真ちゃんはわたしの大きな幼馴染だ。
ちなみに比喩でなくでかい。同じ歳を生きて高校生まできたはずなのに、わたしはたいして成長せず真ちゃんはにょきにょき立派に成長中である。


「真ちゃんずりい身長もアタマも」
「余計なことを言っていないで早く手を動かすのだよ。勉強したいと言ったのはだろう俺の部屋まで押しかけて」
「そんでわたしのハートまで持ってくしさぁ」


真ちゃんはわたしの彼氏でもある。
わたしはシャーペンを置いてカーペットの上に両腕をばんざいした格好で仰向けになる。毛足の長いカーペットだ。顔にあたってもかゆくないし気持ちいい。高そう。真ちゃんの言うことを聞かずにごろごろして、真ちゃんのとこまで移動する。集中してるのか咎められなかったので腰に巻きついてみた。おっ。


「はっははーめっちゃびくったでしょういま」
「いっいきなりくっついてくるからだろう!」
「認めたー。油断してたのがいけないんだよ」
「言ったな・・・」


真ちゃんはぴきっとしながら言って、寝そべるわたしを持ち上げ膝に乗せた。わたし猫とか犬じゃないよ。重いんだからやめてって言ってるのになぁ。














ぐるぐるキャンディー





(20130111)