青マリン

2023/04/02
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314.つながりたい※





「ん……っ」

 体を引こうとしたがサヤの反応がにぶくて、思いきり顔にかかってしまった。

「ごめん」

 慌ててタオルでぬぐってやると、子グマの頃を思い出した。サヤは嫌がる素振りもなく「ちょっと海の匂いがするね」と笑った。

「サヤも気持ちよくしてやりたいんだけどな……」

 裸のサヤを抱き寄せて膝に乗せながらローは呟いた。正直、どうすればいいかわからない。
 サヤの少年の体はまだ戻る気配がなかった。時間経過で戻るかどうかも不明だ。もしかしたら解毒剤を飲むまでずっとこのまま、ということもありうる。

(そうなったら地獄の果てまでオーハを追いかけて解毒剤を手に入れるしかねぇな……)
「……キャプテンまた人食いトラさんみたいだよ」

 ローに裸で抱かれながら、サヤは深刻な顔で言った。
 オーハへの殺意が消えないのは仕方ない。

(やり足りねぇのもあるしな……)

 目につくもの全部ぶった切ってやりたいような危険な欲求不満はひとまず解消したが、色々物足りないのは事実だ。
 少しでも解消しようと、ローはサヤにキスして舌を絡めた。

「んん……っ」
(キスは女の子の声してるな……)

 サヤの反応を分析するのは楽しい。キスしながら乳首をいじると、泣きそうな声を上げてサヤは身をよじった。

(イかせたい……泣きじゃくって達する、あの顔が見たい……)

 強めに両方の乳首をいじると、サヤの腰が震えた。

「お腹の奥がきゅうってする……」
(そうか。子宮はまだ残ってんのか……)

 熱に浮かされた目でサヤはぎゅっとローに抱きついた。

「お腹に入れて……」

 かすれた声でお願いされてゾクゾクした。

「男の子になっちまったから、後ろから入れるしかねぇぞ?」

 そこまでするかどうかは悩んでいた。サヤの負担が大きいし、嫌悪感もあるかもしれないと。

「もう無理。我慢できない。キャプテンでお腹いっぱいにしてほしい……」
(どこで覚えてくるんだそういうセリフ……)

 一回出したのにギンギンに勃ってしまった。
 どうしてくれるんだ。

 はやる気持ちを押さえて、ローはサヤをうつぶせにして、腹の下にクッションを押し込んだ。

「サヤ。両手で尻つかんでひらけるか?」
「ん……これ恥ずかしいよ」

 言う通りにしながらもサヤは不満そうだ。

「そうは言っても慣らさなきゃ挿れられねぇだろ」

 ローションをたっぷり垂らして、避妊具をかぶせた指をゆっくり挿入する。

(こっちの穴までピンクで綺麗だな……)

 白い双丘はぷりんとしてて、かじりつきたくなる。

「んん……ん、あ」

 ローションのおかげか指はするりと入った。中で折り曲げて刺激すると、サヤの気持ちよさそうな声が漏れて楽しくなってきた。

「痛くないか、サヤ?」
「気持ちいい……」

 指の付け根まで簡単に入って、特に障害物もない。出し入れを繰り返すとサヤの腰は揺れて、2本目も入った。

「ああ、ぅん、あ……っ! 気持ちいい……っ」

 臀部を持つ手を自分で動かして、サヤは「もっとして」とローに求めた。3本目が入って、ローは我慢できずに怒張したままの自分のものにゴムをかぶせた。
 ゴムの上からローションをたっぷりつけて、サヤにの後孔にあてがう。

「ゆっくり入れる。痛かったらやめるから。いいな、サヤ?」

 サヤはこくこく頷いたが、その目は期待と快感で半分以上とろけていた。

「んぅ、ふぁ、あ……!!」

 ずぶずぶとサヤの中に自分が沈んでいく感覚がたまらない。

(よく入るな……っ)

 小さなサヤの体に、ローの体はあまりにも不釣り合いだった。いつもそれが申し訳なくて、サヤに無理をさせているんじゃないかと不安になるのに。

「サヤ。痛くないか? やめてほしかったら言ってくれ」
「やめないで……」

 泣きじゃくりながらサヤはローを受け入れる。
 鳥のタトゥーの入ったサヤの白い背中にキスして、ローは自分のものをサヤの中にねじこんだ。


◇◆◇


 腸壁にごりごり当たりながらローのものは奥へと進んだ。
 お腹の中をこすられる感覚がたまらなくて、サヤは泣きながら喘いだ。
 お腹の中にローの体温を感じる。大きくて固いそれがサヤの中を押し広げながら居場所を探しているのだ。

