「耳たぶの発現はありませんが、一応外部の音は聞こえているようです。でも不思議です。外部の集音器官がないのに、音は特に小さくならずに普通に聞こえているのですよね」
「方法としては、外部鼓膜が発現している可能性だな。形としては見えないが、耳たぶのような外部機関は必要なく、鼓膜だけあればそこにあたる空気振動が音となり、直接脳に伝えているとも考えられる」
「ユニットの目的は内部の人間の状態を安定的に保つことだ。真空中などで活動することになれば、音は無意味になる上に、聴覚器官そのものが気圧変動でダメージを受けることになる」
「外部鼓膜の音の感受性が高ければ、耳たぶまで発現する必要はありませんね。最適化により無駄な発現をしないのもユニット特有の現象ですね」