勇者の日記

勇者の日記

100日目

旅に出てから100日目だ。
いやー・・・今日はなんて清々しい気分なんだ!
ついに新天地にいけるんだなぁ。
さ、黒胡椒を買いに行かなくては・・・。バハラタは近いし、徒歩で行くか。

バハラタの胡椒屋にいくと、カウンターにはグプタが立っていた。
どうやら無事帰れたみたいだな。
グプタに胡椒を売ってもらおうとすると、御礼にといって無料で譲ってくれた。
ありがとよ。タニアとお幸せに。

ルーラでポルトガまでGO!
さっそくポルトガ王にくろこしょうを手渡した。
約束どおり、船をあたえてくれた。まったく・・・このためにどれだけ苦労したか・・・特にカンダタ。
王は早速胡椒をモリモリお召しになっていた。そうやって食うものなのか?

城からでると、城の前の港に船がドドーンと浮かんでいた。
おお・・・これか・・・!思ってたより立派だな。で、乗組員は?
・・・ ・・・ ・・・いないようだ。俺が操縦して俺が整備するのか・・・マジですか。
つーかそんなのでいいのか?動くのか?難破しないか??
まあ、難破しても俺死なないからいいんだけど、船壊れたらどうしよう・・・。
そんな不安を抱えながらだったが、とにかく船旅の始まりだ。

船は良く出来ていて、一人でも楽勝で動かせた。
よかった。オール漕ぐタイプだったら確実に無理だった。というか王に文句言いに行くとこだ。
ポルトガの造船技術はすげーなぁ。

ポルトガからすぐ南に灯台があったので寄ってみた。
燈台守曰く、陸沿いに進むとテドン地方にいけるらしい。新天地だ。
さらに陸に沿っていくとバハラタ。もっと進むと黄金の国「ジパング」だってさ!
どんなところだろう。わくわく。

とにかく、最初はテドン地方にいってみるか。
陸沿いに進むこと半日。既にあたりは暗く夜になっていた。
船が入れそうな河があったのでそっちに進んでみると、小さな村があった。

どうやらテドンの村らしい。着いた着いた。ここがテドンだったか。
しかし、この村なんかおかしい。村の中が毒の沼だらけなのだ。
建物は風化し、おおよそ人が住んでいないように見えるのだが、結構にぎわっている。
不思議だが・・・そういうのが普通の地方なのかもしれない。

早速武具屋をチェック。おお、新しい武具があるぞ。手持ちないから買えないけど・・・。
金なら熊狩りでタンマリ溜まっているから今度また来るか。・・・ルーラじゃ覚えれない村だが・・・。
情報収集の結果、なにやら「さいごのかぎ」というのがあるらしい。
あー。そういえば牢の鍵とか魔法の鍵じゃ開かないものなぁ・・・。
あと、バハラタから南にいくと、「ランシール」という陸地があるみたい。

ま、今日は遅いし、宿で寝るとするか。

101日目

朝起きたら妙にあたりが静かだった。
夜であんなに活気があるのだから、朝になれば更に賑やかになってもおかしくないんだけどな。
・・・あれ?カウンターに誰もいない。

外に出てみると誰一人いない。それどころか牢屋には屍が転がっている。
昨晩は囚人がいたぞ・・・?どうなっている。
武具屋の2階にいってみるとベッドに屍が転がっていた。よく調べると昨日今日でなったようではない。
どう考えても、俺が寝てるうちに全員逃げたとか死んだとかではなさそうだ。

そういえば、ネクロゴンドに近い村が魔王に滅ぼされたとかどうとか聞いたことある様な・・・。
俺の頭の中の地理が正しければ、ネクロゴンドはすぐ近くだ。・・・まじか。
じゃあ昨日の夜の人々はなんだったんだ?亡霊か?
・・・夜になると嘗ての村に戻るのか。妙に風化した建物や毒の沼はそういうことだったのか。
もしかして、魔王に滅ぼされると天に召されることなく永久にこの世に留まってしまうのだろうか。

そういえば村で「やみのランプ」というものを拾った。これもどこかで聞いたことがある。
つかえばたちどころに夜になってしまうらしい。
夜になれば元に戻る村か・・・。そこに闇のランプがあるとは・・・亡霊達の最後の抵抗なのだろうか。

