Lilli Wolf

リリー・ヴォルフ

勤務期間五年にして未だ新人と同レベルの仕事ばかりを担当する駄目警官リリー・ヴォルフ。18歳で試験を受け警察官となったは良いが、元来より持ち合わせる面倒臭がりな性格が災いし与えられる仕事は簡単ものばかりで、またヴォルフ自身もそれに満足してしまっているせいで昇進等夢のまた夢である。口癖は専ら「面倒臭い」であり、最近では其処に「怠い」「明日から頑張る」が加わり、彼女の怠慢癖は日々進化し続けていると言っても過言では無い。しかし、そんな彼女も一応は試験に合格している訳で、知力も身体能力も人並み以上には優れている――はずなのだが、ヴォルフはと言えばそれを活かす所か寧ろ殺し、何かしらの理由をつけては職務を怠慢。酷ければ自分のデスクにどんとホールケーキを置き、それを食しながら資料に目を通す等、その勤務態度の悪さには最早呆れるほか無い。余談ではあるが、前述でホールケーキの例を挙げた通り彼女は非常に甘党であり、デスクの引き出しには常に多種類の菓子を常備、例え勤務中であれ余程の緊迫した状況でない限りは棒付きキャンディ片手に仕事に取り組む程である。人の助けになりたい気持ちが無い訳ではないが、その感情を上手く仕事と結びつける事が出来ないのが彼女の抱える最大の悩みか。