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背中を撫でる温かい掌の感触に龍麻は目を細めた。マリィの柔らかい手が凝った筋肉をほぐしていく。
数多い戦いで受けた傷痕に丹念にハーブオイルが擦り込まれていく。性的なものとは異なった快楽に龍
麻は解放感を抱いていた。左右対称に動く手が背中から腰へとしなやかに動く。マリィの部屋は少女ら
しいインテリアで統一されていた。龍麻はベッドにうつ伏せになって半ば眠りかけていた。
「タツマ、仰向けになって」
何の疑問も抱かずに体を起こした龍麻は幼い裸身を曝したマリィの姿に言葉を失う。
「マリィの友達、もう経験したって言ってたの。だから、マリィも・・・・・・」
良いところの中学に行っている筈なのに早熟なものだ。呆気にとられた龍麻にマリィが頬を染める。今
になって自分の行為の大胆さに震えが走る。心臓が破裂しそうだった。顔が熱く火照る。気にしている
雀斑が浮かび上がっているだろう。
「他人は他人だろう?焦ることはないよ」
余裕を見せようとした龍麻だったが、蛍光灯の光でキラキラと輝くマリィの全身の産毛から目が離せな
かった。寒さか緊張のためか胸元には鳥肌が立ち、乳首が硬く尖っているのが見て取れる。
「タツマ!Don't treat me as a child! I'm old enough to love you and make love with you!!」
興奮の余り、母国語でマリィが怒鳴る。
「You don't know how much I love you.・・・I know,I don't look my age.They deprived me of my
rights to live as a ordinary girl.You saved not only my life but also my soul from them.」
龍麻が無言なのは気圧されているためだけではない。翻訳が追いつかないのだ。如何に御門の指導の下
エロサイト巡りに励んでいようと語学力は決して培われない。そんな龍麻の当惑に気付かず、マリィが
言い募る。

「You gave me the place to be.Now,I don't want anyone to stand with you,even Aoi・・・.I like
her,but I'm going to hate her.I'm in catch-22.・・・But,I wanna be only one for you…」
面倒くさくなった龍麻はマリィの顎に手を掛けた。体を起こすと、唇に唇を重ねる。親愛の情を表すも
のではなく、欲望を引き出すためのキスにマリィの肩が震える。マリィの口がこじ開けられ、歯がぶつ
かる。先を尖らせた舌が唇と歯茎の間を舐め、上顎と頬の内側が刺激される。舌と舌が絡まり、マリィ
の小さな口腔に唾液が溢れた。龍麻の歯が軽くマリィの舌を噛み、吸う。
二人の顔が離れ、細い唾液の糸が光った。
「今度は俺がマッサージする番だな」
マリィの体がベッドに横たえられ,期待と不安で青い瞳が潤む。血の気の失せた顔は陶磁の硬さを見せる。
龍麻の掌がハープを奏でるようにマリィの全身を滑る。触れるか触れないかという繊細な感触に肌をくす
ぐられ、マリィは目を閉じた。青い血管の透けて見える膨らみかけた乳房を下から撫で上げられる。人差
し指と中指の間に乳首が挟まれ、揉まれた。きめ細かい肌が龍麻の掌に吸い付く。
龍麻の舌がマリィの首筋から鎖骨へと下り、臍の脇を吸う。マリィの爪先がシーツを掴む。
「・・・It gave me uneasy feeling.Something strange with my tummy.」
快楽の齎す子宮の疼きを自分自身で理解できずにマリィは息を漏らした。膝をつけても間に隙間が出来
そうな未成熟でしなやかな太腿を龍麻が開き、その間に顔を埋める。舌先で花芯と花弁の輪郭をなぞり、
花弁を押し分けて舌が刺しいれられ、ビクリとマリィが腰を引いた。
622 名前: 520 投稿日: 02/03/16 04:04 ID:wRqihrE7 「マリィのプッシーが涎を垂らしているよ。ミルクが欲しいのかな」
龍麻に唇を求められ、マリィは顔を背けようとした。龍麻が両手で彼女の頬を挟み、彼女の唇に粘つい
た液体を擦り付ける。「これがマリィのアロマだ」
「…Don't tease me」
マリィの頬が赤く染まる。龍麻の指が彼女の淡いヘアを弄びながら花芯の先端を転がす。花弁の奥から
じんわりと蜜が溢れ出す。マリィが背中をシーツに押し付け、下腹部を浮かせた。汗の浮いた白い腹が
波打つ。マリィの眉間に皺が寄り、口が切なげに縦に開かれる。熱い吐息を堪えるように白い歯が唇を
噛む。鼻腔が開き、その内側が充血してきた。花芯は硬く尖り、膨らんだ花弁は熱く脈打っている。膝
小僧が擦り合わされ、爪先がシーツを握り締める。幾度か四肢を突っ張らせ、頭を持ち上げるがオーガ
ズムに達する気配はない。
龍麻の手が離れ、マリィは荒い息を吐きながら目を開けた。「What's wrong?」
「これ以上触っても痛くなるだけだから、やめておこう」
トイレに行って自分の処理を、と立ち上がりかけた龍麻の腕を汗ばんだ手が掴む。
「Please!Don't leave me alone!I,I,・・・マリィ、頑張ルカラ・・・」
振り絞るような嘆願に龍麻は引き戻された。マリィに覆い被さり、肉は薄いが柔らかい尻を抱え、太腿
の内側に手を添える。自分の中に入ってくる龍麻を感じ、マリィは大きく声を上げた。余りの激痛に龍
麻の肩に噛み付き、背中に爪を立てる。ギシギシとベッドは揺れるが、彼女の耳には自分の心臓の音し
か入らない。たっぷりとミルクが注ぎ込まれ、マリィは深く息を吐いた。
何度か深呼吸を繰り返し、マリィが恥ずかしそうに龍麻を見上げる。
「エヘヘ、モウ、マリィ大人ダヨネ」


翌日―真神学園男子更衣室には男くさい熱気が満ちていた。京一が不平をたれながらシャツを脱ぐ。
「全く、体育の授業なんてたりーぜ。同じ所ぐるぐる走るなんて、とっとこしてけへっとか言ってる鼠
のすることだぜ」
「・・・・・・京一、お前の例えは実に判り難いな。時に龍麻、その背中の傷はどうした?」
「いや、ちょっと、猫に……」
辛うじて肩の噛み痕を隠した龍麻のベタな返答を京一が笑い飛ばす。
「ヘヘヘッ、猫ってマニキュア塗ってハイヒール履いてるやつか?」
「・・・ッ!マニキュアもハイヒールもない!」
「そうだぞ、猫がそんなことするわけないだろうが」
「醍醐……まぁ、いいや。は、さてはひーちゃん、お前、マリィの……!?」
龍麻の体が無意識のうちに秘拳・黄龍の構えを取る。相棒と社会的地位では後者がやや勝る。
「マリィのメフィストに何かしたのか?!」
「何ィ?動物虐待はいかんぞ」
・・・・・・神様有難う。僕に(馬鹿な)友達をくれて…ロッカーに頭を打ちつける龍麻の脳裡を懐かしい歌
が流れるのだった。