無限の軌道 「お前さんたち、グランフェルデンに行くのか?」 「なら転送石を準備しておくことだ。アイツらに遭遇したら、ひとたまりもない。」 「どんな奴かって?無限軌道にバルカン砲、モノアイ…それに、ドデカイ砲塔が目印だ」 「……割がいいから挑むって?んなら止めはしないが……無茶するなよ」 ――旅の途中で出会った、とある兵士より ●タンクドゥームとは 「タンクドゥーム……昨年からグランフェルデン近郊に現れるようになった、無限軌道とモノアイが目印のゴーレムだ。 その特徴は異常な火力。戦いに際した者の言によれば、重装甲型の戦士が一撃で消し飛びそうになったとのことだ。 しかも直線で飛んでくるという。さしずめ、マップ兵器といったところか。 また近接迎撃用のバルカンも、迎撃用とは思えない威力を誇る。こいつはどうやらレベルに比して、威力が上がっているようだ。 そして忘れてはいけないのが自爆。勝ったと思ったその瞬間に爆炎の中に散っていく冒険者たちの、何と多いことか。 噂では彼の女男爵も、このタンクドゥームとの戦いで片腕を失ったとか。 以上が、大まかなタンクドゥームの特徴だ。 え、それだけかって?……ここからは別料金だぞ? ……いいだろう。もう少し続けよう。 《加速する時》《ニュータンク》《矜持》 この3つに注意するんだ。 《加速する時》は、奴らの行動待機時間を減少する。要は[未行動状態]にするってわけだ。 対処法としては即座に割り込む(《カリキュレイト》等)か、それ自体を邪魔する(《インタラプト》等)くらいかな。 《ニュータンク》は奴らの超人的な反応速度のことだ。機械だから人と比べるなってツッコミはなしな( その反応は、奴らの行動の絶対的な成功(《クリティカル》)を約束する。 対処法としては、時を少し巻き戻す(《パリペイティア》等)か、魔力をぶつけて打ち消す(《ニゲイト》等)か、といったところか 《矜持》は……違う名前の時もあるが……言葉の通り奴らの矜持だ。プライドでもあるのか、「やられっぱなしですむわけがない」と言わんばかりに、 火力、機動力、プレッシャー等色々あるが…早い話が、やばくなるってわけだ。 対処法?こればっかりは自分で考えな。個体ごとに違うんだ、対応だって千差万別さ。 だいたいこんなところか。これ以上は金もらったって言えることはねえぞ。 ……ん?どうしてこんなに詳しく知ってるかって? そりゃ、『実際にこの目で見て』『生き延びた』からに決まってるだろ。 なんてったって俺は、不可能を可能に……いや、何でもない。」 ●覚醒する者 タンクドゥームとの戦闘の中、「敵の動きが見える」「殺気から来る未来がわかる」といった、半ば超能力めいた力を得たと、口にするものが現れた。 そう。まるで《ニュータンク》のように。 しかし数ある伝承と同様に、強すぎる力は災いももたらす。 覚醒したものは、生物の『死』に対してより過敏になる。多くの『死』を感じ取るあまり、精神が壊れた者もいるほどだ。 さて……“キミ”はどうする? 戦いから身を引き、平穏無事に暮らすか? それとも…… レジェンド:無限の軌道 取得スキル:《アウェイクン》 タイミング:パッシブ 判定:― 対象:自身 射程:― コスト:― SL上限:1 効果:あなたは《ニュータンク》1を得る。既に《ニュータンク》を取得している場合、そのSLに+1。 ただし、あなたの使用する《ニュータンク》は「コスト:10」に変更される。 このスキルは、フリーアクションでオフにすることができない。  あなたはタンクドゥームとの交戦の中で、感応能力が強化された。 それが吉と出るか凶と出るかは、あなた次第。 《ニュータンク》 タイミング:判定直前 判定:自動成功 対象:自身 射程:至近 コスト:― SL上限:― 効果:判定直前。その判定で振るダイスの目を、全て6として扱う。 結果、6の目が2個以上となれば、その判定はクリティカルとなる。 このスキルは、レベルアップでの「スキルの取得」によって、レベルを上昇させることができない。 1シナリオSL回まで使用可能。