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小十佐18禁SS「烏との再会」後編19

※18禁描写がありますので、閲覧には十分ご注意願います※
続き

俺は彼の着物を取り去り、一糸纏わぬ姿にした。つぶさに身体を観察する。
久しぶりに見る肌は相変わらず蒼白かった。しかし、着物から出ている部分は心持ち日焼けした気がする。
痩身は変わらないが、少し筋肉の量が増えたようだ。
「…そんなにじろじろ見ないでよ。恥ずかしいでしょ」
まじまじと見ていると、頭をこつんと叩かれた。
「すまん。…俺と離れてる間、お前がどんな暮らしをしてたのかと思ってな」
「そんなに辛い暮らしはしてないさ。ま、あんたんとこに居た時みたいなぬくぬくとした生活じゃなかったけどね」
「…追っ手には見つからなかったか」
「本気を出した俺様がそんなヘマをすると思う?」
忍が皮肉な笑みを浮かべる。
「あんたも脱いでよ。俺ばっかり見られるのはやだ」
彼に請われ、俺も手早く着物を脱ぎ捨てた。
彼が軽く身を起こし、まじまじと見つめてくる。
「…確かに痩せたね」
俺の胸板を撫でながら彼が言った。
「そうか?」
「うん。…俺のせい?」
「………」
「…あんた、ホントに俺のことが好きなんだねえ…」
彼が呆れ顔でため息をつく。
「…ごめんね」
「いいさ」
俺は彼に覆いかぶさり、彼の鎖骨から肩、二の腕にかけてゆっくりと撫でた。
彼はじっとしてそれを受け入れていたが、俺の指が彼の胸の突起に触れると、びくりと身を震わせた。
両手を使い、彼の両の乳首を弄る。指で摘み引掻き、捏ね回すと、彼の腰が揺れ始めた。
「そこばっかり……やだって、もう」
抵抗を封じ、乳輪をやわやわとなぞり、時々きつく摘み上げる。彼の耳の穴に舌を差し込み、舐め上げた。
彼の息が大きく乱れる。見ると、すでに彼の前ははちきれんばかりに硬くなり、透明な雫を根元まで滴らせていた。淡い色の性毛がぐしょぐしょに濡れそぼっている。
「早いな」
そう揶揄すると彼は頬を赤らめ、
「だって、…あんたと離れて以来、こんな事全然してなかったんだぜ。しょうがないだろ」
と抗議する。
「誰ともしなかったのか?本当に?」
「嘘じゃないって。そんな暇どこにもなかったよ…」
その告白に高揚する内心を押し隠し、なおも彼の乳首を責める。
「もう止めてってば……そこだけでいっちゃうの、さすがにやだ…」
彼が身を捩って逃れようとするので、それ以上弄るのを諦めて俺は指を下へ運ぶ。
彼は腰を揺らし、性器に触れられることを期待したようだが、そこには触れず後孔に指を当てる。
「ここも、一度も使ってないのか」
「う…、うん」
彼は羞恥に顔を背け、頷く。
「…あのね、俺の身体だいぶ硬くなってると思うんだ。だからできれば、優しくしてもらえると嬉しいかなって……」
彼は恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。掌で口を押さえているため、小声がさらにくぐもってしまい、聞き取りにくかった。
「こんな生娘みたいなこと言いたくないけどさ。普通の時でもあんたの受けるの、結構大変なんだぜ…」
「…わかった。出来うる限り負担のないようにする」
「うん……え、ちょっ…!?」
俺は顔を下げ、彼の後孔に舌を這わせた。
「ま、待って…!ちょっと、それ…汚いって!嫌だ!!」
暴れる彼の下肢を押さえつけ、俺は彼の中に舌を差し込んだ。
根元ぎりぎりまで挿入し、円を描くようにして彼の中を舐る。
「やだ……やだって……!あんたにそんな事、させたくない…」
抵抗を封じられ、なすすべもなく彼は身を仰け反らせた。
引き攣るように全身を痙攣させる。早くも絶頂が迫り来ているようだ。
俺は唇と舌を余す所無く使い、彼の後孔を舐め、吸い上げた。
まもなく彼は「馬鹿……っ」と呻き、呆気なく吐精した。
彼の性器から断続的に精が吐き出される。俺の顔にも降り注がれた。手でそれを拭い、身を起こして彼の顔を伺い見ると、彼は顔を真っ赤にして怒りを顕わにしていた。
「忍のそんなとこを舐めるなんて、あんた馬鹿じゃないの…」
荒い息を吐きながらこちらを睨んでいる。
「猿飛」
「…何?」
「…俺がどんな思いでお前を待ってたか、分かるか」
「………」
「焼け付くような思いで、来る日も来る日も外を眺めて」
「……だからホントに、悪かったって…」
「謝らなくていい。…その代わり、今日は俺の気が済むまで付き合ってもらうからな」
そう言うと、忍は「うへえ…」と呻いて情けない顔つきになった。