「入ったな……大丈夫か、サヤ」

 うつぶせでベッドにへばりついていたサヤをローはつながったまま抱き起こしてくれた。
 彼にもたれるように座ると、自重でさらに奥まで入って目の奥がチカチカした。
 ローの先端がお腹の奥を押し開いていて、そこをこすられると全身に電気が走ったみたいだった。

「奥……なんかグポグポしてるな。結腸開いてないか?」
「わかんない。気持ちいい……」

 めちゃくちゃにされたいのに、ローは意地悪に笑ってサヤを焦らした。
 顎を持ち上げられてキスされて、乳首をいじられて、気持ちよくて軽くイった。

「サヤ。腰揺れてるぞ」
「キャプテンが意地悪するから……っ」

 半べそになって言うと笑われた。

「クソ可愛いなもう……」

 お腹に手を回して抱きしめられて、大事にされているのがわかると怒れなくなった。

「すげーな……中に入った俺の形がハッキリわかる。ほら」

 手を誘導されて、ローの形を感じた。お腹の奥がじんと熱くてローでいっぱいで幸せで苦しい。

「……限界だ。動いていいか、サヤ?」
「いいよ」

 ローが動きやすいようにベッドに手をついて、膝を立てた。

「ローション足そうな。きつかったら言ってくれ」

 一度抜かれて、頭を下げると、ローに貫かれてぽっかり開いていた後孔に冷たいローションがとろりと垂らされた。

「ぅー……」

 ほしいのはこれじゃないのに。
 もっと燃えるように熱くて、固くて、大きいのが欲しい。

「キャプテン意地悪ばっかりする……」
「あのな。無理したら裂けるんだぞ。サヤだって痛いの嫌だろ」

 脅かされてサヤは震え上がった。
 ローはうろたえ、「そうならないようにしてるから」とサヤをなだめた。

「頼むからここで無理とか言わないでくれよ……」

 珍しく弱々しい物言いにローを振り返ると、心配と懇願がないまぜになったような、いつになく弱りきった顔をしていて、サヤは笑いそうになるのをこらえた。

(キャプテンって、可愛いよね……)

 目を離すとすぐ浮気するくせに、あんまりこういうことが得意じゃないように見えるから不思議だ。
 責任感の強い人だから、男として役割を果たさないといけないと気負っているんだろうか。

(実は好きで浮気してるんじゃないのかも……?)

 飛行島での浮気はまさにそうだったらしいが。でも他にも絶対余罪はあると思う。

(まあいいや。今は私だけのキャプテンだもん)

 体をひねってキスしたら、とてもびっくりされた。
 恥ずかしいが、サヤは自分のお尻を割って「キャプテンをちょうだい」と懇願した。

「……ん」

 一瞬の、獲物を見つけた狼みたいな嬉しそうな凶暴なローの顔がとてもレアで、ドキドキした。
 この人が可愛くて、優しくて大好きだ。つながりたいし、触って欲しい。

「んぁ……!」

 大きな質量が押し当てられて、ゴリゴリと中を削りながら入ってくる。目の奥がチカチカして、息ができない。
 熱くて、気持ちいい。もっと奥まで来てほしい。めちゃくちゃにしてほしい。

 腰を掴まれて一気に突き入れられた。視界に星が飛んだ。

「あ、あ、やぁ……!」

 激しく突かれて気持ちいい。どうにかなりそうだ。
 もっと気持ちよくなりたくて、無意識に一緒に腰を振ってしまう。
 力が入らない。気持ちのいいお腹の中のことしか考えられない。

 抱き起こされて、突かれながらキスした。
 乳首をいじられてびくびくっと下肢が震えた。
 つながったところが熱くてとけそうだ。

「こっちは?」

 突かれながら男の子の部分をしごかれた。

「変になりそう……!」

 泣きじゃくってサヤは刺激の波に耐えた。

「可愛いな……」

 泣くほどサヤを責め立てて、ローは意地悪く笑う。

「男の子でこんなに可愛いのは反則だろ……」

 意地悪だと思ったが、降参しているような声に、ローも余裕がないのだと知った。

「前はいや……嫌なの」
「男の子だって意識しちまう?」

 聞き返す声はやっぱり意地悪で、半べそでサヤはローを見た。
 困ったような嬉しいような複雑な顔でローはサヤを見返し、男の子の部分から手を離した。

「女の子だって思い出してもらわないといけないもんな」

 キスされて、柔らかくて温かくて体温が上がる。
 ゆっくり押し倒されて、覆いかぶさられ、ひときわ激しく突かれた。

「あ、……あ! ああ……!!」

 奥がぐぽぐぽしている。突き上げられて気持ちいい。

(イく……っ)

 快感が突き抜けて達してもローの攻めは続いて、敏感になった体を容赦なく突かれて、泣きながらサヤは何度もイった。
 でもそれは、今日の始まりに過ぎなかった。

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