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そして次の日の朝。学校に行く前小蒔はネグリジェから制服に着替える途中で悩んでいた。
そう、例のローターの問題である。
「どうしよう・・・コレ・・・。」
手に持ったローターに目をやりながら迷い悩んだ表情を小蒔は浮かべる。
「つけていかなかったら・・・・葵怒るかなぁ・・・。」
昨日あんな事をされたとはいえ、小蒔の葵に対する親友という想いは、全く変わっていなかった。
その事が小蒔の迷いをより深いものにしていく。
「・・・でも・・しょうがないよね・・・。ボク言っちゃったんだし・・・。」
そして意を決したように、小蒔はその手のピンクローターを、まずスカートの中に手を忍ばせ
ショーツの中に潜り込ませ、自分の秘所の部分に固定する。
「これで・・・大丈夫かな・・・?」
小蒔は不安そうにショーツの上から手探りで位置を確認しズレないかどうか確かめる。
「うん・・・大丈夫だよね・・・。」
そして小蒔は普段と変わらぬ様子を装いつつ、家を出て行った。小蒔はそのまま
いつも葵と待ち合わせをしている場所へと向かう。
「うふふっ、おはよう小蒔。」
「お、おはようっ、葵っ!」
そこには既にいつもと変わらない笑みを浮かべて立っている葵がいた。しかし、次の瞬間
葵の手がポケットの中に入ると、途端に小蒔の秘所につけられたローターが振動を開始する。
「あああっ!」
小蒔はたまらず声をあげて、そのまま崩れ落ちるのを防ぐかのように、小蒔の体
特に足の部分が細かくガクガクと震える。

「・・・ちゃんと、つけてきてくれたのね・・・嬉しいわ、小蒔。うふふっ、でもあんまり
 過敏に反応しちゃうと、小蒔がローターを入れて喘いでるってことが、道行く人に
 バレちゃうかもしれないわよ。ウフフっ。」
「ひっ、ひどいよ葵ッ!ど、どうしてこんな事・・・。」
「・・・小蒔だって、本当は期待してたんでしょう?だからちゃんと付けてきてくれたんでしょう?」
「そっ・・そんな事ないよっ!」
小蒔は顔を真っ赤にしながら否定する。話をしている間にもローターは容赦なく小蒔の秘所を揺さぶり
刺激を与えていく。
「は・・・はあぁっ!」
「うふふっ・・・。」
突然ローターのスイッチが切られる。
「・・・葵?」
「さあ、行きましょう小蒔。早くしないと学校に遅れちゃうわ。」
「う、うん・・・。」
こうして二人は学校へと向けて歩き始める。そして通学路の途中で二人は偶然にも龍麻と遭遇する。
「やあ、おはよう、二人とも。」
「おはよう、龍麻。」
「ひーちゃんっ、おはよっ・・・!?」
その瞬間再び、小蒔の中のローターが動きを見せる。その途端小蒔の顔が一瞬で硬直し
快感に耐える様に足を内股にしながらモジモジと動かす。
「・・・大丈夫か?小蒔。」
「どうしたの、小蒔、大丈夫?」
一瞬にして様子が変わった小蒔を気遣うように、龍麻が声をかける。更にそれに呼応するかのように
葵がしらじらしくも、心配している素振りを見せる。
「う、うん・・だ、大丈夫っ、何でもないよっ!」
何とか表情を元に戻し、体が震えないように耐えて普通に振舞う小蒔。

「そうか・・それならいいけど・・・。」
龍麻が安心したような表情を浮かべる。それを見た小蒔は何とか上手く誤魔化せたと感じ
ほっとして胸を撫で下ろす。
「あれ?小蒔のフトモモの部分?何だか濡れてない?」
突然の龍麻の発言に、再び小蒔は顔を驚かせ、慌てて自分のフトモモの部分に目をやる。
しかし、自分が見た限りでは愛液が自分のフトモモを流れ落ちているような事実は確認できなかった。
「ん?俺の勘違いか?アッハッハッ。」
「ウフフッ、龍麻ったら・・。」
龍麻は笑い飛ばす。しかしその時の小蒔の顔はとても青ざめていた。
「・・・どうかした?小蒔。何か、スッゴイ驚いてたみたいだけど。」
「えっ!?あ、な、何でもないよ・・あ、アハハハッ。」
「ふ〜ん・・・。」
そして3人は話をしながら、学校へとやってきていた。いつの間にやらローターのスイッチは
再び切られていた・・・。
しかし、教室に入っても、ローターの攻撃は止むことは無かった。
HRが始まる前、例の5人組で会話している時にも再びスイッチを入れられる。
「ひっ!」
「ん?どうした桜井。」
「大丈夫か、男女。」
「な・・何でもないよ・・ウン。」
心配されるたびに、必死に快感を我慢して何でもない素振りを見せる小蒔。
その度に小蒔の精神は徐々に消耗していきつつあった。
更に葵のローターによる攻撃は授業中でも止む事はなかった。

