勇者の日記

勇者の日記

55日目

「はがねのよろい」を買う金が溜まったので、アリアハンに戻った。
お金をおろすついでに、前から気になっていた城にある開かずの扉の間に行ってみた。
魔法の鍵で開けてみると、宝物庫であった。
兵士がいたが、昔、父に世話になったとかでこの宝をもっていっても不問にしてくれるという。
遠慮なくもらっていこう。

そしてイシスに戻り、はがねのよろい購入。
これでまた一段と強くなったかな。ふっふっふ。
さてと、これでポルトガにいけるのだが・・・鋼の鎧のためしついでに歩いていってみるか。

昼間にイシスを出発したのだが、ロマリア地方のポルトガへ通じる祠(関所?)に着くころにはすっかり日も落ち真夜中だった。
道中、死にそうになることはないものの、ポイズントードから毒をくらってしまった。ウザイ。
魔法の鍵でポルトガ地方への通路を開きいざ出発。祠を出てしばらく歩くと小さめの城と城下町が見えてきた。
多分、あれがポルトガだろう。

ポルトガの城下町に着いたが、日も変わり明け方になりつつあったので宿で休むことにした。
当然こんな夜中に城に入れるわけないしね。

56日目

朝起きて支度を整えたら、さっそくポルトガ王へ挨拶しにいった。
挨拶も程ほどに、またもやお使いを頼まれてしまった。
アッサラームよりさらに東にいって「くろこしょう」を持ってきて欲しいという。

それだけ聞くと、とてもアホらしくてやってられないが、その褒美が立派な船をくれるらしい!
そりゃ受けないわけにはいかないぜ。
東に行くのに、ノルドというホビットの力を借りる必要があるが、人間には力を貸してはくれないらしい。
しかし、ポルトガ王はノルドとの古くからの友人らしく、王の手紙を持っていけばOKということらしい。

さっそく、アッサラームへ出発。
予断だが、ポルトガ王は旅の記録をつけてはくれない・・・ケチ。

アッサラームの東に洞窟があり、そこがバハラタに通じるという。
洞窟の奥には、ポルトガ王の言うとおりホビットがいた。
手紙を見せる前に挨拶すると、門前払い。これは酷い。
ノルドに王からの手紙をみせると態度がいっぺん!抜け道を教えてくれるという。

ノルドについていくと、なにもない壁に立ち「そこで待っててくれ」というと岩壁に向かって体当たりをしだした。
・・・大丈夫か・・・こいつ・・・?

ノルドが2・3発体当たりをかますと、壁が崩れ去り、細い道ができた。
すっげ!超すっげ!!俺には無理だ。こんなに小さい体のどこにこんなパワーがあるのだろうか。
ノルドにお礼をいい抜け道をとおり、バハラタ地方へ出ることが出来た。

ここから南へいけば良いはずだが・・・。
南に向かって歩いているとモンスターに遭遇。
ここらのモンスターはイシスやポルトガ周辺に出てくるのと比べ物にならないくらい強い。
2回ほど戦闘を行っただけでボロボロになってしまった。バハラタまでまだなのだろうか?
そう思っているうちにまた襲われてしまい、やむなくルーラで離脱した。
また明日挑戦するか。

57日目

いざバハラタへ!
アッサラームにとび、バハラタへの洞窟へ・・・と思ったら、町からその洞窟までの間に3度も戦闘する羽目になった。
幸先が悪い。しかも2回は嫌な思い出しかない暴れざるだ。
以前に比べ、楽に倒せるようにはなっていたもののホイミを2回もつかってしまった。

洞窟を抜け、バハラタ地方へ。
何度か戦闘をしたが、苦戦することもなくバハラタに着くことができた。よかったよかった。
黒胡椒を買ってポルトガに戻るかなー。

ところが、胡椒屋の娘が人さらいにさらわれたとかで、休業中らしい。
あぁ・・・嫌な予感がするぞ。
店の裏のほうで、店主とおもわれる爺さんと若い男が(といっても俺は16歳。それよりは確実に年だが)なにやらモメていた。
この若い男・・・グプタは店主の娘の婚約者らしく、その娘タニアを助けに行くという。
店主が必死に止めていたが振り切っていってしまった。

がんばれよグプタ。お前がタニアをすくったら俺も黒胡椒を買えるのだ。
というわけで、グプタが帰るまでここらで狩りでもするか。

しばらく狩りをしたところでMPがきれたのでキメラのつばさで離脱。
明日にはグプタは戻っているだろうか?

