2008年度・受賞作品
  2008年・10月期 2008年・7月期 2008年・4月期 2008年・1月期
グランプリ 該当作なし 該当作なし 該当作なし 該当作なし
作品賞 イノセントラヴ
[フジテレビ]

[NHK]
該当作なし 4姉妹探偵団
[ABC/テレビ朝日]
演出賞 平野俊一★★
(ブラッディマンデイ)

[NHK]
ラストフレンズ 本広克行
(SP)
脚本賞 龍居由佳里★★、浅野妙子★★
(小児救命)、(イノセントラヴ)
篠崎絵里子
(Tomorrow)
浅野妙子
(ラストフレンズ)
寺田敏雄
(交渉人)
脚色賞 該当作なし 該当作なし 秦建日子★★★
(ホカベン)
福田卓郎
(4姉妹探偵団)
制作者賞 該当作なし 村瀬健
(太陽と海の教室)
山本由緒
(ホカベン)
SP
[フジテレビ]
主演男優賞 北川悠仁
(イノセントラヴ)
該当者なし 該当者なし 該当者なし
主演女優賞 該当者なし 榮倉奈々
(瞳)
該当者なし 夏帆
(4姉妹探偵団)
助演男優賞 五十嵐隼士ことイーグルさん
(ギラギラ)
眞木大輔
(瞳)
錦戸亮ことNSKD
(ラストフレンズ)
該当者なし
助演女優賞 内田有紀★★
(イノセントラヴ)
該当者なし 該当者なし 該当者なし
新人賞 該当者なし 森本信江
(瞳)
高木雄也
(ごくせん)
山田親太朗
(斉藤さん)
キャスティング賞 該当作なし コードブルー
[フジテレビ]
該当作なし 交渉人
[テレビ朝日]
カップリング賞 内田有紀&北川悠仁&成宮寛貴
(イノセントラヴ)
筒井道隆&大塚寧々
(ゴンゾウ)
水川あさみ&山崎樹範
(ラストフレンズ)

北村一輝&戸田菜穂
(ホカベン)
該当カップルなし
ドレッサー賞 該当者なし 米倉涼子
(モンスターペアレント)
無理な恋愛
[関西テレビ]
北大路欣也
(天と地と)
音楽賞 篤姫
[NHK]
太陽と海の教室
[フジテレビ]
該当作なし 交渉人
[テレビ朝日]
主題歌賞 該当作なし UZ★★
「君の瞳に恋してる」
(太陽と海の教室)
堺正章
「忘れもの」
(無理な恋愛)
湘南乃風
「黄金魂」
(交渉人)
その他受賞者・作品 【美術賞】
イノセントパンツ
(イノセントラヴ)

【流行語大賞】
「( ∵)<きよかー、きよかー(棒)」
(イノセントラヴ)
【タイトルバック賞】
太陽と海の教室
[フジテレビ]

【挿入歌賞】
Joelle
「Have Fun」
(瞳)

【視覚効果賞】
ゴンゾウ
[テレビ朝日]

【犬死賞】
濱田岳
(太陽と海の教室)

【最終回賞】
魔王
(TBS)

【流行語大賞】
「シャラップっす」
(瞳)

【単発ドラマ・演出賞】
柳生一族の陰謀
[テレビ朝日]

【特別賞】
恋空
【続編・リメイク賞】
猟奇的な彼女
[TBS]

【挿入歌賞】
高木雄也★★
「俺たちの青春」
(ごくせん)

【犬死賞】
錦戸亮★★
(ラストフレンズ)

【最終回賞】
ホカベン、ラストフレンズ
[日本テレビ]、[フジテレビ]

【流行語大賞】
「きわってんだら」「ははってほいよ」
(ごくせん)

【特別賞】
(「また騙されてダム板に
飛ばされたわけだが」賞)
フジテレビ
【タイトルバック賞】
交渉人
[テレビ朝日]

【視覚効果賞】
東京大空襲
[日本テレビ]

【美術賞】
東京大空襲
[日本テレビ]

