(kara_GM) ・シーン2 (kara_GM) シーンプレイヤー:トト (kara_GM)   (kara_GM) 事件は解決した。 (kara_GM) 今、リリアン女学園は乙女の清らかな笑い声に包まれている。 (kara_GM)   (kara_GM) ―――しかし何故だろうか? (kara_GM) 君は、この笑い声が・・・自分を笑って居るようにも感じてしまうのだ。 (kara_GM) 何故なら君は・・・ (kara_GM) 司会「レディィィス!アァァァァンド!レディィィィス!」 (kara_GM) 司会「今、ここに並ぶのは各所から推薦のあった、よりすぐりの美少女たちです!」 (kara_GM) 司会「一体、誰が今年度のミスリリアンの栄誉を受ける事になるのでしょうか!!」 (kara_GM) <RPどうぞ> (_07_toto) 「……どうして、こんなことに……」 女装の状態で (_07_toto) そして、おろおろわたわた (kara_GM) 司会「今回、山百合会の方々は仕事が忙しくて参加出来なかった訳ですが・・・なんと!紅薔薇さまから推薦されたとてもキュートな乙女が本戦まで勝ち残って居ます!」 (kara_GM) セリフと共にトトへ集まるスポットライト (_07_toto) 「……っ」 びくっとするトト (_07_toto) 「……こ、こんにちは……?」 小さく、おどおどと手をふりふり (kara_GM) 司会「この慎ましやかな所作が審査員に評価されております!」 (_07_toto) 「……(違うのに)」 (kara_GM) 司会「ここで、アピールトークタイムなのですが・・・これまたなんと!紅薔薇さま自らがご一緒なさると言うことです!!」 (kara_GM) わあああああああああああああああああああああああ (kara_GM) 上がる歓声 (kara_GM) そして、ステージ上にセットされたテーブルにティーセットが並べられ (_07_toto) 「……(き、聞いてないっっ)」 (kara_GM) 紅薔薇さま「それでは、貴方の素敵な所をこちらの淑女に見せておあげなさいな」悠然と紅茶を飲み、トトへ話かける (kara_GM) 紅薔薇さま「脱げば高得点というのがこのミスリリアンの伝統ですわよ」優雅にアドバイス (_07_toto) 「……そ、それは無理……っっ」 小声 (_07_toto) 脱いだら男だって、バレるわ!( (kara_GM) 紅薔薇さま「まあまあ、トトは慎み深いのですね。仕方がありませんわ。何か得意な芸事はございませんの?」少し残念そうに( (_07_toto) 「……う、歌を……少し、なら……」 (_07_toto) >紅薔薇様 (kara_GM) 紅薔薇さま「歌ですか。どの様な歌ですの?伴奏は必要なのでしょうか?」 (_07_toto) 「……大丈夫。故郷に、伝わる……子守唄だから……」 (_07_toto) 伴奏はなくても平気ということで (kara_GM) 紅薔薇さま「それでは皆さんにご披露なさって下さいませ」口元を隠し、聞く姿勢 (_07_toto) 「……(こくり)」 と頷き (_07_toto) 2,3歩前に出る (_07_toto) すぅ……っと、トトが息を吸い込み (_07_toto) 「――♪」 鈴の音のような声で、優しいメロディが流れ出した (kara_GM) 司会「これは・・・変わった曲調ですね。民謡ということですが」 (kara_GM) 紅薔薇さま「・・・・・・」少し驚いた表情で歌を聞き (kara_GM) 観客も普段の暮らしから馴染みのない音楽に戸惑いつつもなかなかの好感触 (_07_toto) それは、いつもの出すアルトではなく、高音のソプラノ声で、トトはゆっくりと謡い (_07_toto) ゆっくりと、小川のせせらぎのように…… (_07_toto) 「――♪」 (_07_toto) そして、子守唄は静かに終わりをみせた―― (_07_toto) 「……」 謡い終わって、恥ずかしそうにぺこりと頭を下げる (kara_GM) トトが頭を下げると、観客席から少しずつ拍手の音が (kara_GM) 拍手の音は重なり、更に大きく、最後には会場を包まんばかりになります (kara_GM) 司会「これは決まったかー!」 (_07_toto) 「……あ、あぅ……」 拍手に驚き、真っ赤になってうつむく (kara_GM) 紅薔薇さま「芸術性に乏しく、淑女としての気品に欠ける部分はありましたわね。高温を出していましたけれど、もっと低い音の方が合いそうな曲でしたわ」 (_07_toto) 「……ご、ごめんなさい……」 (kara_GM) と、一人だけ隣から厳しい評価を放ちますが (kara_GM) 紅薔薇さま「ですが、差し引いて余りある感情の篭った力のある歌声でしたわ。この学園の観客の耳は確かでしてよ」満足気に笑います (_07_toto) 「……あっ……」 ぱぁっと顔を上げて、嬉しそうに小さく笑う (kara_GM) 紅薔薇さま「よろしければまたの機会に、今度は男性の格好で歌いに来ませんか?歌姫が二重の意味で話題沸騰ですわよ?」小声で付け足し( (_07_toto) 「……か、考えておく……」 真っ赤になりながら、わたわたと慌てる (kara_GM) こうして、ミスリリアンは・・・美少女の格好をした美少年に決定した (kara_GM)   (kara_GM)   (kara_GM) ステージ終わって (kara_GM) 紅薔薇さま「大儀でしたわ。リリアン始まって依頼の大快挙ですわよ」トトを楽しそうに見て (kara_GM) 以来 (_07_toto) 場所はどっかの個室? (kara_GM) そうですね (_07_toto) k (kara_GM) 紅薔薇さま「ふふふっ、まさか男性がミスリリアンだなんて。ふふふふ・・・」心底おかしそうに笑い (_07_toto) 「……ロサ・キネンシスが、出ろっていうから……」 疲れた顔で (_07_toto) 「……あれ、もう。やだ……」 女装で歌うの (kara_GM) 紅薔薇さま「あら、そう言えばまだその呼び方以外を教えていませんでしたわね」 (_07_toto) 「……(こくこく)」 (_07_toto) 「‥‥名前、聞いても、いい……?」 (kara_GM) 紅薔薇さま「ワタクシ、キリジョウ・フジノと申しますの。東方では桐条藤乃と字を宛てますわ」 (_07_toto) 「……桐条、藤乃……様……」 (kara_GM) 紅薔薇さま「よもや男性に名乗る機会が来るとは思いもしませんでしたわ」澄ました顔で (_07_toto) 「……ご、ごめんなさい……」 (_07_toto) 「……でも、教えてくれて嬉しい。桐条、様……」 小さく笑顔 (kara_GM) フジノ「名前でお呼びなさいな。キリジョウはワタクシの家名ですが、リリアンではその様な肩書きを捨てて学んでいるつもりですから」 (_07_toto) 「……分かった。藤乃、様……」 (kara_GM) フジノ「それに、謝ることはありませんわ。貴方は今、どちらかというと女性の方に近しいですから」しれっとした表情で (_07_toto) 「……藤乃が……っ。藤乃、様が……やらせたくせに……」 しくしく (kara_GM) フジノ「美しいものを隠そうとすることは罪ですわ」涼やかに笑い (_07_toto) トト、様付けとか慣れてない。とっさになると、呼び捨てになる (_07_toto) 「……トト、綺麗じゃない……」 顔を赤くして、藤乃から背ける (kara_GM) フジノ「今後、職に困ることが有ったらキリジョウまで興しなさい。侍女として勤め先を用意して置いてあげましょう」 (_07_toto) 「……じ、侍女は、やだ……っっ」 わたわた (kara_GM) 呼び捨てもどうやら許してくれるようで、眉が動きますけどそれだけですね( (_07_toto) よ、よかった……( (kara_GM) フジノ「では、この学園祭限りのシンデレラということですか。それも風情が有ってよろしいですわね」 (_07_toto) 「……ぅぅ……」 (_07_toto) 「……でも、楽しかった。また、藤乃、様に会える……?」 (kara_GM) フジノ「その格好なら何時でも山百合会まで通れる様に手配しておきますわ」 (kara_GM) フジノ「プライベートでは・・・そうですわね。貴方様が国一つ救うくらいの大成をなされたら、その時に」綺麗な仕草でお辞儀 (_07_toto) 「……ん。頑張る……」 小さく笑い、トトもぺこりと頭を下げる (kara_GM) そう言って、少年と少女が約束を交わし・・・ (kara_GM)   (kara_GM)   (kara_GM) トトエンディング・完