[ ホームへ ] → [ ホシ計画の説明 ] → [ ボッコちゃん ] → [ 冬の蝶 ]

 

ホシ計画第18回「冬の蝶」


参加者のお名前 採点

☆グラフ

はじめさん 87 ☆☆☆☆+
九条ゆやさん 40 ☆☆+
ホシヅルさん 65 ☆☆☆+
にゅる兄さん 61 ☆☆☆
つぼさん 72 ☆☆☆+
筒井さん 68 ☆☆☆+
ひかるさん 80 ☆☆☆☆
シュンスケさん 80 ☆☆☆☆
さすらいびとさん 80 ☆☆☆☆
しげまるさん 80 ☆☆☆☆
ほしつるさん 85 ☆☆☆☆
ドーさん 70 ☆☆☆+
   
合計点

868

 
最高点 87 ☆☆☆☆+
おすすめ度(平均点) 72 ☆☆☆☆



投票参加者 12名。

冬の蝶 72 ポイント  に決定!

チカちか星賞は、 みごとビンゴ!で

つぼさん  

キングげっと!!

です。

おめでとうございます。

 

採点理由


はじめさん

87点

 イメージとしては、寒さと、静けさ。
 我々の住む機械社会の、薄氷を踏んでいるよなあやうさを感じさせ、
現代社会に痛烈な批判をしている。
 と、こういう風にも読み取れるが、
わたしはそう、思いたくない。
 そうすると、作品が俗っぽく、生々しくなる。
 この作品で重要なのはやはり音だと思う。
 この作品は「音を感じさせない」作品だと思う。
 小説はなんらかの音をだいたい感じさせるが、
この作品は心臓の音も、耳鳴りも聞こえない無音の世界だ。
 それは星の心の世界に思える。
 星の心の中は、無音だったかもしれない。
 その中は孤独と人間性への不信にあふれていたのではないのだろうか。
 そして、この中の猿は、星の移し身ではないのだろうか。
 自分の嫌なものをすべて取っ払ってしまい、
暗い中で、自分の望むことを黙々とするその姿が。



九条ゆやさん

40点

 さす部長には申し訳ないけど、私にはモンの登場理由がよくわからない。
 文明に頼りすぎた人間は、火の起こし方もわからず滅んでいくが・・・・
的ことなのか?という気はするけれど(−−;)



ホシヅルさん

65点

 意外と荒削りな作品だったのだなぁ。今回、読み返しての感想です。

 電力などの供給が1日途絶えただけで凍死してしまう人間と、環境適応能力が異様に発達したサル。野暮な意見かも知れませんが、そのあたりの伏線を入れておいて欲しかったなぁ。あまりにも便利になりすぎたので、というそれだけの説明じゃねぇ・・・。



にゅる兄さん

61点

 モンは、もぎとった椅子の脚を、キリのようにもみはじめた。
 きり、きり、きり、きり、、、。
 しかし、いくらやっても、期待したような好結果は、まったく得られそうになかった。両うでがぐったりと疲れただけ。(いや、体があったまっただけでも、もうけものかな?)

 わたしは「冬の蝶」を初めて読んだときから、この虚無的なおサルが、どうにも気にいらなかった。そのせいで「冬の蝶」自体、好きになれないでいる。もん、もん、もん、、、。

 暗示どおり、机に火がついたらどうなるのだろう?
 まず、まちがいなく、近くの可燃物に炎が燃えうつり、貴重な食料は炭化し、有毒ガスが大量に発生して、モンは焼死するか、凍死するか、餓死するか、に違いない。
 まさにサル知恵。
 それを理解できる知能は、モンにはないであろう。ケケケ〜。

(※)よっぽど、モンに敵意があるんだよ〜。おれ。

 ところで、奥さんのファッション、ネグリジェっぽくないですか? (ネグリジェって、いまでもあるのだろうか?)