色々思うことがあったが、とにかく出発することにした。考えても仕方の無いことだし。
気分を入れ替えて行こう。えっと、バハラタの南がランシールだっけか。
ジパングは後回しで、先にそっちいくか。

バハラタあたりで真夜中になってしまっていたので船上で寝ることにした。
この船、一定方向なら自動操縦できるっぽいし。便利便利。南に舵をとって・・・自動っと。
モンスターにあったら嫌でも起きなきゃ駄目だろうけどさ・・。

102日目

何度かモンスターに起こされはしたものの、無事にランシールについた。
この町の名物はデカイ神殿らしい。たしかにデカイが、鍵がかかっていて入れない。
最後の鍵がいるのかもしれないな。

もうひとつ、きえさりそうが名物らしい。なにやらこれをすり潰して降りかけると姿が見えなくなるらしい。
・・・ほほぅ・・・色々と使えそうだな・・・1つ買っておくか・・・ふふふ・・・うへへ・・・。
情報収集もきっちり行ったぞ。
さいごのかぎを手に入れるにはつぼが必要であること。
ポルトガの北にある「エジンベア」の国には「かわきのつぼ」があるらしいということ。
つぼってその渇きの壺のことかな。とにかくエジンベアに行ってみる必要があるな。

そんなわけでポルトガにルーラしたんだけど・・・そいや、船ってどうなんの?
あ、ちゃんとポルトガの近くに停泊している。ルーラで一緒に移動しちゃうのだろうか。
まあ、なんにせよ助かった。考えなしに行動するもんじゃあないけどな。

ポルトガから北に舵をとり、エジンベアに向かう。
エジンベアは小さな島国だった。どれ、とりあえず王に挨拶かな。

「いなかものは かえれ かえれ!」

門番が通してくれない・・・。おいおい、こちとら勇者様だぞ?
そんなことは知ったこっちゃないだってさ。困った。この城にかわきのつぼがあるらしいのに・・・。
あ。ランシールで買ったきえさりそう使ったら入れるかな?

物陰に隠れ、消え去り草を使ってみた。おお・・・姿が消えてる。手が見えない!!
恐る恐る門番の横を通り過ぎてみると・・・気づかれない!すっげー。
田舎者田舎者と馬鹿にされて少しイラっとしてたので後ろから小突いといた。ざまぁ。

消え去り草って便利だな。・・・というか泥棒行為か覗き行為くらいにしか使用用途無い気がするけど。
あ、俺が買ったのはほら、名物だからだよ!!日記で必死に弁解する必要もないけどさ・・・。
とにかく城に入れた。王に挨拶しておこう。

エジンベア王は「いなかものとて そなたを ばかにせぬぞ。」とおっしゃっていたが、その発言が既に・・・。
まあいいや。ついでに渇きの壺のことについて聞いてみたけど知らないってさ。
もし見つけたら別に持ってい良いと言われた。馬鹿にはされてるけど、やっぱり心広いのかな。

城の地下には、明らかに怪しい仕掛けがあったのでちょちょいっと解いてみた。
俺にかかればこんなの楽勝だ。
案の定、隠し通路が現れる。へっへ。隠し通路を進むと乾きの壺をゲットした。
やったね!・・・でもこれ、どこで使うんだよ。

城から出る前に、一応情報収集だ。
田舎者と小馬鹿にされるのは腹立たしいが、旅をするうえで情報は必要だからな。
たいした情報はなかったが、エジンベアから西にいくとスーという村がある大陸があるっていう話だ。
とりあえず行って見るか。

西に舵をとりスー大陸に向かう。
お、あったあった。この大陸だな・・・ん?なんか妙に開けてる土地がある。
気になったので下船し、そこに行ってみたが、そこはスーの村ではなかった。
爺さんが一人で住んでるみたいだが・・・。話を聞くと、ここに町を作りたいらしい。
海沿いだし貿易もしやすいからきっとここに町をつくれば栄えるだろうと踏んでいるらしい。
でも、肝心の商人がいないんだって。
生憎、俺は一人旅。商人の知り合いもいない。悪いな爺さん。
一応、旅の途中で商人を見かけたら話はしといてやるよ。

船に戻り、再びスーの村を目指す。
陸沿いに進み、内陸にいけそうな河があったので河の上流を目指して進むこと半日。
あたりは既に真っ暗だったが、村っぽい明かりを発見。
行ってみるとたしかに村があった。やった。