「・・・っ!!」
声を出すわけにもいかず、必死に耐える小蒔。しかし、授業中という事もあり小蒔を注目する
視線は無い。それをいい事に、小蒔の必死に快楽を堪える表情を顔は隠すこともなく表し
机の下に置かれた足は周囲から見えない位置に隠れているのをきっかけにすさまじいまでの
貧乏ゆすりでガクガクと震える。そして葵は授業中に悶え苦しむ小蒔を見て笑顔を浮かべていた。
「ハァッ・・ハァッ・・」
周囲に聞こえないようにごく小さな声で小蒔は息を荒げる。そして小蒔は快感に耐え切れず
自分のフトモモや、椅子の上に流れ出た愛液を誰にも気付かれないようにそっと
ハンカチで拭き取っていた。
更に言うなら、葵のやり方もまた実に巧妙であった。短時間の間にスイッチの切り替えを
手早く絶妙なタイミングで行っているのだ。小蒔の体が振動に慣れてくる前にスイッチを切り
そして小蒔の体が落ち着いた所を見計らって、またスイッチを入れる。
この絶妙の間により、小蒔は中途半端な快楽と中途半端な安らぎを中途半端な間隔で与えられ
それは言いようの無いもどかしさを与える。
「ふう・・・んっ!」
あまりのもどかしさに、小蒔は自分の指で絶頂に達したらどんなに幸せだろうと考えてしまう。
しかし、ここは学校、そんな事が出来るはずもないとすぐに思い直し、ひたすら堪える。
だが、少しでも淫らなことを考えれば、その分体は疼き、結果としてもどかしさが増えていくという
悪循環に小蒔は陥っていた。
そして昼休みになる頃には既に小蒔はボロボロの状態であった。バレるわけにはいかない。
でもイキたい。など様々な思惑が小蒔の頭の中を駆け巡る。もはやお弁当も手につかない。
「おい、男女食わねぇのか、飯。」
「う・・・うん・・・。」
「・・・お前、本当にどっか悪いんじゃねぇのか?何なら保健室連れてってやろうか?」
「大丈夫・・・だから。」
「・・・そうか、でも無理はすんなよ。」
「うん・・ありがとう京一。」
心配する京一を何とかかわしたものの、既に小蒔は限界近くにまで達していた。
そして昼休みも終わって、5時間目の英語の授業。

「桜井サン――。」
快感に身悶えていた、小蒔はその声にようやくマリア先生が自分の席の隣に来ていることに気付いた。
「えっ!?あ・・・せ、先生・・・。」
「大丈夫、桜井サン?随分顔が真っ赤みたいだけど・・・。」
「だ、大丈夫です!」
何とか普通に振舞おうとするが、こんな時でも、葵はローターの手を緩めない。いや、むしろ
こんな時だからこそ余計にローターのスイッチを強にしてたのしんでいるかのようであった。
「・・・ダメよ、桜井サン。顔は真っ赤だし、体だってブルブル震えてるじゃない。
 保健室へ行ってきなさい。そうね・・・美里サン、お願い出来るかしら?」
「はい、先生。」
そう言って葵は嬉しそうに、小蒔の傍へ近づいていく。
「大丈夫、小蒔?」
「う・・・うん・・・。」
複雑な表情を浮かべる小蒔に対し、葵はあからさまに心配そうな素振りを見せて、手をひっぱって
小蒔を立ち上がらせる。
「ソレじゃあ、お願いするわね、美里サン――。」
「はい、わかりました。さっ、行きましょう小蒔。大丈夫?歩けるかしら?」
「う・・・うん・・・。」
そして女二人は教室を出て、保健室へと向かうのであった。