プレスポのプチオーバーホールをしました(その2 ワイヤー交換)

続いてワイヤーの交換です。古くなったブレーキワイヤー、シフトワイヤーを取り外し、新品と交換しました。ワイヤー類はいわば自転車の神経系統ともいえ、交換には細心の注意が必要です。慎重な作業はもちろん、交換後は慎重に走行して安全に支障がないか検証しながら運用しました。

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ブレーキワイヤーはここから外します。アジャストボルト、固定ボルトのスリットを合わせます。この形になれば、ワイヤーの一端を保持しているタイコ部分が見えてきますので、外します。

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シフトワイヤーを外すには、シフト部分の前面のフタを外します。フタを外せば、タイコ部分が見えてきます。

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ワイヤーをすべて外しました。屍累々、といったところでしょうか。これらは再利用しないのでまとめて廃棄します。今までありがとう。

さて、新しいワイヤーをどうするかを考える前に、ワイヤーについて勉強しました。

シマノ ケーブルの種類(インナーケーブル~シフト・ブレーキ~) : えふえふぶろぐ
シマノ ケーブルの種類(続アウターケージング編) : えふえふぶろぐ

なるほど、ブレーキワイヤーとシフトワイヤーはいろいろと素材や構造が違うのか。アウターケージングの構造も全く違うのね。それから中に入るケミカルも、入ってたり入ってなかったりするみたい。

これらを考慮して、小生が選んだワイヤーはこちら。

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シマノ純正、アウターは白、インナー素材はステンレスで、かつMTB(マウンテンバイクのこと、プレスポはクロスバイクですので、パーツとしてはロードバイク用ではなくMTB用をチョイスします)用のものという条件で探して行き着いた製品がこちら。amazonで買いました。

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それから、ケーブルの交換に必須の工具がワイヤーカッターです。ホーザンのN-16を選びました。インナーワイヤーはニッパーなどではほつれてしまい切れません。アウターも、ブレーキ用はニッパーでカットするのを飯倉氏は勧めていますが、シフト用アウターはこれまたニッパーでは切れません。小生はまともなニッパーを持っていなかったので、この際ワイヤーカッターを購入しました、ちなみに、ホーザンからは自転車用のワイヤーカッターC-217というものもあるのですが、N-16とはグリップの素材が違うだけで値段が高いらしいです。

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ワイヤー交換の肝は、アウターの長さをどうするか、ってことだと思います。まずはブレーキワイヤーから作業したのですが・・・

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アウターの長さは、折れ曲がったり窮屈にならない範囲で極力短くするのが正解です。例えば、こんな風にハンドルをいっぱいに切った状態で、アウターがきつくなったりしないようにします。
どうしてもよくわからない場合は、もとのアウターの長さに合わせてカットしてしまう、というのもありですが、これはもともと付いてたアウターの長さが適正であることが条件ですね。

今回購入したアウター内には潤滑剤が入っていません。インナーワイヤーも特殊なコーティングなどが施されていないステンレスワイヤーですので、アウター内を潤滑させるために前回の記事で紹介したメンテルーブを入れておきました。本当はシリコンスプレーのほうが良かったのですが、残念ながら無いしね。

アウターの長さが決まったら、アウターにインナーを通していきます。

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バナナ管は角度がきついため、ここだけには潤滑のためにもともとグリスが詰められています。インナーを通すとこんな風に余分なグリスが出てきちゃいます。もちろん拭き取ってしまいます。ちなみにこのバナナ管、以前Vブレーキを交換した際に付属してきたものです。以前はブレーキのみの交換でワイヤーはそのままだったので、バナナ管も交換せず保存しておいたのでした。

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リアブレーキ近くのアウターはこんな感じになります。純正品の証であるロゴが見えるようにしてみました。

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同様の考え方で、シフトのアウターの長さも決めていきます。うーん、白いアウターはきれいですね!

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見えづらいですが、フロントディレーラー用のシフトワイヤーの張りを調整するボルトはこの部分にあります。ここは可動部分ですので、潤滑と雨水侵入防止のためにグリスを詰めておきます。同様に、ブレーキワイヤーもここで張りの調整しますので、グリースを詰めてあります。

見てのとおり、ブレーキのアウター末尾には金属製のキャップを、シフトのアウター末尾には黒い樹脂製のキャップをします。どうして材質が違うのかなぁ?よく分かりません。

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シフトワイヤーは、ハンドル部分から出発してはるばるこんなところを通過します。この黒いパーツは「ケーブルガイド」というそうですが、これとワイヤーが擦れる部分にもグリスを薄く塗っておきます。

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リアディレーラーのアウターはこんな感じになります。リアディレーラーはシフトアップ・ダウンで位置が変化しますので、それを考慮して長さを決めます。

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新しいアウターが通っている少し下に、塗装がはげた跡があります。以前のアウターはここを通っていたのです。

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ケーブルガイド部分。フロントディレーラー行きのインナーワイヤーはここから上に。

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新しいワイヤーも、以前のものと同じルートで通し、固定します。

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ワイヤーを張り終えました。アウターに巻きぐせが若干付いていますが、そのうち馴染んでくるでしょう。

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別の角度からも見てみましょう。うーん、初めてなので戸惑ったり苦労もしましたが、いい感じに仕上がりましたよ!

このあと、レバーをぎゅ~~~っと握って、ワイヤーの初期伸びを取り、ブレーキ、ディレーラーの調整をして完成。最初は慎重に運転して、問題点を洗い出し、また調整。この繰り返しで、徐々に信頼性を上げていきます。

この作業をしてみてなにか変わったか?まずは、ブレーキの効きが劇的に良くなりました。以前は、ブレーキを握るとぐにゅ~~っといった感じで効いていたのが、スッと握るとスパっと効く感覚になりました。Vブレーキは制動力が非常に高いといわれていますが、まさにその感覚に近いものを感じます。今回の作業は、ワイヤーの交換、モジュレーターの除去、ブレーキキャリパーのオーバーホールと幾つもの要素がありますので、どの要素がブレーキタッチの変化に寄与しているのか分かりませんが、いずれにしても良い方向に変化したといえます。特にフロントのブレーキは性能が劇的に改善しました。以前はブレーキ時の音鳴りが若干ありく、シューの角度を調整したりしても治らないので若干悩んでいたのですが、今回の作業後には音鳴りがウソのように無くなってしまいました。まさに劇的な変化です。

シフトの方にも改善がみられます。特にディレーラーのレスポンスが良くなった気がします。もちろん、プレスポのディレーラーはシマノの最低ランクに近いものですし、小生の調整技術も未熟なため、ブレーキのように劇的に快適になったとはいえませんが、以前は「がっちゃんこ、がっちゃんこ」と動いていたのが「がちゃ、がちゃ」と動くようになり、しかもシフトレバーを操作すると即時に動くようになりました。レバーの操作もとても軽くなりましたね。

というわけで、小生の若草号は見た目も性能もとても軽やかになりました。

作業後調べてみると、ブレーキアウターは136cm、シフトアウターは93cmが余りました。インナーもある程度余っています。インナーの余りにはタイコ部分がないためワイヤーとしては使えませんが、アウターは次回の交換の際に使えますね。ちなみに購入時はいずれも約2mでした。シフトの方には若干足りませんが、部分的に使うのなら問題ないでしょう。

この次は、クランクとチェーンリングの取り外しとオーバーホールをやりたいです。チェーンリングは今まで一度もばらしたことがなく、掃除もほとんどできていません。BBをばらすかどうかは考え中・・・専用工具をまた買わないと作業できませんから。・・・工具、買っちゃう?

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