つぼさん

72点

 人間はここまでか弱くなってしまうのかなあ,という感じですね。
 いろいろな仕事を自分以外のなにかに任せることで,生活は快適で安楽になるのだろうけど。
 自分の体を動かすことが減るごとに,手を汚す機会がなくなるごとに,生き抜くしぶとさをなくしていくんですね。

 ところで,これは(電気が止まったことは)計画的なクーデターなのでしょうか。
 モンはどこかに食料を隠してあったんですよね。(しかも火をおこそうとしている。)
 それぞれの家のペットたちは今頃何をしているのだろう。
 どのレベルの動物までが結託しているのでしょうか。
 新しくとってかわったモンの仲間たちは,結局その他の動物を,動物として扱うのだろうか。
 冬なのは少なくとも地球の半分で,さらには,熱帯地方は電気がこなくなっても凍え死ぬ心配はないだろうけど,
 そういう地方では,それなりの抜かりのない対策を立てているのかなあ。 
 いちゃもんをつけるつもりはなくて,いろいろと想像のふくらむ余地がある作品だと思います。



筒井さん

68点

 一言で言わせてもらいますと、このような感じの作品は好きじゃない。



ひかるさん

80点

 あくせく働かなくてもいい、食事の支度や掃除に手を煩わせる事もしなくていい、ただ綺麗に着飾って好きな事、楽しい事だけやればいい…。
 この話の中の生活は今まさに私達が理想、目標としている暮らしであり、私達は確実にその方向に向かって進んでいる。

 この話はほんの数十年先の地球そのものであり、この夫婦は未来の私達の姿である。

 もっとサバイバルな生活を!(誰が??)



シュンスケさん

80点

 「便利すぎる世の中は人間をダメにする」
 と言われているような気がします。
 自分でタバコに火もつけられないようになった人間はダメだと思います。
 それにしても、なぜモンは食料を隠していられるんだ???
 そこがちょっとひっかかりますが、でも面白い作品です。



さすらいびとさん

80点

 人工的に作り出された「初夏」「春霞」の世界が崩壊し、人類とその文明が美しく静かに死滅していく・・・冬の蝶のように。
 そして文明によって疎外されていたサルのモンが世界の支配者となり、やがて猿の惑星に・・・と思ってたんですが、あれ?

 読み返すと、モン、なんだか弱々しいですね。ペットとして飼われていたサルに野生動物のような生きる力はないだろうし、仲間もいないようだし、火事が発生したらどうするんだろう?

 なんだか、火をおこそうとするモンの姿に、生きていく場所を見つけられなかったモンの寂寥を感じます。



しげまるさん

80点

 「SFとは根元的問いかけだ」と星さんはおっしゃっていましたが、
この作品はまさにそれでしょう。
 「もし電気が突然使えなくなったら?」
 一笑に付すのも簡単ですけれど、じっくり考えたら恐ろしいことですよね。

 無理に電気が使えなくなった原因を設定しなかったことが、
「分からないものは恐ろしい」という人間の感性に効いていてすばらしいです。
 もし何らかの理由付けをしたら迫力がぐっと下がってしまうでしょう。

 ところで、蝶のドレスってなんか「こばやしさ○こ」みたい・・・(笑)



ほしつるさん

85点

 まさに今の日本の姿でしょう。これを初めて読んだ時も,なんかありそうで怖かった印象がある。昔ニューヨークかどっかで大停電があったときも,かなりの凍死者が出たんじゃないかな。僕んちは大丈夫さ。電気が無くてもストーブがあるから。

 でもインターネットが出来なくなるから,ストレスたまってダメだな。



ドーさん

70点

 題名の「冬の蝶」のイメージの美しさが、本当にすばらしいと思います。

 物語のテーマにも、現在にそのまま通用する「寒さ」があるかと。
電気が止まれば、生活が止まる。停電時の不安は、冬だと一層でしょう。

 モンのようにいざというとき逞しく生きて行けたらと思います。
寒がりなんで、読んでて震えてきました。お茶いれよう。




近況など


はじめさん

 老人と猿の出てくる星作品にはずれは少ない
という、わたしの持論の理由の一つとなる作品です。
 包丁人味平(ビック錠)とかいう料理マンガがおもしろかった。
宝肉分け(肉の塊をロースとか、ヒレとかに分けること)はすごい。
一度やってみたい。 



九条ゆやさん

 久々にスキャナーをつなぎました。で、読み取ったのがアレですか・・・
 隊長が何故こんなところに!!

