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シリーズ最終戦試合結果


 

NCWP八周年記念大会 Extraordinary Exciting Fighting
9・28/東京:武道館 / 観衆11620人
▽ 第一試合 シングルマッチ 30分1本勝負
石和 圭一 V S 加藤 勇作
X 石和 VS 加藤 ○
18分06秒 ラリアット → 片エビ固め

 石和は今シリーズデビューしたてのフレッシュな新人。目立ちたがり屋なのか、無理なパフォーマンスをしようとしてちぐはぐな動きをしてしまう。
 対して、NCWPの中でも地味な加藤は、じっくりと試合を展開。危なげない試合展開で勝利を物にした。石和はランニングのドロップキック以外は良い所がなかった。

 

▽ 第二試合 シングルマッチ 30分1本勝負
佐倉 涼介 V S 清水 剣次
X 佐倉 VS 清水 ○
8分33秒 ロイヤルストレッチR

 石和と同じく、先日デビューしたばかりの佐倉。佐倉を『イジメがいのある新人』と評した清水が武道館で相手をする。
 試合では清水が一方的に嬲り続け、佐倉に何もさせないまま完勝。佐倉は189cmの長身を活かす事ができず、清水相手ではまともに試合をする事すらできなかった。

▽ 第三試合 タッグマッチ 30分1本勝負
ファイヤー・S
ファイヤー・S
V S フライング・バイアラン
ファイヤー・S
○ S(佐賀) VS S(滋賀) X
23分45秒 火の玉ボム

 中堅選手同士のタッグマッチ。試合は一進一退の攻防の末、佐賀が火の玉ボムでバイアラン組の滋賀からピン。

▽ 第四試合 シングルマッチ 30分1本勝負
桧山 響一 V S ロベルト・カルナーダ
○ 桧山 VS ロベルト X
7分33秒 羽根折り固め→失神KO

 3年前のインターナショナルカップ3位のロベルト・カルナーダがブラジルより参戦。99年のNCWPタッグトーナメント王者の桧山がこれを迎え撃った。
 ロベルトは実力を出し切れないまま、中盤の羽根折り固めで失神KO。ロベルトを相手にしなかった桧山、さらに上を目指すか。

▽ 第五試合 WWC/NWC統一クルーザー級選手権試合
  シングルマッチ 45分1本勝負
エル・ファルコン V S ファイヤー・S(須賀)
○ ファルコン VS S(須賀) X
12分19秒 ウラカン・ラナ

 WGメキシコよりエストレージャのエル・ファルコンがタイトルへ挑戦。ライダーキックを思わせる場外へのミサイルキックなど華のある動きで観客を魅了。須賀も王者の意地をみせてはいたが、やはり役者が違った。
 最後はウラカン・ラナで須田をフォール。王者を問題にしなかったエル・ファルコン。世界の名に相応しい新王者がここに誕生した。

『エル・ファルコン(WGメキシコ)』が
第五代のWWC/NWC統一クルーザー級王者となる。
 

▽ 第六試合 クルーザー級3WAYマッチ 30分1本勝負
佐藤 大季 V S 塚間 道正
月原 ひろ
X 佐藤 VS 塚間 ○
16分6秒 サンダーファイヤーパワーボム→KO

 クルーザー級トップの3人による3WAY。最初にフォールまたはギブアップを奪った者が勝利となるルール。
 NCWPのみならず日本を代表する軽量級の強豪3人。いずれも譲らぬ試合展開であったが、佐藤のバックドロップホールドを堪えた塚間が必殺のサンダーファイヤーパワーボムで佐藤をノックアウト、3WAYでは異例のレフェリーストップにより試合を制した。塚間のベルト挑戦も近いか?

▽ 第七試合 シングルマッチ 時間無制限 1本勝負
刈馬 雅史 V S 瀬田 広志
○ 刈馬 VS 瀬田 X
16分29秒 赤狼式裸絞め

 NCWP最強を争う日本人二人によるビッグカード。二人は旧革命軍時代の盟友。今はこの二人がNCWPを牽引していると言っても過言ではない。
 だが、試合は瀬田有利と言われた当初の予想を覆す展開となった。刈馬の他を圧倒する独特のファイトスタイルに瀬田は大苦戦。なんとか反撃の糸口を掴んでは劣勢を挽回しようと試みるが、状況が好転する前に再び刈馬にペースを握られてしまう。刈馬は最後は超高角度水車落とし2連発からラリアットを浴びせ、この試合3度のブラッディウルフに捕らえられた所でレフェリーが試合を止めた。
 刈馬は去年7月以来、NCWPのトップレスラーをことごとく撃破してきた。唯一の敗戦は去年の仁村戦だけ。次なる目標はそのリベンジか。

