時にするどい質問をする青年A 謎の事情通・初老のB氏


※個性の完全な記憶:

「火傷跡のような、遺伝とは関係ない部分を忠実に再現するには、火傷による損傷具合から、現時点でそれが治癒されているその具合までを分子レベルで記憶する必要がある」

「ユニットならできそうですが、いかんせんそれだと記憶容量が多くなりすぎませんか?」

「メタルの容量も、記憶方式もよくわからないが、それができるから個性の再生も可能になっているとしか言いようがないな」

「しかし、分子までも逐一把握するとはすごいですね。並の把握性能じゃありません」

「細胞単位レベルでの記憶でも60兆子ある。これでも把握するには膨大な量になるが、細胞単位の記憶では細胞一個の損壊に微妙な誤差が生じ、人間大になればかなりの誤差になる。細胞内の分子単位で記憶する必要があるのはそういうわけだ」

「分子の位置はあれでも、その質や個数まで一致すれば、顕微レベルでも別人として判断するのは不可能ですね」

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