もし誘殖組織の一部を切り離したりした場合、
  •  殖装者の元に戻る

  •  自己消滅し、切り離された部分が再生する

  •  切り離された部分が増殖し、元の強殖性を復活さえる

  •  切り離されること自体危険と判断し、独自にユニットを呼び出し、殖装者を守ろうとする

以上のいずれかの振る舞いが考えられるが、今のところどの状態も報告されていない。クロノスが首尾よく深町を捕えたなら、実験により誘殖組織への干渉が行われ、多少なりとも誘殖組織の素性が明らかになることだろう。

 仮にクロノスが首尾よく誘殖組織と殖装者を完全に分離できた場合、どのような状況が予想されるのだろうか。
  •  誘殖組織からの信号が途絶え、殖装者不在と判断される

  •  分離された誘殖組織が生きていたら、はがされた時点で危険信号を発する

 どちらの場合でも、結果的にユニットを呼び出して殖装者保護のための措置を取ると考えられる。最悪、殖装者が不慮の事故で消滅したら、誘殖組織の異常と判断しユニットが独自に呼び出され、本当に殖装者が不在であったら、ユニットが殖装者を再生しなおすことになると思われる。
 しかし、誘殖組織が分離されたからといって、殖装者が必ずしも死んだとは限らない。誘殖組織分離=殖装者の死としかユニットが判断しようがない場合、殖装者の有無に関わらず殖装者の再生が行われる。つまり、二人の同じ個性を持ったクローンができることになる。
 無論、そうならないように通常の方法で分離が不可能なほど、誘殖組織が全身にはりめぐらされていると思われるが、クロノスの技術力があれば、殖装者との分離も可能と思われるが、殖装者の安全が担保されない確率も高いため、誘殖組織を失う=殖装者の危険であることには変わりないかもしれない。