58日目

自宅は良く休める。精神的にも楽なのかもしれない。
さ、バハラタに行ってみよう。

グプタは戻ってはいなかった。相変わらず店主は打ちひしがれているようだ。
もう少し様子を見るか。俺が動かなくていいのならそれでいいし。

バハラタで集めた情報によると、ここから北にいくとダーマという神殿があるらしい。
そこで転職が出来るという。ほほぅ。もしかして勇者も転職できたりするのか?
暇なので行ってみるか。

襲ってくるモンスターを薙ぎ払いながら北へ北へと進む。
大きな神殿が見えてきた。あそこに違いないな。
神殿の目と鼻の先でも、モンスターに襲われた。こっちはMPが少ない。ヤバい。
ギリギリできりぬけることが出来た。どのくらいギリギリかというと瀕死なうえにMP0だ。
キメラのつばさで離脱も考えたが・・・なんとかなってよかった。

とにかくダーマ神殿に着いた。早速転職・・・のまえに今日は休もう。
雑魚寝だが宿はあるみたいだし。

59日目

さっそく転職できるか聞いてみるか!
神殿の門前にいた人に聞いてみたが、どうやらこの人はそういう係りではないらしい。
しかし、旅の記録をつけることは出来るという。素晴らしい。ポルトガ王とはえらい違いだ。

門を開け奥にすすむと、いかにもってかんじの人がいた。
転職が出来るか尋ねてみると怒られた。勇者をやめるとはふざけるなとさ。はぁ・・・。

あ、そうだ。グプタは戻ってきただろうか?バハラタに行ってみよう。
ルーラかキメラのつばさで飛んでもいいが、修行もかねて徒歩だな。

神殿を出てバハラタに向かおうとしたとたん、モンスターに襲われた。
キラーエイプ2匹にメタルスライム・マッドオックスとバラエティーに富んだ面子だ。
こいつらにボッコボコにされてしまい、意識が飛びそうになったが、その前にルーラで離脱した。
全くモンスターを倒さずにアリアハンに戻ってしまった・・・。まあいいか。

60日目

さて、バハラタに行ってみよう。

グプタくーん。戻ったかい?・・・いない。爺さんはまだ打ちひしがれている。
嫌な予感がしてきた。俺がいかなければならないのか?
でもここらのモンスターに四苦八苦してるようじゃ無理だから、もうすこしグプタを待とう。

と、いうわけでバハラタあたりで狩りしはじめたのはいいのだがマヌーサ地獄にあい、あえなくルーラで離脱。
この2日間、全然稼げてないじゃないか・・・。

61日目

黒胡椒のことは忘れ、修行に集中することにした。
ダーマ神殿周辺でやってみるか。

戦うモンスターさえ選定すればやれないことはない。
明らかに不利な場合は逃げ、なんとかなりそうなのは戦う。
やばくなったら即キメラのつばさだ。

上記のことを心がければわりと良い狩りが出来た。
最後はキメラのつばさでアリアハンにもどったが・・・。

61日目

今日もダーマ神殿周辺で狩りだ。
いきなりキラーエイプ3匹に襲われ、瀕死になってしまった。
しかたなくキメラのつばさで離脱。
このまますごすごと自宅に帰るのはいやだったのでホイミで回復して再びダーマ神殿へ。

戻ってからはそれなりに狩りができたが、ホイミの回復量じゃ全く追いつかなくなっている。
ホイミで回復追いつかないようなモンスターは逃げるしかないのかなぁ。

62日目

今日はレベルがあがった。
嬉しいことにMPが4ポイントも増えてくれた。旅始まって以来、最高の伸びだ。
この調子でガンガン伸びていって欲しいのだが・・・。

狩りの内容は、あまりよろしくなかった。
キラーエイプが仲間呼びまくって大変だったが、なんとか退けることはできた。
その分いい経験を積んだけど、MPはあっというまに空っぽだ。

63日目

キラーエイプ3匹戦とマッドオックス4匹戦がつらい。
前者は仲間を呼んで持久戦。後者はギラ連発で死ねる。
なんか良い策はないのだろうか・・・。

狩りの内容としてはまずまず。
だけど結構無茶な狩りかたをしていて、瀕死で戦闘を終えることが多い。
出来れば瀕死状態にもなりたくない。体中が痛いし精神的につらい。

64日目

マッドオックス4匹は鬼門すぎる。
ギラ連発は本当につらい。逃げの一手しかないのかなぁ・・・。
マッドオックス4匹にあったおかげで2戦闘で終了。

64日目

今日の狩りはそれなりに安定。
「さつじんき」に初めて遭遇し、いきなり大ダメージをくらってしまった。
痛恨の一撃だ。一瞬、死が頭をよぎったが、退けることは出来た。

グプタはそろそろ戻っただろうか・・・?