起きている村人に聞くと、ここがスーの村らしい。着いた着いた。
もう夜も更けていたので、とにかく宿で寝ることにした。情報収集は明日だな。

103日目

朝起きたら、さっそく情報収集をおこなった。
この村にはしゃべる馬がいてちょっとビックリしたが、この旅でなんどか亡霊とも話したし
猫に扮した魔王の使いともあっていたし、魔王に呪いをかけられたカルロスという人は昼間馬だったし・・・。
ということで、しゃべる馬くらいいるだろうと思うようになってしまった。
それはさておき、エドが言うにはスーの西の海の浅瀬で「渇きの壺」を使うと良いということがわかった。

スーから西っつーと、ダーマから船をだして内海にでてちょっと北上したあたりかな・・・?
後でいってみよう。
ほかの情報としたら、昨日みつけた妙に開けている土地にいた爺さん。スーの村出身だったみたい。
ふーん・・・って感じの話だけど。
あと、乾きの壺はもともとこの村のものだったらしいけど、東から来た奴に奪われたんだって。
エジンベアの奴に間違いないだろう。どうもあの国は自分の国以外は国じゃないみたいな目線だからな・・・。

さて、エドが言っていたとおり西の海の浅瀬を探すか。
ダーマに飛んでそこから船をだして内海を探索。
ない。浅瀬などどこにも無い。見当たらないまま夜は更けて行った・・・。今日は船上で寝るか。

104日目

おきて、早速探索するもやっぱり見つからない。
日が暮れるまで探したが、どうにも見つからない。
もしかして更に北か?

ムオルの村を過ぎ、更に北上しようとしたところで「テンタクルス」3匹に遭遇。
このイカ、めちゃめちゃ強い。触手でベチンベチンと往復ビンタ(?)してくるせいで大ダメージだ。
べホイミでも回復が追いつかず、不味いとおもったのだが何をまかり間違ったか
逃げずに果敢にも挑んでしまった。
ぶっ飛ばされて、海に落ちたな。っと思うところまでは記憶があるのだが・・・。

105日目

テンタクルスにはまいったまいった。ありゃ無理だ。
さて、めげずに浅瀬を探さないと。

ジパングに飛び、そこから船で外海へ。
外海にでて更に北上すると、海のど真ん中に浅瀬がぽつーんとあるのを発見した!
あれか。くっそー。しゃべる馬め。西じゃあなくて北西じゃねーか。

なにわともあれ、目的の場所に着くことが出来たのは良いことだ。
さっそく浅瀬に船をよせ、渇きの壺を・・・どうやって使うんだこれ?浅瀬に投げりゃいいのかな。
よくわからんので、浅瀬にむかってぽーんと投げた。
すると渇きの壺が落ちたあたりに海水が集まりだし、あっという間に浅瀬は陸地になり、祠が現れた。
渇きの壺すっげー!水なら何でも吸い込むのかな。だったら簡易トイレとして便利じゃね?

そんなくだらないことを考えつつ、祠に入ってみる。
すると、祠の真ん中にこれ見よがしに宝箱があった。開けてみると不思議な形をした鍵が入っていた。
これが「さいごのかぎ」か。ようやくゲットしたぞ。

祠の奥には、最後の鍵で開けれそうな扉があったので、さっそく開けてみた。
すると扉の向こう側には骸骨が立っていた。まーた亡霊とかその類ですか!
骸骨が言うには、全ての災いは、ネクロゴンドのギアガの大穴からくるのだそうだ。
じゃあ、バラモスもギアガの大穴から出てきたのかな?

