ユニットは、衣服の上から装着することが可能になっている。ただ、全身が消失した後の再生では、衣服まで再生されることはなかった。このことから、ユニットでは明らかに衣服を異物として判断している。
ユニットにとって邪魔になりそうな衣服が、殖装ごとに排除されないのは、衣服がまだユニットにとって許容範囲の異物であることを示している。というのも、衣服の間から強殖組織を滑り込ませることが可能で、必ずしも排除する必要性が無いと考えられる。
しかし、これが密閉率の高い衣服(宇宙服など)である場合、強殖細胞が入り込めるような入り口も極端に少なくなってしまう。このような場合は、何らかの形で排除する場合も予想される。それらの衣服をそのまま着込んだまま殖装しても、殖装者はユニットの恩恵を受けにくい状況になる。ユニットとしても、呼び出された後に殖装者と融合するその手間で処理が止まってしまう恐れもある。
その先の展開としては、
・取り合えず宇宙服の上から殖装したままになる
・邪魔な宇宙服を取り除こうとする
・体内の異物に対しても、身体に害と判断されたら除外される可能性がある
体内に埋め込まれるということは、医療的なものも含まれる。人工臓器・骨・角膜etc、さらにはピースメーカーのようなものまである。これらは、機能的には有意義でありながらも、ユニットから見れば再生に邪魔な異物として排除される可能性が高い。いわば、撃ちこまれた拳銃の弾と同じ扱いとなる。
初殖装以前から埋め込まれたものでも同様で、<リンク>医療的反応の効果が働き、最適な体に戻すことで医療的埋め込み機器は不要になる。
元々が、裸で装着するのに最も適した装着物であるために、極力排除する傾向にあると思われる。
拘束された状況では、特殊な拘束のされ方でなければ、ほとんどの場合ユニットを呼び出すことで脱出可能になる。
また、通常の衣服の上に何らかの荷物を背負ったまま殖装する場合は、その荷物は許容範囲を超えるものとして排除されると思われるが、ではどこまでの荷物なら許容されるかまでは未解明である。