青マリン

2019/03/27
BACK キャプテンと彼女のささやかな日常 NEXT

後ろめたい



「あのね、高校――」
「ベポになにか聞いたのか!?」

 えらい剣幕で問いただされて、びっくりしてサヤは首を振った。

「ううん。高校野球、見に行かない?って言おうとしただけ」
「ああ……」

 そういえば地元の高校が勝ち進んでいるとかなんとか。

「母校なのに興味なかったの?」
「なかった。そもそも野球のルールよく知らない」
「え!?」

 二度目のびっくりの衝撃のほうが大きくて、高校で何があったのか聞くのを忘れてしまった。

後ろめたい
BACK キャプテンと彼女のささやかな日常 NEXT