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ホシ計画第20回「鏡」


参加者のお名前 採点

☆グラフ

はじめさん 74 ☆☆☆+
ホシヅルさん 100 ☆☆☆☆☆
九条ゆやさん 100 ☆☆☆☆☆
しげまるさん 85 ☆☆☆☆
にゅる兄さん 99 ☆☆☆☆+
つぼさん 95 ☆☆☆☆+
さすらいびとさん 75 ☆☆☆☆
ひかるさん 66 ☆☆☆+
ほしつるさん 65 ☆☆☆+
シュンスケさん 99 ☆☆☆☆+
   
合計点

858

 
最高点 100 ☆☆☆☆☆
おすすめ度(平均点) 86 ☆☆☆☆+



投票参加者 10名。

86 ポイント  に決定!

チカちか星賞は、 1ポイント差で

しげまるさん  

まろゲット!

です。

おめでとうございます。

 

採点理由


はじめさん

74点

 悪魔が本当にこの通りの名前負けの存在だとしたら、
まさしくここでの悪魔は人間の嫌な部分を映す「鏡」でしかない。
このような手で自分の中の嫌なものを吐き出している二人には、
いつか来る当然の結末であろう。
ある意味、「おーい、でてこい」に近い作品である。
逆に悪魔が名前通りのモノであったと考えるなら、
すべてが悪魔に仕組まれたことだとも考えられる。
では、あとの26点はどういうことなのかというと、
後期の乾燥しきった星作品を思わせる雰囲気の中で
わずかながらの生々しさが鼻につく。
それはこの時期まだ星が
完全に現実から逃げ切れていなかった証明であろう。
わたしの星の人物評は
「嫌な事から逃げつづけた数少ない男」である。



ホシヅルさん

100点

 傑作。何回読んでも面白い。
 スペインの言い伝えに基づいているが、この言い伝えそのものが星さんの創作。人間の心理をじつにうまく描いてあって、今回読み返してもわくわくした。最も好きな星さんの作品の一つです。



九条ゆやさん

100点

 細かいつっこみはありましょうが、こういうブラックなお話が
大好きなもので(^^ゞ



しげまるさん

85点

 背筋が凍るミステリー。
世にも奇妙な物語にそのまま流用できそう。
「アイデアの法則」から言うなら、
これは悪魔+サディズムといったところでしょうか。
「キュー」と鳴いたり、大きさが小動物サイズだったりと、
人間のサディズムをかきたてる設定が絶妙ですね。

星さんは安易になりやすいから悪魔物は書かないようにしている
とおっしゃってましたが、これは文句なしの傑作でしょう。



にゅる兄さん

99点

 出た! 大好きな作品の一つだ〜!!!だぁ〜だぁ〜だぁ〜(エコー)

 子供のころ、虫やカエルをいぢめた経験はありませんか? そういった原始的欲求を、たっぷり満たしてくれる話なんだよな〜。
 相手は悪魔だし、罪悪感のないところがメッチャよい。

【他のよいところ】
 ・深夜12時を待つ、ヒマつぶしの描写がよい。
 ・無限の廊下をつくる作業の、具体的かつ詳細なところがよい。(読みかえしたら、そうでもなかった)
 ・ペンフレンドがスペイン人なのがよい。
 ・悪魔の「一秒に一歩ずつ」という、機械的ブキミさがよい。
 ・「キュッ」「キューッ」「キューキュー」という悲鳴がよい♪
 ・ネズミなみにホウキ(棒)で、たたくところがよい。
 ・大きな耳をひねってやるところがよい。
 ・「ジャムの壷(つぼ)」という言葉の響きがよい。(瓶〔びん〕じゃないのね〜)
 ・タバコで身もだえするところがよい♪♪♪
 ・「なんとひどいことを」という、弱い非難がよい。
(ただし、ハンマーとハサミは、なにか汁が出てきそうでよくない)

 と、いろいろポイントの高い作品なのに、なぜ、100点満点ではないのか?
 それは、初めて読んだときから結末に不満があったからさ。最後のほうで、妻が「偶然」、あわせ鏡をするところが気にくわんのじゃ〜。
 ムリヤリ作ってる感じがする。(星さんらしくない)

 しかし、最初(つかまるところ)から、すべてが悪魔の計算だったとしたら? 妻の行動も、悪魔にあやつられた結果なのかもしれないな〜。

【おまけ】
 ・13日が金曜日になる確率は「43/300」だそうだ。次の「13日の金曜日(14日の土曜日)」をまてばよかったのにさ。
 ・真鍋さんのイラスト(新しいほう)、時計が「12時44分」になってるってばさ。



