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「TBSが日9で『華麗なる一族』をやる」と発表された時、ラズスレ住人の中に「これは久々の大物来るか?」と思ったものも多かった。
この枠での「金をかけた」「壮大な」「重厚な」ドラマはかつての逃亡者・輪舞曲を思い起こさせる上、主役となる万俵鉄平にキャスティングされた木村拓哉氏を中心にしたいわゆる『キムタクドラマ』を山崎豊子原作の有名テキストで行うことに対する違和感もそれに拍車をかけた。
だが、放送が始まって我々が目にしたものは、そんな既存の概念を遥かに超越したネタ爆弾の数々だった。
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「華麗なる一族」という物語には欠かせない「万俵敬介」の肖像画である。
話の展開上、敬介と鉄平は親子関係を疑われる存在でなければならないが、あまりにも似過ぎであり目立ち過ぎである。 | |
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ドラマ開始後すぐに「この肖像画の前で同じ方を向き、木村が敬愛する白洲次郎ばりにこしかける鉄平」の演出があり、スマスマコントを彷彿とさせる印象に拍車をかけた。
制作者が語ったところ、「老けた木村のイメージ」でTBSの法廷画家に依頼したとのこと。
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「将軍」である。
最初に断っておくが、静止画像ではその魅力を1%も伝えられないのがもどかしい。 | |
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スタッフがネットで見つけて来たという(左上画像)鯉型ロボット。
「鯉というにはあまりにも巨大な」と原作中に描写される黄金の鯉を再現するため、わざわざスタッフが1m級の鯉を本当に「釣ってきて」型を取り作成された。(左中画像)
「一目見て本物以上の迫力に興奮した(石丸P)」と言わしめる存在ではあるが、よせばいいのにアップのシーンを延々と流したことと、いかにも不自然な・いつ止まるかわからないヨタヨタぶりがにせもの感をいや増す結果となり、人々の心を一気に鷲掴みした。
その後も続く出演、世間やメディアまでをも巻きこんだ世評、徐々に明らかになる「キャスト扱い」「降板表」(左下画像)などのスタッフの思い入れなどから住人もますますヒートアップ。 非人間どころか非生物でもある「将軍」への『助演男優賞』に関しては異論も多かったが、最終的には華麗なる一族・最終回エンディングでのスタッフロールにおいて、『将軍』の死(通称:ぷか〜)でドラマを締めたこと(下画像)が決め手となり、助演男優賞はおろか数々の賞を獲得する原動力にもなった。 | |
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これがために「『華麗なる一族』というドラマは、結局『将軍』に始まり『将軍』に終わるドラマだったんじゃないか」と語られている。
なお、『将軍』が「鉄平に石を投げつけられる」・「鉄平の死と、万俵家の今後を暗示する形で死ぬ」という描写は今作オリジナルのもの。
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左画像は第三話、やはり華麗なる一族では外せない「猟銃」で「猪」を「狩猟」するシーン。
「猪」は本物を使用しているのだが、そこは野性味溢れ思い通りにならないのが猪で、撮影は鎖を繋いだ状態、かつ撃たれて倒れるシーンはCGによる合成。
放映終了後Youtubeに件のシーンがアップされ、当然のようにスレ住人は盛り上がったのだが、その動画は数時間後に即効で削除された。 撮影時に「本当に」猪が暴れ出して、スタッフがてんてこ舞いしたという逸話も残っている。 | |
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今回のビックリどっきりメカ
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CG製の「雉」まで登場し、それを受けて作られたAA。(画像募集)
一目でその安っぽさが際立つ香ばしさであった。 | |
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これら以外でも、ヤマザキパンとのコラボ(「カレーパン→華麗パン」発売)に代表される意味不明な企画・アイデアを導入し喜ぶプロデューサー、それを受けて「どうみても戦前にしか見えない街並み・時代考証やあきらかに「はめこみました」感のある高炉や新幹線の窓のCG」などなにかが違う・変な方向に行く造形・美術、最終的にできあがったもの・撮影したものにダメを出さなかった演出の図式はこのドラマに終始一貫流れていた。
以上のように、やたらにこだわった小道具・大舞台・動物・CG・美術・造形などが却って安物感・違和感を増大してしまった結果について、
「金の使い方を、壮大なスケールで間違えている」
などと語られていた。
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