【流行語大賞】
「ドラマ的脚色」
(一瞬の風になれ)

【単発ドラマ・作品賞】
東京大空襲

【単発ドラマ・制作者賞】
栗原美和子★★★
(一瞬の風になれ)

【特別賞】
五木ひろし
(ちりとてちん)

宵町しのぶ
(あしたの、喜多善男)
総評  終始スレの話題を引っ張る「イノセントラヴ」だったが、最終回予想以上にすかされた結果、2008年はグランプリ無しのさびしい結果となった。

 その「イノラヴ」は、ある程度予想されてはいたものの月9ブランドをかなぐり捨てる釣りまくりのネタ本に加え、キャスト・演出面でもレベルの高いやらかしぶりを見せた。
 特に美術賞を獲得することになった『イノセントパンツ』は展開・演技・演出が爆発し、スレ内では収まらない一大祭りを引き起こし作品賞・脚本賞を獲得する原動力となった。
 (→詳細
 所作がいちいち面白いと評された助演女優・内田。眼球見開きや何をやっても(棒)など「(他の候補と)格が違う」とまで評される圧倒的支持を受けた。
 役者としては素人同然と思われた主演男優・北川だったが、それだけに留まらず胡散臭さまで発揮する怪演を見せた。彼を表す『∵』のAAや「きよかー、きよかー(棒)」のセリフとともに実況スレを賑わせ流行語大賞も獲得。
 上記二人に成宮を加えた3人組は、『イノセントパンツ』をはじめ微妙でぶっとんだ珍妙な関係を築き上げ、カップリング賞を獲得。

 「ブラッディ・マンデイ」平野氏は、彼特有の「やたら仰々しいが役に立たない人大量投入」だけでなく、祭りを起こした片瀬の拳銃自殺シーン・通称『撃ってないw』をはじめ、爆弾解除に天才ハッカーがまさかの『MSNサーチ「爆弾」』など大小取り混ぜたお笑い演出が光り演出賞受賞。(→詳細

 前記TOMORROW同様扱うテーマはタイムリーで着眼点も良かったのに、始まってみれば「幼少期のトラウマから24時間診療になにがなんでもこだわる電波主人公とその周辺」を描いただけで、「主人公以外はまともなドラマ」とまで呼ばれてしまった「小児救命」「小児救命」
 短縮によるgdgdさとオチのトンデモ展開で龍居に脚本賞を授与した。

 たった2話の出演でありながら小物感漂う存在感と熱意溢れる棒演技を見せた「ギラギラ」五十嵐。原作では単なる嫌われ役だった『イーグルさん』だが、その語感と「全員がイーグルさん派閥」という矛盾したフレーズとともに一躍人気の的となり、最後まで出演を望まれる愛されキャラにまで成長したことを評価し助演男優賞を贈った。

 「篤姫」の音楽は、不釣合いとか変というレベルから一皮向けて逆に癖になる人が続出。最初は疑問・叩きスレだったのが後にファンスレに変わるという愛されぶりを見せ音楽賞を獲得した。

※…演出賞「平野俊一」および美術賞「イノセントパンツ」からそれぞれの特設ページをご覧になれます。
 「ムーンアイランドダンスバトル」に代表される変に力が入った脚本・演出で祭りを起こした『瞳』。ダンス以外のパートがgdgd過ぎてグランプリこそ逃したが作品賞と演出賞を獲得。
 枠の関係上挿入歌賞に落ちついた「まゆげねこ」は物語終盤にまで絡み続け、解説やら日本語詞まで登場するズレ具合を見せた。
 最後まで貫かれた「ダンス下手」設定や自虐的なセリフなど演出や脚本にも影響を与えた主演・榮倉。一本調子な演技もあいまって主演女優賞を獲得。セリフ使用の意図が全くわからない「シャラップ」は各所でネタ化され流行語大賞。
 伝説のダンサー役眞木はメディアにまで指摘される棒ぶりに加え、雨中の決闘など小ネタも光り助演男優賞。揃いも揃ってみんな棒なブルーシューズの中でもひときわ異彩を放った森本が新人賞、と計7賞獲得。→(詳細