そのほかには特に何も見当たらなかったので祠を後にした。
外に出て、乾きの壺を手に取ると、見る見るうちに島に海水が!
おいおい。まだ船に乗ってないんだけどおお!!
急いで船に乗り、海につかることだけは免れた。あぶなかった。

これでもう魔法の鍵はいらないな・・・。アリアハンに戻って預けてしまおう。
ついでに自宅によって一泊するか。

106日目

さってと、前々から気になっていたレーベ村近くの岬の洞窟につながる洞窟への入り口にあった扉!
あれを開けに行こう。
モンスターにあうことなく着いてしまった。
まああった所でアリアハン大陸のモンスターなんてどうでもいいんだけど。
さあ、なにがあるかなぁ~・・・旅の扉だ。お宝じゃないのは残念だが、どこに続いているのだろう。

新天地求めて旅の扉に入る。出た先は・・・どっかで見たことあるぞ。
外に出てみると、ポルトガのすぐ南にあった灯台だった。・・・がっかり。
なんの、まだ気になるところはある!ロマリアーポルトガの関所にあった扉だ。
ポルトガはすぐそこなのだが、船がないのでルーラで移動。ポルトガから関所へ向かった。
関所にあった扉をあけると・・・またまた旅の扉だ。これはどこに続いているのか。

旅の扉に入り、出た場所は・・・なんだここは?外にでてみたら小さな島にぽつーんとある祠だった。
この祠の中には3つ旅の扉があって、1つは出てきたところ。もう2つはどこにつながっているんだ?
適当に飛び込んでみると、今度はバハラタの北にある、オリビア岬の宿屋だった。
さらにそこにもう1つ旅の扉があったので、入ってみる。すると今度は行った事のない場所にでた。
教会かな・・・?神父にここはどこかと尋ねてみると、サマンオサの国らしい。
おお、新天地だ!
神父が言うには、サマンオサの国は、最近王様の様子がかわり
理不尽なことですぐに国民を処刑するようになったらしい。
おっそろしい国だが、まあ、いきなり殺されるようなことはないだろう。死んでも死なないし。

サマンオサの国はわりと整備されており、山岳地帯や森など通ることなく、サマンオサ城に着くことができた。
ついたころには既に夜も更けていたが・・・。
城下町に入ると、教会で葬式をやっていた。
なにやら、王の悪口を言っただけで処刑になったらしい。これは酷い。どうやら言論の自由は無い国らしい。
町の人々は、王の体制にげっそりしているようで、長生きするんじゃなかった・・・とかいう爺さんまでいる始末。
王に一応挨拶しないといけないが・・・。怖いなぁ・・・。

ま、夜だしどうせあえないだろう。
また今度にしよう。今日はアリアハンに戻って寝よっと。

107日目

カンダタを倒す為の修行の時に貯めたお金を引き出し、再びサマンオサへ向かった。
久しぶりに武具を新調するぜ!
サマンオサに向かう前に「てつのおの」と「てつのたて」を売却。
思えば、シャンパーニの塔に登ったときには既にこの装備だったなぁ・・・。

サマンオサに飛び、武具屋へ直行。
「ドラゴンキラー」と「みかがみのたて」を購入した。
ドラゴンキラーはちょっと変わった形をしていて、剣のように扱えない。
斬るというより、どちらかというと突き刺すような感じだ。

さて、どうしようか。サマンオサ王に挨拶しなきゃいけないんだけど・・・。
んー・・・怖いから後回しにしよう!
じゃあどうすっかなー・・・。
あ、そういえばスーの東の草原に商人を探してた老人がいたっけな。
ルイーダさんに知り合いの商人で街づくりとかしたい人がいるかどうか聞いてみるか。

アリアハンに戻ってルイーダの酒場に直行。
事情をルイーダさんに話したところ心当たりがあるそうだ。
「まあち」という女商人が、普通の商売じゃなくてなんかこう大きいことをやりたい!
とルイーダさんに話していたらしい。
ルイーダさんにまあちを紹介してもらい、事情を話したところ即決。
商人としての自分の力が試せると大喜びだった。

仲間に加えるには、まず登録しないといけないらしい。
酒場の2階で登録を済ませ、無事、旅の仲間としてまあちが加わった。
長い間一人旅だったもんだから、ちょっとドキドキしてしまう。女の子だし!

・・・まあ、旅の目的はスーの東の空き地なので、すぐ終わってしまうのだが。
ポルトガに飛び、船でその場所に向かう。
道中モンスターにあうものの、俺一人で片付け、まあちはひたすら後ろで待機させていた。

スーの東の空き地につき、まあちと分かれる。
じゃあな。がんばれよ。たまに様子見にくるからな。
こうして、短い(半日くらいか?)二人旅は終わってしまった。

さて次はどうしようかな。
ああ、ランシールの神殿にいってみようかな。
今日はルーラで飛び回ってつかれたので、アリアハンにもどって休むか。