来年のために今やれる努力を、今する

プロ野球ai・2007年1月号のファームコーナーにて軒作投手のコメントが掲載。
今年一年を振り返ってサイド転向と来年への意気込みが語られています。


高知東部のブルペンで、他の投手が引き揚げたあとも、黙々とネットに向かってボールを投げ続ける。
投球練習、ネットピッチを合わせると、1日の投球数は連日100球を超える。
今春キャンプから右横手投げの投球フォームに変え、その特徴を生かしてシンカーを練習している。

コリンズ監督からも「しっかりシンカーを投げられるようになれば、
ゴロを打たせることが出来る。ここ一番を任せられる投手になれる」
とシンカー取得へ直接の指示を受けている。

「来年に備えて、今しっかり投球フォームを固めておきたい。だから今やれる努力を、
今しておくんです」と軒作投手は白球を握りなおす。

151キロを捨てた右腕だ。昨秋の大学・社会人ドラフトでオリックス入りする以前、
一光では右上手からの買い速球を武器にストッパーとして活躍していた。
だが「プロでは、ただ速いだけでは生き残れない」と自身の考えで
今春キャンプから右横手投げに変身。
不慣れな投球フォームで両足の内転筋や右肩などに痛みが出たが、
ウエスタンで32試合に投げ3勝0敗1セーブの成績を挙げた。

自分で考えて選んだフォーム改造に自信を深めたのは、今秋のキャンプ。
メジャーでも、今年の日米野球で活躍したパドレスのヘンスリーら
エース級で活躍する横手投げ投手がいるが、
コリンズ監督も「君もそういう投手になれる」 と励ましてくれた。
「シンカーだけでなく、すべての球を打者の手元で変化させられるようになりたい。
監督の期待に応えたい。」強いモチベーションが、連日の投げ込みを支えている。
[2006年12月3日 プロ野球ai]



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