「ガイバー0から3までは、小さいながら微妙な変化がありますね。これは、ユニットごとの型の違いのためなのか、発現性の違いなのかどっちなのでしょうね」
「どちらともはっきりしないが、試せばわかることでもある。リムーバーで解除し、他者に装着されたときに色が変われば個性の違いに基づき発現することになる」
「なるほど。今のところそれが見えているのがガイバー2ですね。以前はリスカーが装着し黄色でしたが、いまはヴァルキュリアで紫です。個性はもとより性別も違うので、だいぶ違いが出ているようです」
「いや、それは違う。強殖組織では確かに違いはないがメタルの仕様が全く異なる。この場合は、メタル違いで変わった可能性もある」
「強殖組織を制御しているのはメタルでしたね。確かにメタルの影響も考えられますが、強殖組織自体の特性もないとは言い切れないと思います」
「発現部分は強殖組織だから、それも否定できない。統制されて発色するのか、強殖組織自体の適合性により発色するのかはこれだけでは何とも言えん」
「さらに、ガイバーUFではリムーバーを使用していなかったので、リスカーの特性が若干残っており、それも微妙ながら影響している可能性もありますね」
「うむ、それもあるかもしれんな。以前、深町の右腕から擬態強殖生物が生まれたことがあった。あれは深町のDNAを完全に発現したとは言い切れないが、完全に補食され昇華されていない証拠でもあった」
「そうなると、ガイバーUFでは確実なところはわかりませんね」
「ガイバーTかVが他者に取られてから判断するしかないだろうな」
「そういえば、降臨者が使用するユニットは、やはり全て同じ仕様のユニットを与えられているのでしょうか?」
「降臨者の種類によってはユニットの型も微妙に違う可能性もあるが、そこまでは推測の域を出ないな」
「ユニットを他種族に与えるなら、武器は不要なようにも思いますが、その場合は武器なしのユニットを与えたとは考えられないでしょうか?」
「降臨者の秩序の安定を意図したことではあり得なくもないが、それは降臨者の発現性が曖昧だから何とも言えんな」
「降臨者の発現が武器にならないほど弱ければ、同じ型のユニットを与えても問題ないですね。どうせなら仕様を変えずに量産して与えた方が楽でもあります」