Mao Ishihara

石原万桜

警察官だとは思えぬデジパを効かせた髪形にしっかりメイクにネイルと其の容貌から、石原万桜と云う人間の一遍を理解する事は容易いか。警察官を目指した理由も好きな女優がドラマで役を演じた事が切っ掛けと、一言で言って仕舞えば”やってみたかったから”なのだ。そんな石原に対し注意が下った事は数知れずだが「警官だからってぇ、お洒落制限されるのって可笑しいでしょーう？」と当然の様に返す彼女に従う気はゼロ。唯一・警察官として生かせるだろう特技はドライビングテクニックなのだが、父親がレーサーだった事が幸か不幸か影響し、逃走する車両を追い掛ける際思わずスイッチが入ってしまった所為で其れ以降は出動したとしても助手席に縛り付けられ、普段は事務方作業を命じられる事が殆ど。短大卒業と同時に婦人警官となり6年―そろそろベテランの域に入る頃だが出世欲が無い所為かそれともネイルが剥がれぬ今の部署が気に入っているのか、署の受付嬢ポジションに収まりつつあるようだ。口調は緩く緊張感に欠け、思っている事が表情に出易く性格的にはマイペースと言って問題無いだろう。そんな彼女の最近の趣味は後輩達を着飾る―基、染め上げる事であり、月一ペースで変装講座と称した女子会を行っているとの噂も。そんな石原に一大行事であるWPCへの勧誘がされたのは、日本が開催国であり一応、花形として雑務を任せられるだろうと判断されての推薦らしい。其れを喜んで引き受けた石原の目当てと言えば、集まって来る女性警察官達との交流とWPCの制服が着てみたいという願望からと真面目さには欠けるものだが、何にせよ意気込みだけは人一倍あるようだ。