451−500

髪を引かれた。君の声が纏わりついて、後ろ髪が痛い。
赤く染まる何よりも、君は尊い赤をした。
アンタが俺の帰る場所になってくれればいいと、無理やりに押しつけたかった。
馬鹿みたいに必死になって、叫んで叫んで絶叫した、あたしたちの若さ。
だって云うしかなかったのよ。だいすき だから さよなら。

君とあたしの奇妙な符合は愛とか恋とかそんな名前がついている。
全力投球の、遊びと云う、君とのタワムレ。
素直に云おう。 ――君が好き。
答えのある疑問は、疑念では有り得ない。
君のこと、考えるたび。頭の中が気持ち悪い。

君と生きていられることが、私の幸せ。
ずるり、ずるずる。引きずって、引きずって、引きずって。
火照る体を冷ましてゆく、やさしい君の冷ややかさ。
アナタが望んだ、それは何?
夢の中でしか会えないのなら、夢を見ることを忘れてしまおう。

本当は、何もかもを知っていたのに。
こんな出会いがあっても良かったよね、なんて、笑わないで。
自身を喰われる生々しさはいっそ狂気を孕んで崩れ落ちる。
頭の上には太陽があるのに。それはいつも、遮られてしまうから。
奪ってください、奪わないで、ください。

眩しいのはオレンジと陽射しと、君の笑顔だ。
夜明けをふたり、海辺でふたり、見られたら、いいね。
あいたい、と呟く声は君には届かないけれど。
喪失は誰しもに訪れる、永劫の罰。罪は消えず、あなたは消えて。
そのときに思った感情のまま。あなたにあえて、よかったと。

いとしさは欠片になって、こぼれおちてゆきました。
運命をうたうなら、どうか、無邪気な彼女に祝福を。
君のすぐ隣には俺がいるから、さあ、怖がらないで前へ進もう。
安心して、もう君を泣かせたりなどしないから。
ひとりで決めたことを覆して、あなたが抱きしめてくれたから変えられた。

いつか、きっとあなたのそばに、あたしはいくから、待ってて ね。
いとおしい、声がしたんだ、聞こえたのは君の声。
いつかまたあいましょう。しあわせに、なるために。
浸されてゆく、暗い色の海へと沈もう。
風の中に果てて朽ちて、君の場所まで運ばれよう。

君と云う深い水底に、そっと沈んで満たされよう。
僕がいるから、アナタはダメになる。アナタがいるから、僕も
繰り返そうよ、いつまでも。そうしたら、終わりなんて来ないもの。
僕の世界は壊れているのです。だって貴方が愛おしすぎるから。
神経的抑圧、精神的欲求。

君に認識してもらえるようにと、そっと手を伸ばして、触れる。
ゆるしてください、あなたを愛してしまうこと。どうか、
沈む夕日に、ほんの些細な我侭を告げて。
時の狭間で逢いましょう。月に食まれてしまうまで。
大音響で奏でた悩みは未だ止まらず泣き喚いているのです。

甘い甘い、くちづけをひとつ。最大級の愛おしさを込めて。
終わらないことなんて何もないけど、君だけは例外だと信じて。
ちいさく芽生えた君への思いは、雨の色をした優しい歌でした。
ほろ苦くて、甘酸っぱいね。これが、初恋の味なんだ。
お姫様なんて呼んだら、きっと君は怒るけど。

bacK