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(困りましたわ…)
タオルで頭を拭きながら,龍麻にわからぬようこっそり溜息をついた。
数時間前,珍しく1人で新宿に買い物しに来ていた雛乃は龍麻と偶然出会った。
せっかくだからということで一緒に歩いていると突然の土砂降り。
たまたま龍麻のアパートの近くまで来ていたので龍麻の部屋で雨宿りすること
になったのだ。
もちろん龍麻になにかされるとは微塵にも思ってない。問題は自分が耐え切れる
かどうかなのだ。
最近,雛乃は龍麻の気がわずかに変質していることに気づいていた。
もともと早くから《力》に目覚めていた雛乃は仲間のうちでも特にそういうことには
敏感である。鬼道衆や柳生との戦いでその感度はさらに上がっていた。
龍麻の気に触れていると,こう,体が熱くなるのである。理由はわからない。
おそらく仲間の中でもこういう風になるのは自分だけであろう。
最初のうちは龍麻の気が原因だとわからなかったので自分はなんとはしたない女
なのだろうと恥じた。が,原因がわかると逆にもっと知りたい,触れたいと思うように
なった。その気にはまるで麻薬のような中毒性があったのだ。龍麻の周りに人が
集まるのは宿星のせいだけではなくこの気のせいもあるのかもしれない。そんな
事を考えつつ,雛乃は龍麻の気に触れるたびに自室でこっそりと自慰をした。
龍麻を汚しているような背徳感が雛乃をさらに昂ぶらせた。
実は今日,龍麻に会ったとき雛乃は一つの淡い期待を胸に秘めていた。
自分を襲ってくれないだろうか。それは期待というよりは希望だった。龍麻がそんな
事をする人間でないことは雛乃も知っている。それでも,そういう期待をせざるを
えないほど,雛乃は龍麻の気の虜になっていた。
だが,こうして実際に2人きりになると逆に困ってしまうのが女心。
まさか自分から迫るようなはしたない真似は出来ない。とはいってもこちらから
なにもしなければこのまま何も無く終わってしまうだろう。それは嫌だ。
そんな思いがループして,雛乃の頭の中は混乱していた。

「雛乃…」
突然,龍麻に呼ばれたかと思ったら,次の瞬間には龍麻に抱きしめられていた。
「た,龍麻…様…?」
龍麻の体は震えていた。まるで二つの心がせめぎあっているかのように。
「俺…最近変なんだ。女の子といると,無性に抱きたくなっちまう…!」
龍麻の気の変質は,彼自身にも影響を与えていたのだろう。雛乃は龍麻の背に
手を回してギュッと抱きしめた。
「雛…乃…?」
「どうぞ,私の身体をお使いください」
「え…?」
「たぶん…私の身体は今日の日の為に存在していた,そんな気がするのです。
 どうか龍麻様のお心のままに…」
雛乃がそっと目をつぶったのを合図に龍麻は荒々しく雛乃の服を剥ぎ取りはじめた。
されるがままの雛乃。むしろ,服を脱がすのを自分から手伝っている。
「雛乃…濡れてるよ…」
雛乃の美しい裸体を前に,龍麻がつぶやく。
「ああっ…! はしたないだなんて思わないでくださいね…。貴方様の傍にいる
 だけで,私の身体はどうしようもなく熱くなってしまうのです…」
「雛乃,いくよ」
龍麻は手早く服を脱ぎ,自分のイチモツを雛乃の秘部にあてがう。
「はい…」
グイッと一気に挿入する。
「ああああああああああああっ!!!!」
破爪の痛みはなかった。いや,あったのかもしれないがそれ以上の大きな快楽が
雛乃の身体を襲い,一気に絶頂へと達した。
そんな雛乃の事はおかまいなしに夢中になって腰を動かす龍麻。結合部から
聞こえる卑猥な音がさらに彼を昂ぶらせる。
「はぁん! はぁっ! あんっ! ああっ! あんっ!」
雛乃は雛乃で自ら腰を振り,何度も絶頂を迎えながらも貪欲なまでに快楽を追求
する。そこにはいつもの爽やかな好青年と慎ましい巫女の姿はなかった。
結局2人が満足して動きをやめたのは,雨がやんで日も暮れた頃だった。
数日後,雛乃は織部神社の倉庫に眠っていた書物から,黄龍の器のもうひとつの
《力》を知ることになる。