九条ゆやさんの知合いの方の命名。

「人面タヌキ」「ツタンカーメン・ラスカル」「会いたくないラスカル」

さすらいびと命名。

「ばけねこ」

※ 「隊長」の謎を知りたい方は、「笑う大天使」(川原泉さん)を読むべし。

うつむきかげんの ゆきダルマのつぶやき。

「どうせ溶けるんでしょ?」



ホシヅルさん

 ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」を完全ジャズ化したCD「ザ・サウンド・オブ・ミュージック・イン・ジャズ」を聴きました。P.J.L.というまったく知らないところから出たアルバムなんですが、これが素晴らしい。

 ジャズにはまったく不向きなメロディとコード進行の「ドレミの歌」もジャズ化。ジャズになるものですねぇ。何回聴いても飽きません。

 私のイチオシのCDです。



にゅる兄さん

 先日、ヤフーオークションでもうかった。

 400円くらいの古雑誌が、5000円の高値で売れたのだ。
 相手はそれを、4年もさがし求めていたという。

 もうかったといえば、弟がネットの懸賞に当たった。
 1ドル札が縦横に32枚印刷されている、裁断前の紙幣のシート。正真正銘のお金だから、自分で切って使えるらしい。

 修理から戻ってきたパソがなんかおかしい。CDRやDVDが回り出すと、大きな騒音を発するようになった。修理前は、もっと静かだったハズ。
 背面をよく見ると、なぜか電源を固定するネジが1つなくなっている。このせいで本体が振動して「ブオ〜ンン」と騒音をたてていたのだ。

 なんでHDDを交換するのに、電源のネジをはずす必要があるのだ? (もちろんない)。パソは振動に激弱なんだぞ。新たな不具合をまねきかねない、致命的なミスじゃないか。ぐぞ〜。



つぼさん

 少し前ですが,「渦の道」というところに行ってきました。
 徳島と淡路島を結ぶ大鳴門橋の下にある歩道で,所々ガラス張りになっています。海面まで45mだったかな。
 なかなか迫力のあるながめです。ちゃんと時間をあわせていくと渦が見えます。
 近くには大塚国際美術館というところがあって,陶板による世界の名画の複製が多数展示されております。
 複製かあ,と思ってましたが,一見の価値ありです。(小さな山をくりぬいて作ってある建物自体がすごい。)

 ミュージアムショップには名画のしおりや,レターセットといったありがちな品物に囲まれてなぜか鳴門わかめと,粗塩,そしてボンカレーが…。
そう,「大塚」とは,あのボンカレーとオロナミンCの「大塚」なのです。

 徳島観光案内でした。



筒井さん

星新一の単行本を探してるんですけどなかなか見つからない。大阪で売ってる店見つけた方はご一報下さい。



ひかるさん

 中学の時のニックネームはモンちゃんでした。
 一度髪を短くしたら、モンチッチに似てしまったらしい…。

 そんなわけで、おさるのモン、親近感ばりばりでございます。



シュンスケさん

 バイト漬けの日々を過ごしています。
 ヘトヘトのボロボロです。



さすらいびとさん

 お約束の3D星鶴でございますm(_ _)m

 2枚目は「たそがれ」バージョン。

 調子にのってまだまだ作るかも(^^;)



しげまるさん

 いろいろ忙しくて出来なかったホームページの更新をやっとしました。
 ちょっとデザインも変えました。

 業者模試が続いて、2週連続で土日に休みがありません。
 つまり3週続けて学校に行ってることになります。
 そんなわけで更新も遅れてるんですよ。

 過ぎたるは及ばざるがごとし、と思うのですけれどね・・・・・・



ほしつるさん

 インターネット通販で『ブラック・ジャック』全巻を衝動買いした。置くところが無いので,トイレに置いたのがウンのつき。ただでさえ長いトイレタイムがさらに長くなって毎朝遅刻寸前。おまけに続きが早く読みたくて,腹の具合がおかしくなってきた。最近落ち着いて本が読める場所がトイレ位しかなくなってきているので,ちょっと何とかしたいと思っています。

 パラリンピックが始まって,日本選手の活躍が連日報道されている。両手が肩から無い水泳選手,義足や車椅子で走る陸上選手の人たちの競技を見ていると,『五体満足』であることなんかどうでもいいように思えてくる。ふと,はっぴいえんどの歌を思い出した。

 「でも幸せなんて,何を持ってるかじゃあない,何を欲しがるかだぜ」



ドーさん

 さあ、次週はBSマンガ夜話だ。






[ ホームへ ] → [ ホシ計画の説明 ] → [ ボッコちゃん ] → [ 冬の蝶 ]