Carey Rodwell

キャリー・ロッドウェル

「はい！」の一言、ぺこりと下げた頭、にこっ満面の笑顔、そんな一つ一つの動作におまけで星が散り瞬きそうなほど元気でフレッシュな少女のような女性、キャリーは警察官になって早くも三年が経つ。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれた彼女は、何事にも一生懸命に、指示されたことに対しては期待されていること以上の働きを見せようと直向きに努力し精一杯取り組む姿は真っ直ぐ純真で、まるで人間の裏というものが見られない善人の中の善人。みんなの為に役に立ちたい、その意欲だけは満点であるのだがどうも彼女の仕事内容にはミスが目立つのが否めない。本人は至って真面目に且つ真剣に働いているのに何故かいつも失敗ばかり。空回りすることが多く幼少の頃からずっと憧れていた警察官という職業にやっと就けたのは良いが成績はあまり良くなく、自分より遅い時期に警官になった後輩から駄目だしをされてしまうほど。彼女の憧れる警察官像というものは、ばりばり働けてそっと上司をサポートすることが出来、しかも自分の正義を貫き通せる、そんなかっこいい警察官。ではあるのだが、やはりそれにはまだ程遠く上司に注意され後輩に呆れられ、シュンと落ち込む日々が相変わらず続いている。