ある日の・・・






「蛮ちゃーん!」
その言葉と同時に銀次が俺の背後から抱きついてくる。
「何してるの?」
毎回毎回飽きることなく繰り返される質問。こいつは俺のやることなすこといちい ち知らなきゃ気が済まないのだろうか。
「うっせーなぁ・・・どーでもいーだろ、んなこと」
いつものようにおざなりな返事をすると、いつものように少し怒り調子の反論が返される。
「どーでもよくなんかないよ!だから聞いてるんでしょ?」
いつもの会話。なにげない日常。
「ばーか」
「バカって・・・そこまで言わなくたっていいでしょお!」
たわいもないやり取り。
「馬鹿だから馬鹿っつったんだよ」
「ひっどーい!!もー、そーゆーことばっか言ってると・・・容赦しないよ?」
不意に不適に笑う銀次。こんな銀次を見るたびに、ふと自覚する。
・・・何しろコイツのこういう顔に、俺は弱いんだ。


「へっ、やってみろよ」
蛮ちゃんは凄く綺麗に笑う。今だって、俺は蛮ちゃんの笑顔にノックアウト寸前だ。
「へへっ、なんか初めて会ったときみたいだね、その台詞」
「あー?・・・かもな」
蛮ちゃんがそうやって照れ隠しをするのは、多分初めて会った時に蛮ちゃんが俺に勝っちゃったから。
もちろんそれが実力だってことは分かってるけど、プライドの高い蛮ちゃんのことだから、一度勝った俺に負けて屈するのは嫌なんだろうね。
「ばーんちゃんっ」
「あ〜〜〜ったく、うっとおしいんだよっ!」
乱暴な言葉とは裏腹に、俺に向けてくれる笑顔。
その笑顔を独り占めできることがどれだけ嬉しいか、知ってる?
「蛮ちゃんだーいすきっ」
「言ってろ」


ねぇ、ずっとこのままでいたいね。
このままでいようね。
ずっとずっと、大好きだから。


いつか離れるなんて、言わないでいてね。









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携帯に打ったネタ。ちょうどこの頃 自分的銀蛮最盛期だったので、そこはかとなく銀ちゃんが攻めくさいです(笑)
ちなみに下3分の1くらいはパソで付け足したものです。だってあまりにも蛮ちゃんサイドが長くて銀ちゃんサイドが短すぎて・・・蛮ちゃんラブ人間でごめんなさい。


2004/3/26


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