つぼさん

95点

その昔,合わせ鏡という言葉も知らなかった頃,
鏡に鏡を映したらどうなるのだろうとの素朴な疑問を試してみました。
そこに広がった不思議な世界。ずいぶん神秘的に感じました。
それからずいぶんしてこの「鏡」を読みました。
あの無限に続くような鏡の道なら,本当に悪魔が走ってきてもおかしくないだろう。
しばらくは13日の金曜日は鏡を見るのがこわかったですね。
何にもできない,ただ哀れな鳴き声(泣き声というよりはこっちの字かなあ?)をあげ
許しをこいつづける…。
そして迎えたこの結末…。こんな方法もあったのか,という驚き,じわじわ広がる恐怖。
忘れられない作品です。
あの悪魔のみじめさは演技じゃないんだろうと思う。
ところで,昔手紙をくれたといスペインのペンフレンドはどういう結末を迎えたのでしょうね。



さすらいびとさん

75点

 悪魔の性格設定もおもしろいし、13日の金曜日の伏線もいいし、完成度は高いなあ・・・とは思うんですが、残酷描写がきついのと、登場人物に感情移入しにくいのがどうにも・・・。

 このニュースはどう報道されるんでしょう? 部下おもいの優しい人だったのに、どうしてこんなことになったのか・・・ってみんな言うんでしょうね。

 結局、悪魔って、自分が与えたものはまとめて取り返すのね。

 おなじ系列としては「凶夢」があります。どちらも、子どものいない夫婦間で増殖していくサディズムの物語です。読み比べるとおもしろいかも。



ひかるさん

66点

この夫婦、なんて残虐な…と恐ろしくなりますが、格好のストレスのはけ口を手に入れた人間はああまでなってしまうのでしょうか…。

情けなくだらしのないように見えた悪魔が二人にもたらしたのは、やはり幸福ではなく悪夢でした。

呪いをかけるとか直接不幸をもたらすよりはるかに恐ろしい、間接的な恐怖を感じました。



ほしつるさん

65点

昔から憂さ晴らしにペットをいぢめる人はいたけど,最近は子供まで殺しちゃうもんな。トムトジェリーみたいにペシャンコになっても元に戻るとでも思っているのだろうか。

話はとてもよく出来ていて好きなんだけど,残酷物は苦手なので減点。私の中では「キューッ」と鳴くのはゴマちゃん(by少年アシベ)と決まっているのよ。

余談ですが,家の『ボッコちゃん』初版(文庫じゃないの)と文庫版(20刷)で比べてみたところ,これだけの違いを見つけました。

鼠→ネズミ,猫→ネコ,物淋しい→ものさみしい,再び→ふたたび,何か→なにか,「・・・・鼠?」→「・・・・ネズミでも出たの?」,電燈→電灯,壺→(フリガナ追加),次の朝→つぎの朝,僕→ぼく,鬱憤→(フリガナ追加),この頃→このごろ,ずい分→ずいぶん,閉める→(フリガナ追加),体に→からだに,鋏で→ハサミで,誰にも→だれにも,勿論→もちろん,何気なく→なにげなく,罵りあった→ののしりあった,何事も→なにごとも

殆どが漢字を平仮名に直しただけの変更ですね。「何か」なんて簡単な漢字は変えているのにも関わらず「壺」「鬱憤」などはフリガナが付いただけというのも不思議です。文字の雰囲気を変えたくなかったのかな?
最近のでは平仮名化はさらに進み,「鬱憤」が平仮名になってますね。



シュンスケさん

99点

中学生の頃読み、深く印象に残っていた作品です。
ホシ計画の投稿にあたって読み返し、「ああ、これだ!」と思いました。
「なんだ、いいことばかりじゃねえか!」
と思いきや、最後になってどんでん返しが待っていました。
悪魔って、人間の心の中に住んでいるのだと思いました。


大好きな作品です。




近況など


はじめさん

スペインのペンフレンドというと、星が南米移民にあこがれ、
スペイン語教室に通っていたことを思い出される人も多いでしょう。

13日の金曜日がなぜ不吉なのかについて
星がエッセイで書いていましたっけ?
13は奇数なので昔から不吉な数で、
金曜日は、古代ローマで火葬の日だからとか。
7は奇数だけど、3がキリスト教の
究極教義の「三位一体説=父と人の子と精霊は一つで三つ」
の3で、4が東西南北と世界をあらわす。
つまり、精神世界と物質世界のすべてである宇宙
を表しているから例外的にいい数字とか。

DQ7はDQで一番かもしれない。
ゆっくりじっくり、すみずみまでやっていこうと思います。



ホシヅルさん

しばらく前からマウスのポインタがうまく動かないのです。
掃除をしてみたけど直りません。で、マウス・パッドを変えてみたら、ウソみたいにスイスイと動くようになりました。
ところでマウスの中の球の一回転で動く距離を、1ミッキーと言うって本当ですか?



