リヨン伝説フレア補完計画 「設定資料補完計画」
リヨン伝説フレアの再現に数年を費やしてきたわけですが、なぜもこれほど困難なのかと常に思います。答えは簡単です。
資料が少ないからです。まさに伝説となった名作、リヨン伝説フレアの設定資料は雑誌などに掲載されたものや、フィルムコミックがあります。
こちらは少ないながらもくっきりとした線で描かれたフレアの資料があり、大変参考になります。本編では作画担当のクセが出すぎて、設定とまるで似てないフレアが多数いるのがまた悩ましいのですが・・・
ところがフレア2となるとさらに少ないのです。CD-ROM、DVDの特典などがありますがいずれも解像度が低い上に、まともな設定資料はLDの特典でしか存在しません。
当時、私はリヨン伝説フレア2のフィルムコミックを予約していたのですが、発売日当日に書店にいって発売中止を告げられて大変落胆した思い出があります。
というわけで、さらに作画の荒れたフレア2の本編から設定を伺い知ることはほとんど不可能であり、LDの特典以外に資料はないといってよいのです。
私は過去、特典映像など元にフレアの再現に挑みました。
   
それが←です。 これは最初の同人を出したころに再現したものです。
はっきり言って別人です・・・orz

正直下手です。
下手だから似てないのか、解像度が低い資料を参考にしたから似なかったのか、あえて両方といわず、資料の質が低かったということにしておきましょう。(汗)
とはいえ、これではフレアではなくフレアもどきです。

そこで、LDの資料を入手し、再現を図りました。
実はLDの資料入手当初、スキャナが古くていらない線やゴミまで取り込んでいて、あまりきれいに取り込めていなかったのです。
従ってこれまでのフレアもどこか再現がうまくいきませんでした。
←は古いスキャナで取り込んだフレアに色を置いてみたものです。
線の荒さがくっきりとでています。

これはスキャンしたものですが、これは新しいスキャナで取り直したものです。フレアの顔のアップです。
ぼやけてはいますが、かなりにきれいになっています。

それを拡大にしました。これでもともとの設定資料の線が荒いことがよく分かります。
コピーしたものを原本にして印刷したように見えます。
顔のラインも線の強弱をどう捉えるべきか迷います。外側のラインが内側のラインかどちらを形として捉えるか、非常に迷います。
髪や目も線かすれている部分があって、形の取り方に迷います。

内田氏がフレア2の設定資料を同人にでもして販売してくれたら、といつも願っています。

←は、上のUP画像部分をさらに高解像度にして拡大してスキャンし、ラインを取ったものです。
迷う部分もありましたが、最終的な線の形は好みで調整しました。 目にだけトーンを置いています。 目の色の置き方はフレア2の販促ポスターの流し目フレアを参考にしています。大人びたフレアです。オリジナルサウンドトラックのおまけについていたイラストでもあります。

苦労しましたが、線を取ったフレアにトーンをかぶせて、完成です。
ついに、設定資料に対して最も近似値のフレアを再現することに成功しました!

最初のころを比べると雲泥の差w

今回、過去最高の似て蝶フレアを誕生させることができましたが、おかげで、これまで書き溜めた下書きがほとんど使えなくなってしまいました。
今より似てないフレアを使って本を作ることなど私にはできません。
もう気が遠くなりました。
今回は設定資料を補完しましたがいかがでしたか?
ではまた!
次回の補完計画をご期待ください。