OG`さん
50点
「世の中の人全てが私を殺そうとしている...云々」 って件が純粋に言いすぎだと思った。被害妄想。 単純に考えて、多くても半分ぐらいだろう。と。
最初に頼んだ人達の報酬がすごい高額だったとしても 依頼を盥回しにする内に仲介料とか取られて、最後の青年に 辿り着いた時には、結構少ないんじゃなかろうか。
...と、幼い脳の私はこの位にしか思いませんでした。
頼まれたくらいで人殺すなよ。
ホシヅルさん
60点
あまり詮索せずにサラッと読んだら面白いのですが、細かなところを詮索するといくつもアラが。ま、初期の作品だから仕方がないか・・。
九条ゆやさん
100点
こういうの大好き(*^^*)
しげまるさん
70点
初めての1人称作品採点になりますね。
星さんはなるべく3人称をつかうように言ってましたけど、 この作品は1人称を用いて効果をあげていますね。 3人称でこのオチをつかったら凡作だと思います。
ところで、この作品で万年筆を使って拷問するシーンがありますが、 これ、すごく疑問です。 星さんは万年筆は神聖なものとして見ているそうで、 書くこと以外で用いるのはどうも好きになれないとおっしゃってたんですが・・・?
そのころはそんなに気にしてなかったんですかね。 まだ万年筆に愛着がわくほど作品を書いてなかったからでしょうか。
にゅる兄さん
86点
じつは、ひそかに大好きな作品である。
ドラえもんの「バイバイン」と同じで「無限連鎖」のネズミ講を下じきに、オモシロオカシく話を展開させてるんだね。 計算上、いずれ破綻(はたん)するハズなのに、そういったムジュンを感じさせないところが、さすが星さん。
背中を押した男は、どのくらいの謝礼を受けとったのだろう? 現実の殺し屋は10万円くらいから仕事を引き受けるそうだから、最低でも20万円はもらっているハズ。ほかの人(前段の人)は、自分の受け取ったお金を「依頼」といっしょに、そっくり次の人にわたしたのだろうか? それとも、それぞれの段階ですこしずつ金が上積みされていったのかな? ふむ。「かなりの謝礼」って書いてあるところから、どうやら「上積み」っぽいけど、それじゃ現実的じゃないかも。どこかでピンハネ(?)するヤツもいるだろうし、、、。
ぬっふっふ〜。なんか楽し〜。♪o(^д^o)(o^д^)o♪
さて、話はコロッとかわるけど「万年筆を指にはさんでにぎりしめる」ってところがいいね。残酷趣味がみたされる描写だよ。 自分でも、自分の指にペンをはさんでにぎったことがあるもんね。「いたい、いたい」とかいいながら。ナハハ〜。 おれはMかい? (ー~ー;)ちゃうぞ。
ぐらんさん
80点
怖い……怖いなあ〜〜〜 しかも、タイトル「包囲」だし(T-T)
人間て、お金に弱くて人を憎みやすくてツマランモノナノカシラ? だれも彼もが自分を殺したがっていると知ったら…… しかも、手帳が真っ黒になるくらいの、人人人人人……。
星さんのブラックがビシっと効いた作品です。
愛すべき人間の性
ひかるさん
58点
それほど強烈なインパクトは受けなかったのでこのくらいかな〜?
それにしても、主人公は何故命を狙われるほど恨まれてしまったのか?ちょっぴり気になります。ごく普通の人みたいなのに…。
もしかしてこの作品には、自分で気付かないうちに敵を作っている怖さが描かれているのでしょうか?