九条ゆやさん

今日献血ルームに行った。
アルプスの少女ハイジまろやかココア(クリーミィー)をいただいた。

今日は、原付バイクの前輪を手にいれた。
ラッキー

ゆや



しげまるさん

先日帰ってきた模試の結果がすごかったんです。
現代文全国1位でした。つまり100点をとってしまいました(爆笑)
何で爆笑なのか?
それは私が理型志望だからです(笑)
当然、志望校の2次試験科目に国語はありません。
つまり、国語は出来ようが出来まいがあまり関係ないんです・・・

ああ、これぐらい化学ができたなら何も苦労することはないのに・・・
世の中って不条理だ(笑)



にゅる兄さん

 先週のつづき。

 ベランダに出たら、周囲の空気が殺人的に汚染されていた。(くっさ〜)
 北東の方角から、どす黒いケムリがもくもく立ちのぼっているのを発見。(食品)工場のあたりだ。(24時間操業。とくに深夜から明け方にかけて活発化する)
「原因はあれか! 夏場の排ガスくさいのも、あのケムリのせいだったのか!!!」
 長年のなぞが一瞬で判明した。
 夏場、ナマぐさい汚水のニオイを近隣にただよわせたりして、けっこう大変な工場だったのだ(過去形)。消臭のため、火で蒸発させているのかも(想像)。その装置が、故障でもしたのだろうか?

 ともあれ、住宅街の真ん中で、公害はやめてほしいよ。工場の操業とは関係のない、黒煙と窒素酸化物をばらまくなんてさ〜。

 こういう場合、どこに訴えたらいいのだろう? 消防? 警察? 役所?
 消防は、サイレンの音で、こっちが悪者にされかねないし(それ自体、近所迷惑)、役所は夜中でしまってるだろうし、残るは警察か、、、。

 しかし、見逃してやることに決めた。
 だって、将来、わしが地獄に落ちるなんてことになったら、きっと、黒煙のつまった気球で天国まで引きあげてくれるにちがいないからね。

(窓しめたら、ちった〜、ましになったよ)



つぼさん

先週に引き続き,今週もひみつ倶楽部から足が遠のいてます。
あー。早くどうにかならんのか。
でも,ホシ計画は頑張ります。
もう少ししたら,また遊びに来ます。
今週中には何とか…。



さすらいびとさん

 ポスペのおやつ作り、おもしろいっす。

 ちなみに今日のおやつ(本物)は、親戚からもらったチーズケーキと、長崎へ行っていた義姉が買ってきた福砂屋のカステラ。

 こんなに食えないっす(>_<)



ひかるさん

年賀状ソフト(筆まめ)を購入。さらにプリンタ、デジカメも近日中に購入予定。
嬉しいけど、ますますビンボーに…。
全部合計すれば、今時新しいパソ買えるもんね。
せめて有効に活用しなければ!



ほしつるさん

最近オークションも一段落してきた。と言うよりも,持ってないモック(携帯・PHSの店頭展示用模型)が出てこなくなってきた。珍し物や新製品は高いし。
イリジウム欲しいけど....。
破産寸前の財政を立て直すべく出品もぼちぼちやっているけど,結構大変な割にはあんまり儲からない。梱包や発送の手間を考えると収支はトントンか。あんまり吹っかけると買ってくれないし。
昔,若気の至りで集めた雑誌や本などの出品を始めたけど,危ない奴って思われそうで少々不安。全部近所の本屋で買ったものなので違法ではないんだけど,こないだ出品が強制取り消しを食らってしまった。そのうち出入り禁止になるかも。気をつけなくっちゃ。



シュンスケさん

バイクで友人の家に遊びに行きました。
翌日の朝、帰る時に、ハンドルがいたずらされていて、上にあげられていました。
まるっきり、ヤンキーバイクでした・・・。

それにしても、ハンドルの角度を変えるとは、シブいいたずらでした。
妙に感心してしまった僕でした・・・。






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