 さわやか学園ものとしてスタートしながら突然真逆に路線変更した『太陽と海の教室』。あからさまな数字狙いに酷い・愛せないとの評価が相次いだが、それ故産まれた当初との差異や伏線未回収は却ってラズ度を増す結果となり制作者賞となった。→(詳細
 ベイ「ビー」が耳に残る主題歌・ガリバーとも海坊主とも形容されたタイトルバック・路線変更であっさり殺されその後もあっさり濱田の犬死・ファミコン風BGMと唐突に加えられた「S&G攻撃」で音楽賞、の計5賞獲得。

 「地域医療の崩壊と再生」という着眼点こそ良かったが、なぜか医龍やコトーに憧れ「9時40分にオペが始まる水戸黄門」と揶揄された『Tomorrow』。医療ドラマの根幹を問う「気合で治す」や毎回倒れる病院関係者・バラバラになったスタッフいきなり全員集合など随所に可笑しさを見せ、脚本賞を受賞。

 全体では良作とされた『ゴンゾウ』はピンポイントでやらかしていた面が評価され、造形は細かいのにすんごい横っ飛びの人形・ドバっと血液大噴射の視覚効果賞、磐石の棒合戦と「舌の入れ方は君に教わった」「下手な芝居は見たくない」など名台詞を輩出し、狙った緊迫感とは別の何かを産み出した筒井・大塚のカップリング賞を贈った。

 その他では、基本B級で原作に忠実だった『魔王』は、見事に無駄死にしなかった皆殺し・海辺の三宅と2匹の蝶・「続きはDVDで!」のサイコシーンと評判を博した最終回賞。設定からしてあの年代には無理なコードブルーのキャスティング賞。どこにいても場違いでお色直しまできっちり米倉のドレッサー賞。審査終盤に颯爽と登場し「ラップ」「サンプリング」「MADムービー」と称された松方への演出が圧倒的支持を受けた『柳生一族〜』の単発ドラマ・演出賞。「安心」連呼の公式のQ&Aと第1回目の視聴率にショックを受けた脚本・渡邉のとっちらかりぶりが笑いを提供した『恋空』に特別賞を授与した。→(詳細
 ラズ史上に残る出来事や人物はありながらも、作品全体としては不作であり、グランプリ・作品賞のない結果となった。

 フジテレビは、作品本体とは別の宣伝・編成等でドラマ史上前代未聞の行為を連発。それでも釣られてしまう住人の悲哀なども含め、裏事情が面白すぎると評価された。ダム賞はじめ十数以上の新設賞動義がだされ、結果として上記の形に落ちついた。
 (詳細

 憎まれ役のはずがつっこみ所満載で逆に登場が待ち望まれてしまった錦戸は、冬彦さん的人気とキモカワイさでブレーク。BGMや演出、台詞・行動がラズ的ではありながら奇跡的にマッチし、毎回実況を賑わせ作品人気の中核をになった。実況内の略称NSKDは2ch内で暴力系の例えとして一般化するほど流行り、助演男優賞に輝いた。
 散々暴れまわった挙句不死身ぶりまで見せつけながら、お嬢さんのようにドレスを纏ってあっさり自殺した犬死賞も獲得。

 初登場のインパクトは抜群だった高木は、明かな棒と滑舌の悪さで祭りを起こした。出番の減少など修正が加わり終盤破壊力は落ちたものの文句なく新人賞を受賞し、ボイスチェンジャーのような歌声と甘酸っぱい歌詞が受けた挿入歌賞、祭られる元となりその後のネタスレにも繋がった流行語大賞にも輝く。

 「ラストフレンズ」は回が進むにつれお題目だけ派手で結局たいしたことはなにもない内容に終始。終盤以降に至ってはただ必死に釣りまくっていただけの浅野の脚本賞と、そんな本でも錦戸関連の演出などガッツリやりすぎて可笑しさを醸しだした演出賞。特に、出来事は大変かつ豊富に用意してあるのに全部矛盾だらけでうっすいグダグダの最終回賞を獲得。

