時にするどい質問をする青年A 謎の事情通・初老のB氏


※異空間エネルギーから滋養への変換:

「物質を核のしておく説では、異空間に必要量を格納しておく必要があり、またそれをどうやって異空間から取り出すかに難点がある」

「そうですね。その場合には、より異空間から取り出しやすくする方法が問われてきます」

「一番効率的なのは、異空間からエネルギーを取り出し、それを元に物質精製を行う方法だ。ただ、物質を作るにはとてつもないエネルギー量が必要になる。そのようなことを現世で行えば、どのようなことが起こるかは想像に難くない」

「ええ、核エネルギーでは収まらないほどのエネルギーが発生することになりますね。そこは未知のテクノロジーで何とか収めるということではだめなんでしょうか?」

「そこまでは遠すぎるテクノロジーであるがゆえに何とも言えないが、そもそも異空間エネルギーとは何かということも考える必要があるな」

「それもそうですね。もしかしたら現世ではないようなエネルギー形態である可能性もありますし。意外と高温が生じないような仕組みであるかもしれません」

「もしくは、現世に現れたときに物質に変換しやすいようなエネルギーであるのかもしれんが、憶測の域を出ないことでもある」

「でも説としては面白いですよね。この説が正しければ、異空間にエネルギーがあり続ける限り再生の限界がないということにもなります」

「うむ、ギガンティックが巨大化したことも関連しているかもしれんな」

「そういえば、異空間から現世に現れるとき、傷がなくなる再構成の現象がありますね。これも異空間エネルギーによる直接的な治癒効果と考えられないでしょうか?」

「このことは個人的には再生とは別と考えている。復元は空間作用によって、異なる次元を行き来することでユニットの組成が変化し、それが空間ごとで構築組成が違うために起こると予想している。この場合に、異空間エネルギーが全く作用していないとは言えないがな」

「なるほど、その仮説もありそうですね。復元が異空間エネルギーと結び合うことで起こる物質調達方法なら、証拠の1つになったんでしょうけど、そこはだ未解明な部分を残しているところでもありますね」

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