 

▽ 第八試合 NCWPヘビー級選手権試合
  シングルマッチ 45分1本勝負
仁志多 朗 V S 仁村 賢利
○ 仁志多 VS 仁村 X
19分17秒 喉輪スープレックス → 体固め

 西海上の仁志多がこの半年間の実績を認められ、仁村社長の持つ東洋王座への挑戦する。NWC王座時代を含めて、西海上プロレスの選手がこのベルトに挑戦するのはこれが初めて。
 試合では観客からの絶大な支持を受け、仁村社長が奮闘。仁志多が圧倒的有利とされていたが、仁志多のパワーをかき消すかのように、仁村のプロレスの深みが滲み出る試合展開となる。
 仁志多をあと1歩の所まで追い込んだ仁村だが、試合時間15分を超えると、スタミナ切れなのか途端に動きが悪くなり、仁志多はその隙をついて尻餅式パワーボム、喉輪スープレックス、腕ひしぎ逆十字、強烈なショルダータックルと大技を連発。あわやという場面が幾度も続き、最後は2度目の喉輪スープレックスで仁志多が3カウントを奪った。
 この敗戦によりNCWPのベルトはことごとく団体所属外の選手に流出。仁村社長個人としては、“仁村賢利未だ強し”を印象付けた試合だったが、NCWPとしてはライバル西海上の選手に至宝を奪われるというかつてない危機に陥ってしまった。

『仁志多朗(西海上プロレス)』が
第五代のNCWP東洋王者となる。
   

▽ 第九試合セミファイナル WWC世界無差別級タッグ選手権試合
  タッグマッチ 60分1本勝負
式島 和也
柳 飛虎
V S ヒットマン・ビート
ランサー・スチーム
X 式島 VS ランサー ○
21分19秒 ダブルジャーマンスープレックス

 急造タッグチームで世界最強のタッグチームと激突する式島・柳組。序盤から積極的に連携技を繰り出す式島組だったが、対するビート組は一日の長か、派手さこそないものの、安定した試合運びでペースを譲らない。やはり王者組は貫禄が違う。
 しかし、試合時間20分が近くなると試合は乱戦へもつれ込み、式島組にもチャンスが到来。乱戦の中、式島はここ一番でビートにイングラムプラントを敢行するも、試合の権利はランサーにあった。勝負の分かれ目がここにあり、その後ランサーが式島にスーパーキック、カナディアンメイプルリーフ(ハーフボストンクラブ)とキメに入り、最後は乱戦を利用してのダブルジャーマンでフォールを奪った。
 強さ以上に圧倒的な存在感を見せつけるカナディアンチーム。年末のタッグトーナメントに参戦するならば優勝候補の最右翼となるだろう。

“カナダ血盟軍”『ビート・ランサー組(カナダ・フリー)』が
3度目の防衛に成功。
   

▽ 第十試合 メインイベントWWC世界ヘビー級選手権試合
  シングルマッチ 60分1本勝負
一草 弾 V S ザ・ブック
 昨年も同会場で行われた因縁のカードがメインイベントとなった。過去の対戦成績は弾の1勝2敗。今のブックに対抗できる日本人はやはり一草弾しかいないだろう。
 弾は文字通り、この試合で持てる力の全てを出した。殺人必殺技の垂直落下式水車落とし、往年の必殺技タイガースープレックス、かつて世界を奪ったローキックとハイキック、体格を活かしたダイナミックなレッグドロップ、そして兄、一草和英譲りの数々の関節技…。
 だが、ブックは一流のパフォーマーであると同時にペースを引き戻す天才である。弾のキックが鋭い蹴りならば、ブックのキックは重たくブチ当てるようなバッティングキック。さらには各種パンチや逆水平チョップで観客を引きつけると、スパインバスター、シザースキックで弾を追い詰める。2発目のシザースキックをギリギリで耐え切った弾。ここから反撃に移りたい弾だが、かつての盟友刈馬は半年前にその隙を点かれて負けている。
 しかし、弾には作戦があった。ブックに組みつくと水車落としの態勢に見せかけ、ブックをそのままテイクダウン。そこから“最も危険な関節技”ヒールホールドに入りブックからギブアップを奪った。
 その瞬間、弾が第三代の新WWC王者に輝き、自身初となるシングルのベルトを手に入れた。

○ 一草 弾 14分56秒
片足タックル
→ 踵固め
ザ・ブック X

 
−タイトル奪取−

『一草 弾』が
第三代のNWWC世界王者となる。