文章修行家さんに40の短文描写お題 2005.12.19〜

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１．告白   ２．嘘   ３．卒業   ４．旅   ５．学ぶ   ６．電車   ７．ペット   ８．癖   ９．おとな   10．食事	11．本 12．夢 13．女と女 14．手紙 15．信仰 16．遊び 17．初体験 18．仕事 19．化粧 20．怒り	21．神秘 22．噂 23．彼と彼女 24．悲しみ 25．生 26．死 27．芝居 28．体 29．感謝 30．イベント	31．やわらかさ 32．痛み 33．好き 34．今昔（いまむかし） 35．渇き 36．浪漫 37．季節 38．別れ 39．欲 40．贈り物

１．告白（お迎えです。）
「阿熊さん、まだ待たなきゃダメ？」
首を傾げながら聞いてくる円に、彼女は不覚にも顔を赤らめてしまった。
「あれ？もしかして脈あ・・・」
バキッ
――――そして彼は星となる。

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２．嘘（スパイラル）
「俺はもうお前に何も嘘なんかついてへんで」
火澄は普段と変わらぬ笑顔を見せ、歩の元を去っていった。
あれは――――火澄の最後の甘えだったのかもしれない。

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３．卒業（CLAMP学園探偵団）
「会長がいなくなったら、我々はどうすればいいんでしょうか・・・」
不安を隠せない蘇芳に、残はきっぱりと言った。
「お前達ならやれるさ。僕が選んだんだからな」

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４．旅（キノの旅）
「いろんな国を見ることで、違いを知るんだ。ボクの知らなかった違いを。
それはボクの 国を知ることでもあると、そう思うんだ」
「キノの国ってどこさ？」
「・・・無いよ」

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５．学ぶ（いつでもお天気気分）
「勉強会は続けよう？」
猪又の不安そうな顔が赤馬の気持ちをぐらつかせる。
「だから俺は勉強は・・・」
「・・・どうしても、ダメ？」
涙目で訴える猪又に勝てるはずはなかった。

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６．電車（GetBackers）
「うわぁー！速いねーすごいねー」
子どものように窓にへばりついて、嬉しそうに言う銀次。
「そりゃよかったな」
そっぽを向いて言う蛮。
その顔は、微笑っていた。

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７．ペット（うえきの法則）
「誰がペットだ！」
「お前」
テンコの反論にそこにいる誰もが同じ所を指差した。
「おりゃあペットじゃねぇ！天界獣だっ！！」
一人叫ぶテンコの声だけが虚しく響いた――――

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９．おとな（君と僕。）
「どうせオレは子どもだよ！」
様子のおかしい要にオロオロとする春。
それを気にせずに双子は言い放った。
「ってゆーか東先生と比べるのが間違ってるよね」

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11．本（Weiβ kreuz）
「おっ前は相変わらず本の虫だな・・・って無視かよ！」
「本読んでる時のアヤくんに話し掛けたってどうせ何も聞いてないよー」
「そうだぜヨージ、無駄無駄」
「・・・あっそ」

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14．手紙（コーセルテルの竜術士）
アータを中心に、子竜たちが集まって何やら物を書いている。
“あ、ナータ！”
見るとそれはマシェルへの手紙。
“郵便屋さんに届けてもらうの”
“マシェル喜ぶかな”

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15．信仰（エスペランサ）
「祈っても、届かないことってあるのかな・・・」
そう呟いた君は、これから起こることを何か予感していたのだろうか。
「君らしくない」
「そう？」
「そ」
・・・あの言葉の意味は、何――――？

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18．仕事（少年進化論）
「“仕事”だからな・・・引き受けてやるよ・・・」
「あぁぁ頼むから問題だけは起こすなよ・・・」
怒りのあまり張り付いた笑顔を見せるアイドルに、杉はハラハラと涙を流した。

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19．化粧（女子妄想症候群）
「けいし、お人形さんみたい・・・」
そう言う滸の表情はとても不安そうで、なんだか見ていられなかった。
だから、滸がお化粧したらきっと可愛いよ、って微笑った。

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20．怒り（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
聞く者の心が抉られるかのような悲痛な声でシンが叫ぶ。
――――その瞳から大粒の涙を流しながら。
それは、まるで彼の怒りを表すかのように赤く光っていた。

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21．神秘（GENJI）
静寂の中、静が手を翳す。
２つの天鋼はふわりと浮き上がり、辺りは光に包まれた。
それはまるで、この世のものではないかのような輝きで義経を魅了した――――

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22．噂（鳥ちー）
それは実しやかに流れた噂。
“鳥海浩輔は鈴木千尋が好き”
「で？ホンマのとこはどうな ん」
「ってゆーかその噂流したの俺だからさ」
鳥海はしたり顔で微笑った。

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23．彼と彼女（dear）
散葉は幸せだった。
小桃を追い掛ける昴の姿を見ているだけで心が温かくなった。
しかし彼女は知らない。
彼に残された時間があと僅かしかないことを――――

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24．悲しみ（北走新選組）
その知らせを受けた瞬間、頭の中が真っ白になった。
共に戦った記憶も今まで走り続けてきた自分も、後には何も残らない。
全てが崩れていくのを感じた。

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25．生（ロミオの青い空）
「だって、アルフレドは生きてる！僕たちの中で！！」
「・・・お兄ちゃんの影を追うばかりじゃ・・・可哀相だわ」
そう告げるビアンカの目線の先には、幼いアルフレドがいた――――

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26．死（ハイスクール・オーラバスター）
「俺を殺すのなんてワケないぜ。あいつがいなくなればいい・・・俺の前から、
消える、だけで・・・」
――――それを想像しただけで、ほら、今にもここに倒れ込んでしまいそうだ。

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30．イベント（.hack）
『エノコロ草が手に入るイベントがあるんだって！一緒に行かない？』
イベントの詳細を知ったエルクは嬉々としてメールを送った。
――――ミアではなく、カイトに。

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31．やわらかさ（鋼の錬金術師）
兄さんは確かめるようにボクに触れる。
生身の体を、その柔らかさを、確かめなければ不安なのだ。
「あったけぇ・・・」
「兄さんもね」
――――そうしてボクらは眠りに落ちる。

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33．好き（っポイ！）
万里も好き、一ノ瀬も好き、相模も花島田も鷹丘もみんな好き。
「平はそう言うけど、みんな同じ好きってことはないよ」
万里はそう言う。
でも・・・違う好きって、何？

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34．今昔（爆れつハンター）
「兄さんは昔から変わってないよ」
マロンが笑う。
「そうですか？」
と言葉を返したのはティラだ。
「昔の方がよっぽど誠実でしたけど」
・・・そう言って、ティラも笑った。

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35．渇き（オリジナル/ 吸血鬼ネタ）
酷く、喉が渇いた。
けれど目の前の食事に手をつけることだけはできなかった。
「飲んで、いいんだよ・・・？」
そんな誘惑にも必死で耐える。それが彼の精一杯だった。

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37．季節（L'Arc-en-Ciel）
掠れた声で呟くように歌うhyde。
「何歌っとるん？」
「sakuraへの弔い」
「・・・死んでへんわ」
虚ろな瞳には似合わないはっきりとした口調が痛々しかった。

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38．別れ（よろず屋東海道本舗）
長年自分の一部だった存在が失くなってしまった虚無感は、相手が誰であっても
教えられるようなものではない。
けれど、独りで抱える必要もなかった。

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39．欲（月のうまれる夜）
人でありたかった。
それは叶わない願いだったけれど・・・それでも、僕は何も失うこと はなかった。
好きな人を手に入れた。
僕は僕のままでいることができた。

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