第六話ダンジョン各エリア解説 ▼エリア1「昇降機の間」明度:3 構造:  35m×15mの横長なエリア。PCは左端から進入する。  右上には昇降機があるが操作するには[鍵B]を解除する必要がある。  なお、解除条件は「銀の宝玉を触れさせること」である。そして右下には階段がある。  目だった罠は設置されていないが、このエリアにはゴトフリート騎士団のゴーレム部隊がPCを待ち構えており、彼らと戦闘となる 解説:  第一話で発見した暴走状態のパラジウムゴーレムを完全体で再登場させ、PCのリソースを削りつつ、アマルデアが昇降機で降りる時間を稼いでいる。 ▼エリア2「壁の間」明度:2 構造:  25m×5mの細長い通路のようなエリア。  一見するとなにもないが、右に進むと[落とし穴]がひとつ設置されている。この穴は罠に見せかけて唯一の脱出口である。  PCが穴を発見すると同時に左端から壁がせり出し、上へ登る階段を破壊して脱出口を封じる。壁は2R後に右端まで到達し、その時点でこのエリアにいるキャラクターに対して999点のHPロスを与える。  右端の壁にエンゲージしたPCに対して【幸運】判定を行わせ、達成値を15以上出した場合のみゴーレムの非常用魔力源の保管庫が見つかり、[ハイMPポーション]を1D個発見する。  ちなみにここからの脱出に[テレポート]や[転送石]を用いた場合、同じルートでの再進入は不可とし、新たなルート発見に労力を費やしたとしてHPとMPが5D点減る 解説:  穴の発見自体は容易でそこから脱出することも想像に難くないだろうエリア。ここはPCの逃げ道を封鎖するという意味を持つ部屋である。  ついでに余裕があれば回復アイテムを補給することもできる。 ▼エリア3「穴の間」明度:2 構造:  5m×100mの変則型エリア。ここだけは俯瞰ではなく断面図であり、縦に長い穴である。  穴の側面にははしごがかかっており、この穴を降りる際には以下のルールを設けている。  はしごを渡るルール  ・はしごは一般オブジェクトであり、各SQに一つずつ設置されているものとする  ・はしごから落下した場合、一番下のSQまで移動し、[落下した距離+3D]点の貫通ダメージを受ける  ・はしごにエンゲージしている間は右手か左手どちらかひとつしかアイテムを装備できない   飛行状態の場合、このペナルティは適用されない。ただし飛行状態が解除されると落下した場合と同じ処理を行う  そして、このエリアには、はしごに対して攻撃を仕掛ける役目のガーゴイルアーミーと、範囲攻撃を持つガーゴイルファイターの二体のエネミーが潜んでいる。  ガーゴイルファイターは隠密状態で潜んでいるが、ガーゴイルアーミーは擬態によってオブジェクト化しており、接触するまでその存在を察知できない。 解説:  恐らくこのダンジョン内で最も苦戦するだろうエリア。  携行品や装備の入れ替え、両手を塞がれる上、長距離での戦闘、穴から落ちるとダメージを受ける……慣れない状況でPCを追い込む。  ガーゴイルアーミーはPCのエンゲージしているはしごを積極的に攻撃するが、これは囮であり、武器を使うために焦って降りてきたPCを脚止めし、  下に控えていたガーゴイルファイターで一網打尽にするのが真の目的である。  実はこのエリアに登場するエネミー、防御力、HPが低く設定されており、ウォーリアなら素手で殴ればあっさり終わってしまうのだが、  武器が使えない状況に置かれたウォーリアは下へ降りる事を優先し、武器がなくとも大ダメージを与えられるメイジは移動力の関係で射程範囲への到着が遅れると考えた。 ▼エリア4「水の間」明度:2 構造:  50m×10mの細長いエリア。左端を除いて全面に[プール]が設置されている。  そして天井が低いため飛行状態になることができないとしている。  この[プール]は激しい水流のため移動するには【筋力】判定が必要になる。判定に失敗すれば右へ向けて流され、右端まで到達すると[エネルギーバリア]によってダメージを受ける。  左端には水流を操作する2本のレバーがあるが、正しい操作方法は【知力】判定を行わなければわからない。  ちなみに正解は「2本のレバーを同時に下げる」である。 解説:  水流の激しさからレバー操作に向かうのは恐らく【筋力】の高い前衛PCと思われる。  が、単独で泳ぎ抜いてもその先には【知力】判定が待っている。  早まって勘でレバーを操作すれば難易度が上昇し、フェイトなどのリソースを割かねばクリアが困難になる。 ▼エリア5「熱の間」明度:3 構造:  15m×20mのエリア。石像から噴き出す溶岩で熱されたエリア。全体に[灼熱地獄]がかかっている。  出口にも溶岩が流れており、これを排除しないことには先に進めない。  部屋の入り口上部、北東、北西、出口上部には石像がある。  北西の像は動かすことが可能で探知難易度の高いトラップが仕掛けられ、さらにスイッチが隠してある。  が、この像とスイッチは存在自体がPCの目を逸らすための罠。スイッチを押すと[灼熱地獄]でロスするMPが倍になる。  部屋の入り口上部にある像に隠してあるスイッチを押すことで隣の部屋から水が流れ込み、溶岩を冷やして固める。これを押すことで先に進めるようになる。  なお、スイッチを押した時点でエリア4にいたキャラクターは20Dの貫通ダメージを受け、エリア5にいた場合は【筋力】判定に失敗した場合、10Dの貫通ダメージを受ける。 解説:  真のスイッチ自体は発見の難易度は低く、いかにそこから目を逸らすかが重要な部屋。他の行動に時間を割けば割くほどMPは削れて行く。  が、[灼熱地獄]のロスは装備品に依存するため脱げば何時間でも居座れる……罠や敵を警戒したPCがそれをする確率は低いと思われるが。  [灼熱地獄]から逃れるためにエリア4に退避していればスイッチを押した時点でより大きなダメージを被ることになる。 ▼エリア6「風の間」明度:2 構造:  30m×25mのエリア。中央には大きな穴が開いており、三本の細い道が通っている。  穴の底には[プール][酸の池]が設置されており、進入するとダメージを受ける。そしてエリア全体に[強風」が設置され、飛行状態になる事を制限している。  このエリアには道にそれぞれ一つずつ、感知型のトリガートラップが仕掛けられている。  二つは探知難易度の低い[タライの雨]、一つは探知難易度の高い[ブレイクダウン]。ブレイクダウンは作動した場合設置されている道が全て崩れるとしている。 解説:  低難易度の罠を囮に[ブレイクダウン]へ誘い込み、[酸の池]に叩き込む。  ただし囮の[タライの雨]もここまでにリソースを削っている(はず)のPCには決して軽視できるトラップではない。 ▼エリア7「闇の間」明度:1 構造:  10m×10mのエリア。しかし全体に[ブラックアウト]が設置されており、射線が通らない。  北側の壁には[ブラックアウト]を解除するスイッチ、東の出口前にはムーブアクションの使用をトリガーとした探知型トリガートラップ[石弓]が設置されている。 解説:  暗視できるキャラクターがいた場合はあっさりとクリアできるが、罠を軽視して迂闊に動けば高ダメージに改造した[石弓]が狙い打ち。  射線が通らないためキャラクターによっては援護が受けられず痛手になる。