リヨン伝説フレア補完計画 「設定資料補完計画2」

リヨン伝説フレアの再現に数年を費やしてきたわけですが、なぜもこれほど困難なのかと常に思います。答えは簡単です。
資料が少ないからです。まさに伝説となった名作、リヨン伝説フレアの設定資料は雑誌などに掲載されたものや、フィルムコミックがあります。
前回の補完計画では、LDの設定資料を基にフレアの再現をはかり、大成功を収めました。
しかーーーし!
フレアを完全再現するには最低でも正面の絵が書けなければなりません。ところが設定資料には正面を向いた絵がないのです!
(※基本的に内田氏は斜め横を向いた絵がお好きらしく、ほかの作品でもあまり正面を向いた絵をあまり見かけません。)

そこでこれまでのフレア本編を再度確認しました。当然、作画担当のクセが出すぎて、設定とまるで似てないフレアが多数いるのがまた悩ましいのですが・・・
とにかく、映像資料以外にデータがないので、正面、または斜め正面のフレアを探して過去の映像など元にフレアの再現に挑みました。

   
いきなりありました。

冒頭で、ネリスの部下が傷ついて帰ってきたシーンですね。
設定資料と比べて目の大きさがかなり小さくなっています。年齢が4歳は上になった感じです。正面をむいた設定資料画が存在しなかったと考えるべきでしょう。(汗)
とはいえ、これではフレアを再現するには厳しいです。

次は、フレアがさらわれてイオが現れた直後の顔です。
化け物にさらわれて、つれていかれた怪しい場所に、知り合いが現れれば、戸惑うのは当たり前ですね。
フレアの戸惑いが表情によくででいます。しかし、上と比べて目の大きさが大きくなった反面、顔の輪郭がとがりすぎで、フレアを再現するには、余計に迷う画です。
こちらの方が設定画に違いと思われますので参考予定としてキープしつつ、ほかを探してみます。


最後の方でフレアがお決まりのいやボーンを発動するときの画です。
上二つの画の中間のような目の大きさです。輪郭はこちらがしっくりきますが、いかんせん、この画のフレアはかわいくありません・・・・orz

しかし、作画、本当にひどいな・・。上三つ全部別人じゃねぇか。内田さん、これはねぇっすよ。

ここで、設定資料を確認して見ましょう。
顔の大きさと、目の面積の比率を見ると、本編の映像のフレアが設定資料のフレアより目が小さく、設定より年齢が高くなっている印象があります。
上から2番目のフレアが設定に近いようですが、顔の輪郭がとがりすぎで、違和感があります。私はこの設定のフレアがエロアニメ界のヒロインとして一番可愛いと思っているので、設定の画が正面、または斜め正面を、向いている画を再現したいのです。

この設定資料のフレアが正面(斜め正面)を向いたらどんな顔か、謎は深まるばかりです。

最後でいやボーン発動直前のフレアの顔アップです。目のアップは貴重です。
瞳の大きさが小さくなっています。怒りと、自らの力をコントロールできるまでに成長したことを表現するにはちょうどよい大きさだろうとは思うのですが、設定資料フレアが正面を向いて怒ったとしてもこの目にはならないでしょう。
やはり悩ましいです。

こちらもいやボーン発動後の斜め正面フレアです。怒りの表情がでていますが、目の大きさが設定画にかなり近いです。怒った時の画はこれをいつも参考にしています。しかし、この画からフレアの正面画再現はできないのです。

ジークに救い出された瞬間のフレアです。実はフレアがまともに斜め正面を向いた画はこれだけです。この画をもとに過去なんどもフレアを再現してきましたしかし、設定画と比べれば、目の大きさが小さいことはあきらかです。作画も荒れていて、内田氏の特徴をあまり再現できていません。
しかし、やはりこの画にフレア再現のヒントは隠れていました。

ここで、名作フレア1に戻りましょう。果たして過去のフレアにフレア2のフレアを再現する手がかりはあるのでしょうか?

この画は冒頭でフレアの股○が見える貴重なシーンの直前です。正面の画ですが作画も悪いし、解像度も低いし、雰囲気をつかむ参考程度にしかなりません。

上の画の直前のシーン、フレアのアップです。これは大変参考になります。フレアのルーツを探る補完計画でも使いましたが、当時はこういう画が流行っていたようです。この画には現在のフレアにつながる特徴があります。

比較してみると、目の特徴がよく似ています。右目の形、外輪はほとんど同じです。左目も外輪はほとんど同じです。

瞳の光の数がフレア2が2個に対して、フレア1は三つ入っているくらいの違いしかありません。昔は光の数が多いのが流行りでしたから、時代の差ですね。しかし、これでフレアの根幹のデザインは新旧ともに変わっていないことが確認できました。

ではフレア1のフレアの正面の画は・・・・というと、実は斜め正面でまともな方向を向いているのはこの画だけです。しかし、この画に、設定フレアの正面(斜め目正面)を再現する最大の手がかりが隠されていたのです!
ドーーーン!!

ここで超貴重な資料を入手できました。昔のアニメ誌に掲載されたメタルジャックの設定資料集です。
フレア時代の内田氏の絵は、メタルジャック時代とほぼ同期ですからこの、メタルジャックの資料からフレア再現の手がかりが獲られる可能性は高いのです。

ちなみにこの画は主人公ケンの妹です。フレアの設定画と比べると、髪形をフレアに変えれば幼少期のフレアになると思われます。大変貴重です。とはいえ、本当に内田氏は流し目が好きです。男も女も流し目画好きです。

さてこいつが主人公ケンです。この画も大変貴重です。流し目以外の画を設定から見つけるのがとても困難ですが、ケンも大半は流し目なのですが、その中に一つだけ斜め正面の画があったのです!

ちゃららー、ちゃら、ちゃららー!(UFO特集BGM)

これは本当に大変貴重です!この画から、男性の斜め正面の目の特徴に、女性と同様の特徴が見られるからです。眉毛じゃないですよ。眉毛はケンシロウと、OASISのまゆげ兄弟だけで十分です。
これまでの考察からフフレア1の目の特徴をフレア2に当てはめられることがわかっています。ケンの画とフレア1の画の同方向の斜め正面の画から、少なくとも、フレアの斜め正面を復元できそうです。

←は、これまでの資料と考察を元にフレア2設定資料フレアの斜め正面を再現しました。
迷う部分もありましたが、フレア2の斜め正面の目の形も、フレア1、メタルジャックと同じ特徴であることは明白です。

そこで、前回補完した設定資料フレアのデータをいじって、斜め正面の目の外輪を作り、その目の大きさを変えないようにして瞳をいれました。

苦労しましたが、フレアに色を乗せて、完成です。(髪の色は本編からキャプチャーして調整しました。)

ついに、設定資料に対して最も近似値の正面(斜め正面)のフレアを再現することに成功しました!

最初のころを比べると雲泥の差w

記念にTOP画も更新しました。
今回、過去最高の似て蝶フレア二回目を誕生させることができましたが、おかげで、またまた書き溜めた下書きがほとんど使えなくなってしまいました。
今より似てないフレアを使って本を作ることなど私にはできません。
もう気が遠くなりました。
しかし!今回ついに、斜め正面のフレアの補完に成功しましたがいかがでしょうか?
ではまた!
次回の補完計画をご期待ください。