65日目

マヌーサの恐ろしさと、仲間を呼ぶモンスターの鬱陶しさを再確認した日だった。

げんじゅつしからマヌーサを食らったが、まあいつか当たるだろうと適当に武器を振り回してたのだが
一向に当たらず、こちらはジワジワと体力を失っていくばかり。
結局倒すのに時間がかかり、MPもそれだけ消費する羽目に・・・。

そしてその後、「キャットバット」4匹に遭遇。
1匹倒す>仲間を呼ぶ>1匹倒す>仲間を呼ぶ・・・エンドレス。
埒が明かないのと、不思議な踊りで呪文を唱えるだけの気力をなくされて、ジワジワとなぶり殺しにされていく恐怖。
どうにもならなかったのでキメラのつばさで離脱。

66日目

グプタが心配になってきたので、念のため人さらいの住む洞窟に行くことにした。
洞窟にはキャットバットの姿が・・・一目散に逃げましたが!
キャットバット複数匹以外は相手をしながら進んだ。
すると程なくレベルアップ。今回もMPが増えてくれた。しかも5ポイント!!素晴らしい!!

なんかここは同じような道が続くなぁ・・・。適当に進んでいるとなにやら扉があったので開けてさらに奥へ。
すると、見たような奴らが「俺達の仲間になりたいのか?」と言って来た。
冗談まじりになりたいと答えると、今ボスがいないから後で来いだってさ。
ん?ということはタニアやグプタがいたとしたら助け出すチャンスかも。

奴らにまた話しかけ、やっぱ仲間なんてなんてやんねーよ!って言ったら襲ってきた。
あ!こいつらカンダタの子分じゃねーか?っつーことはボスはカンダタか。
またあいつかよ。嫌だなぁ。でも今留守だから戦うこともないか。

カンダタの子分共は簡単に蹴散らすことができた。俺も成長したんだな。
さらにおくに進むと・・・グプタが牢屋につかまってるじゃないか。来て正解だったようだな。
隣の牢には女の人が。きっとタニアだなとか思ってたら自己紹介してきた。助けてくださいだって。

一応、そのつもりで来たんだから助けますよっと。
グプタ曰く、テーブルの横にあるボタンを押せとのこと。ボタンをおしてみると牢屋が開いた。
途端に、グプタとタニアが抱きついて踊って婚約までする始末。
なんでこんなところで踊って婚約までしてんだよ。アホかお前ら。さっさと帰れよ。空気嫁。

俺の不機嫌オーラを察知したのか、お礼を言って出口にむかっていった。やれやれ・・・。
ホッと胸をなでおろした瞬間!タニアの悲鳴が聞こえた。
あ・・・カンダタ帰ってきたか?

案の定、カンダタが帰ってきて捕まったみたいだ。
踊ってる暇があれば逃げたらよかったんだ・・・。
しかしまあ、ほっておくわけにはいかないし、俺はビシッとこういった。

「あいつは わたしたちに まかせて! はやく にげるんだ!」

ん?今俺はなんといったか。わたし た ち ?
どうやら俺の頭はいかれたみたいだ。きっとげんじゅつしにメダパニをどこからか掛けられたのだろう。
とかなんとか考えてたらカンダタも俺にきづいた。「ま た お ま え ら か」
おまえら?カンダタもメダパニにかかってんじゃねーか?まあいい。またシバいてやるからかかってこい。

どういうことだ、カンダタがどえらい強くなっている。斧をかえたのか、攻撃が重い。
覆面にパンツ・マント姿は変わってないが、以前とは違う色だ。よくみたら青い全身タイツもつけている。
どうやら変態に磨きがかかったようだ。
そんなことはどうでも良いのだが・・・。

カンダタ子分は倒せるものの、カンダタは一向に倒れる気配なし。
というか、まったく無傷な気がする。おかしい。鉄の斧でぶったぎってるはずなのに?
一方こっちはホイミを唱えるMPもなくなり不味い。打つ手がない・・・。
結局、成す術もなくカンダタにやられてしまった。