俺は忍に向かって左手を差し出す。
「ん、何?」
「軟膏が欲しい。お前持ってるか」
彼は傍らにあった自身の薬箱に手を入れ、手の平ほどの大きさの貝の形を模した容器を取り出した。
俺は貝の中の軟膏をすくい、己の中指に塗りつけた。濡れた指をゆっくりと彼の菊座に宛がう。
舌でさんざん慣らしただけあって、彼の後孔はなんなく指を受け入れた。
指をきつく締め付け、蠕動する。しゃぶりつくようなその動きに、指から背筋にかけて快感が走った。
早く己のものを突き入れたい。腰が蕩けるような快楽に浸りたい。
しかしその欲望を押さえつけ、俺はゆっくりと指を動かした。
彼の表情を見ながら抽送を繰り返す。彼の目は潤み、口から舌を覗かせてはっ、はっと荒い呼吸をしている。全身がほのかな桜色に色づいていた。
――彼の身体はすでに男を受け入れる手管を思い出し始めている。俺は指をもう一本差し入れた。
「ああ…っ!」
彼の身体が跳ねる。二本の指で弱いところを撫でてやると、再び彼の前から雫が溢れた。
俺はまた彼の脚の間に顔を近付ける。
指を丹念に出し入れさせながら、彼の陰茎から後孔の間にある筋を舌で舐めた。
「あ……っや……っ!」
ここが彼の一際弱いところだということはすでに知っている。俺は指を激しく抽送させながら、その筋――蟻の戸渡りをねっとりと舐め上げる。
「そこ…待ってよ!ちょっと!もう…っ」
彼が俺の髪を引っ張る。もう片方の手を使い、指でも筋をくすぐった。
唇を当て、強く吸う。
「そ…そこ……やだ……」
「痛いのか?」
「ん……っ、善すぎて、つらい……」
そんなことを言われて止められるはずもない。俺は指で陰茎のすぐ下の辺りをぐりぐりと押した。
「あ…っああ…―――!!」
唐突に彼が二度目の絶頂を迎える。下肢を突っ張らせ、びくびくと精を溢れさせる。
「ま…待って……待ってってば……」
彼の頬を涙が伝い落ちる。急激に追い上げられた身体に頭がついて行かないのだろう。
短い間に二度いかされて消耗したのか、力なく項垂れ、ぐったりと横たわっている。
俺は彼の背と寝具の間に腕を差し込み、ぐるりと反転させてうつ伏せにした。
「え……何……」
「久々なんだろう。この姿勢の方が身体にかかる負担は少ない」
「え…ちょっと、やだ、待って…」
「すまん。もう我慢できそうにねえ」
俺は彼の尻だけを高く持ち上げ、目の前に顕わになった後孔に己のものの先端を宛がう。
「待って、そんな、続けざまに……俺、持たないよ…」
言葉では抵抗を見せるが、彼の腰はいやらしくくねり、菊座を俺の性器に擦り付けて来る。
彼の無意識の媚態に、忍耐が限界を迎える。
俺は彼の尻肉を鷲掴みにし、彼の中に勢いよく性器を突き入れた。
「あああああっ!!」
彼が顎を仰け反らせ叫ぶ。
「そんな、一気に……優しくしてって言ったのに、酷いよ…」
彼の声は涙まじりになっているが、しかし彼の全身は満たされた悦びにわなないている。
俺のものを吸い上げるように彼の腰が揺らめく。激しい快感が下腹から全身を駆け抜けた。
俺は彼の尻を掴み直し、おもむろに抽送を開始させた。
腰を使って奥から入り口まで念入りに突き上げる。彼が快感に耐えるべく、寝具に爪を立てる。
「ああ…ん…っそこ……っ…」
雁でぐりぐりと彼の善いところを抉る。そのたびに彼が全身をぶるぶるっと震わせた。
背に覆い被さり、彼の耳たぶを甘噛みする。堪えきれない嬌声が彼の口から漏れる。
突き上げるたびに彼の理性が失われていく。
「あ……っあ……っ」
「…いいか」
「あ………っ」
「気持ちいいか」
「ん………っいい……、いい……」
彼の理性が完全に崩壊し、俺に犯されるだけの獣と化す。
「そこ……もっと突いてえ……気持ちいいよ…お……」
涙をしとどに流し、口からは涎が零れている。俺の動きに合わせ、腰を悩ましくくねらせる。壊れたように嬌声を上げる。
その痴態に、俺ももうまともに物を考えられなくなる。
彼と共に獣と化してゆく。後ろからがむしゃらに彼の身体を貫いた。
やがて射精感が全身を満たし始める。俺は突き入れる速度を上げ、極まる極限の快楽を貪る。
「あ…っいく……いく…っ!もう…出る……」
彼が全身を戦かせて限界を伝えてくる。
「…俺もだ。一緒に出すぞ」
「うん………っ」
彼の上に圧し掛かり、彼の手の上に己の手を重ねる。
彼が震えながら俺の手の甲に頬擦りした。
止めとばかりに、俺は彼の善いところに己の陰茎を突き立てる。
「あ……あ……っ!旦那っ……!!」
彼が涙を流しながら前を弾けさせる。それと同時に、俺も身体を震わせて彼の中に精液を注ぎ込んだ。