ウェスト・サイド・ストーリーが好き!マンボ!!!とか叫びたい

札幌ではPMFたけなわな今日この頃ですが、昨日はハッピー・バースディ、バーンスタイン!~生誕90年ガラ・コンサート~と題して、オール・バーンスタイン・プログラムがKitaraで行われました。総時間3時間に及ぶ長大なプログラム(2時間を超えるとのアナウンスはあったものの)でしたが、なかなかよい選曲で。

「不安の時代」ではPMF教授陣のものと思われる携帯のアラームが鳴り出し、それをソリストの小曽根さんがシニカルにアレンジし即興で弾いたりとハプニングもありましたが、小生的には尾高忠明指揮の、ミュージカル『ウェストサイド・ストーリー』から「シンフォニック・ダンス」が注目でした。ご存知ウェストサイドストーリーの主要曲を組曲へと編曲したものです。その中には、演奏者が全員で指パッチンしたり「マンボ!!!!!」と叫んだりと、面白い聴きどころがあるのですが、PMFの学生たちはやはりノリが違うというか、指パッチンもすごい音量。「マンボ!!!!!」も大声でなかなかいい感じ。「マンボ!!!!!」は2回叫ぶのですが、1回目は女の子たち、2回目は男の子たちで、ってことになってたのかな?1回目は妙に黄色い声の「マンボ!!!!!」だったような気が・・・

で、この「マンボ!!!!!」。なんかアクセントが気になる。気になるというか、演奏によってアクセントが違う気がするのでちょこっと調べてみたのです。まず今回のPMF。アクセントは「ンボ」という感じで第1音節についてました。ちなみに数年前札響の定期でもシンフォニックダンスをやってたのですが、その時もPMF同様に第1音節にアクセントを置いていた。というか、日本人の発音だと当然第1音節にアクセントがくるわけですが。

一方、映画版やNAXOSから出てる「シンフォニックダンス」、同じくNAXOSから出てる「オリジナル・スコア」版、いわゆる全曲版も、「マン」と、後ろにアクセントを置いているのです。映画版はもちろん、NAXOS収録の方もアメリカのオケによる演奏なので、ネイティヴな人たちの発音なのかなとも思うのですが、英和辞典によるとやはりアクセントは第1音節にきてます。うーむ、マンボはラテン系の音楽なので、そのあたりのルーツとも関係しているのだろうか。

全曲版から組曲に編曲する際に選曲が行われるわけですが、選曲の結果もろもろの事情で組曲に採用されない曲もあるわけで、んでそういう曲にもいい曲がたくさんあるというのはまあ世の常なのですが、ウェストサイドストーリーにも「シンフォニックダンス」に採用されなかった名曲がたくさんあります。トニーのソロ「Maria」、現代版「ロミオとジュリエット」ともいえるバルコニー・シーンから続くトニーとマリアのデュエット「Tonight」、シャークス団がアメリカへの思いを自虐的に歌う「America」(この曲はアメリカ国歌のパロディでもあるという)、その名のとおりジェット団の歌「Jet Song」、マリアが自らの恋心を歌い友達たちが茶々を入れる「I Feel Pretty」、ジェット団がいつもお世話になっている巡査に対する悪口を歌った「Gee Officer Krupke」戯れから結婚式の真似事をするトニーとマリア「One Hand, One Heart」・・・このまま書いてると全ての曲を列挙しそうなのでこのへんで。とにかく、聞いてて楽しいし、バーンスタイン先生ならではの和音使いや小気味のいいアクセント、多彩なリズムに、とにかく圧倒されます。何度聴いても飽きがきません。

ちなみにマンボの代表曲といえばマンボNo.5ですが、宮川彬良氏はそれとベートーヴェンの交響曲第5番とをミックスした「シンフォニック・ナンバー5」という珍妙な曲を作曲され、自身の演奏会でもよくとりあげています。こちらもなかなか楽しい曲というか、思わず笑っちゃう感じ!「運命」が、どうして「マンボ」になってしまうのか、演奏前の本人による曲解説で、納得がいくかと。

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