 「ホカベン」は原作に忠実な場面ではむしろよく作られていたと評価されたが、それ故に主人公の性別変更が裏目に出た制作者賞と、そんな設定変更を意に介さずむしろ違和感を増大させた秦は、オリジナル展開になると矛盾を頻発させ脚色賞獲得。そして展開・演出・台詞等期待感を最高潮に煽った挙句の「主文→暗転(THE END)」オチが視聴者に混乱と爆笑を誘った最終回賞を獲得。

 カップリング賞は上記両作から、ともに無駄キャラ感のある2組が選ばれた。
 水川・山崎は本編なのに総集編のような荒い描写であまりに触れられなさすぎ、北村・戸田は戸田役に無理やり存在感を与えた格好となり終盤の可笑しさを加速した。

 その他の部門では、無理目な衣装とコスプレが笑いを誘った「無理な恋愛」がドレッサー賞を。同作で、平成の時代に昭和の香りを漂わせた堺の主題歌賞。派手な番宣やPの意気込みが空回りした「猟奇的な彼女」には、各賞に割ってはいる力はなかったもののそこそこやらかした点を評価して続編・リメイク賞を贈った。
 『4姉妹探偵団』は、若者向けというより子供向けな本・演出と、3姉妹から1人増やしたはずなのに全く存在感の無かった原作改変等総合力を評価して作品賞と脚色賞獲得。主演・夏帆は「かいけつ(棒)」を始めとした稚拙な演技で主演女優賞受賞。

 制作側の独り善がりぶりが鼻につき、その勘違いぶりから番組全体に制作者賞を贈られた『SP』は、病院爆破・主人公の妄想・次々倒れるSPなどの演出が安っぽい・自己満と評され演出賞も獲得。

 初回後祭りを起こした『交渉人』は中盤の持ちなおしでレスが減るも、最終回で再ブレイク。作品賞は譲るが、2分早着替えやなぜか雪山などを評した脚本賞。無駄に豪華・無意味な起用・なぜかイケメンばかりな犯罪者でキャスティング賞。チープなBGMの音楽賞と「まるでコント」なタイトルバック&主題歌の計5部門受賞。

 作品全体のラズ評価はこの3作品が中心となったが、本当の意味でスレを賑わしたのは局所的なラズだった。
 登場シーンで一撃必殺ぶりを見せた五木ひろしは助演男優賞の声があがるも、出演時間の短さ・物語との関わりなどからゲスト相当だとして特別賞に。
 同じく特別賞を獲得した、吉高演じる『宵町しのぶ』は、宵町演じる劇中劇のあまりの(棒)さでネタ的に助演女優賞に推されたが、それ故に反発も強く、(棒)演技も狙い通りなのではという指摘もあった。

 前クールに続いて豊作だった単発ドラマ。
 なぜわざわざ形にしてしまったのかわからない「実写版・毘沙門天」北大路欣也の造形にドレッサー賞。
 やたら犬死・突然ラブコメ・唐突朝鮮ネタなど一体何がしたかったのか不明で悶絶する住民が続出した『東京大空襲』。制作費が高騰したわりにはレベルの低い演出・CG・美術で単発ドラマ・作品賞と視覚効果・美術賞獲得。
 『一瞬の風になれ』は、栗Pの「イケパラ真面目版」宣言通り栗P印満載のドラマと化し、あまりの原作破壊に作者が激怒。わざわざEDタイトルで「ドラマ的脚色」という意味不明なフレーズで言い訳する醜態を見せ単発ドラマ・制作者賞と流行語大賞受賞。

 その他の部門では(棒)と小島よしお似の風貌があいまった微妙な存在感で山田に新人賞が贈られた。
受賞者名が個人名の場合は個人が、作品名の場合は該当制作スタッフが受賞とする。

個人(またはグループ)が獲得した賞1つにつき、以降5回で、10回でを表示する。
(ドレッサー賞はスタイリストに与えられるという考え方もあり、受賞回数に含める事は避けた。)

():作品名
[]:テレビ局
【】:賞名