青マリン

2019/10/22
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男の料理




「そういえばキャプテンは料理するの?」

 サヤの料理が伝説を作り始めている中、食べる専門のベポが首を傾げた。

「たまに作ってくれるよ。ちゃんと煮えてないときもあるけど美味しいよ」

 屈託なくサヤは笑う。

「ネットのレシピ通り作ってるだけだからな」
「いいな〜、俺も食べたい」
「……料理はあんまり好きじゃない」
「なんで?」

 そろって首を傾げられ、ちょっと困った顔でローは説明した。

「肉切ってるとオペしてる気分になる」
「キャプテン、オペ得意でしょ?」
「あれは治すのが楽しいんであって、死んだ肉をただ切り刻むのはサイコパスだろ。楽しくない」

 謎な理由にベポが提案してみた。

「じゃあ野菜料理専門になる?」
「草で白米は食えないだろ」
「魚は?」
「あれも魚肉だ」
「もー。じゃあキャプテンは永遠にレタスむしる係ね」

 いつ遊びに行ってもキャプテンがレタスむしってるとしばらく話題になった。

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