筒井さん
50点
怖ろしいほど気のなくなるような展開少しつまらなかった
想さん
49点
被害妄想によって、エンドレスな犯人探しが続くというお話・・・
うーん・・・ よーわからん
どうも高い得点は付けづらい
最後に何かどんでん返しがあればよかったのですが
N田さん
70点
最後に物凄いどんでん返しがあるわけではないのですが、
この話しは結構好きです。
ほしつるさん
80点
当時,なんにでも影響されやすかった私は,これを読んでからしばらく「自分を殺したがっている奴がいるんじゃないか?」とビクビクしていた記憶があります。
頼まれなくても人殺しが平気で出来てしまう今の世の中のほうがよっぽど怖いのにね。
つぼさん
65点
じんわり怖いですねえ。 やだなあ,倍々ゲームみたいで…怖いぞ。
しかし,「万年筆を指にはさんでにぎりしめる」 どういう状態なのか,はたして痛いのか,どうでもいいことが気になったりもしました。
この「私」いったい何者なんでしょうねえ。
さすらいびとさん
60点
「やい、なぜおれを助けたのだ」
この小柄で貧相な男には、まったく見覚えがなかったが、それだけにかえって薄気味が悪く、なぜこの男が私に好意を持ったのかを知りたかった。
(中略) 「どうしても言わないつもりなのか・・・」
私は夢中になり、万年筆を出して自分の指の間にはさみ、にぎりしめていた。理由を知りたい気持は、この行為の無意味さを気にかけるどころではなかった。小さな悲鳴をあげ、その男は言った。
「たのまれたのですよ」
(中略)
私は手帳を一冊書きつぶしたが、私を助けようと思っているものをいまだにさがし出していない。
しかし、世の中の人すべてが私に好意を持っていることだけは、おぼろげながら想像がついてきた。
タイトルは「好意」。どっちにしても「私」の妄想だなあ。怖い。
シュンスケさん
55点
「私」はどれだけ悪いヤツなんだろう? かなり恨まれているようですが。
読んだ印象としては、普通のサラリーマンというイメージです。 えらい人だったら黒塗りのクルマで帰りますもんね。
その他、駅という設定が珍しいと思いました。
会話もいいリズムで無理なく読めました。
すんなり読める作品。オチはまあまあ。
そんな感想です。
親一さん
99点
「都会というとても大きな人間の集団の中にいながら、 実は、みんな孤独の中に生きている。」そんな感じがする。 すると、いつの間にか自分以外の人達は何を考えているか分からない。 そんな、気持ちの積み重ねがこの作品だと思う。
僕は、満員電車に乗って通勤したり、毎日会社と自宅の往復をして空しい気持ちになったことはありません。(高校生だから)でも、ドラマなどを見るかぎり多くの人がそんな気持ちになったことがあるんじゃないか、と思う。
だから、僕が大人になってもし会社員になったら・・ 日常の中でつねに誰にでも遭遇する可能性のある(?)恐怖。 これもまた星新一の発想のすばらしさだろう。
こんな理由でこの点数をつけた。
SAKさん
75点
ただただ奇妙な話、でオチも理解できないでいながらも印象に残りました。
なぜ皆がこの男を殺したがってるのか?タイトルとセットで読むと面白いですね。
ドーさん
60点
<一読感想>
「逆倍々ゲーム」のワンアイデアで、この底知れぬ不気味なオチはさすがです。
<深読み感想>
(深度1):今回読み返して、始めは「世の中の人全員が殺したがっているのに、なぜ『うらみなんかありません』?矛盾してるのでは」と思いました。
(深度2):しかし、さらに読んでひらめきました。 殺したがってる「世の中の人」の大半は、動機があるわけではなく、「たのまれたから殺したがっている」のですね。 けれども「殺したがっている」と「実際に手を下す」との間にある壁は、ものすごく厚い。そこで謝礼をつけて人に「たのむ」わけです。 過分に好意的な読解ですが、これだと一応つじつまがあい、ストーリーとして破綻しません。
(深度3):ところが、また読み返して思ったのですが、二人の、お互い全く知らない同士の人から、「偶然」同時にたのまれる、ということが、連鎖的に続いているのでしょうか。 これだと、個々の行為が成立する確率が格段に下がり、プロットに無理がでてきます。
(深度4):いや、また思い直したのですが、「世の中の人全員」という莫大な規模でこの殺人に関わっているのだとしたら、その中のただ1件ぐらい、この偶然連鎖が成立するケースは、出てくるかもしれません。 その「奇跡」が成立したことによる駅ホームプッシュだったとすると、一気に深遠な話となりますね。
(深度5):論理的に考えてみると、「私を殺そうと思っているものの正体」は、「一人」ではありえません。言ってみればねずみ講の逆流なので、すごく沢山の人間が発信元となります。 ということは「国家機関」か?あっこれなら相当話が成立しますね!ただ冒頭の、主人公がいかにも平凡なサラリーマンという描写が惜しいか……。
(浮上):まあどちらにしても「つくられたお話」なので、つっこめるといえばつっこめる、矛盾していないといえばしていない、その日の気分で両サイドから語れるショートショートといえましょう。
<余談>
関連して思い出した話題を以下にひとつ。 「人は父と母から生まれる。その父には更に父と母がいる。その父と母にもそれぞれ父と母がいる。その人たちにも更に父と母がいる。この流れは延々さかのぼる。元の母の方もまた同じ。
こうして考えると、時代をさかのぼるほど、人口は増えていくではないか?」 現実はそうではないので、明らかに誤った論理のはず。しかしどこがどう誤っているのか……。
うーん、今考えたのですが、やっぱり父と母は次々と死んでいくから、人口の数としては矛盾がおきないのでしょうか。 案外このショートショートの理解の一助になるかもしれないので、答えをご存知の方、何か思いついた方、ご教示いただけるとありがたいです。
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