ピッチャー軒作、「味方のピンチに呼んで下さい!」
オリ6巡目・妹尾、名前登録&救援を熱望

オリックスからドラフト6巡目指名された一光・妹尾(せのお)軒作投手(24)の入団が30日、決まった。
名古屋市東区の一光本社で交渉し、契約金3000万円、年俸800万円で仮契約。最速151キロの右腕は、
登録名を名前の「軒作(けんさく)」でと要望。球団も受け入れる方向だ。
ファンに、そしてチームメートらにも親しまれたい。そんな願いを込めた。
「ケンサクと呼んでもらえるような、みんなから応援される投手になりたいんです」
だから交渉の席で、スコアボードにも表示される登録名を、名前にしてもらえるよう願い出た。
姓名判断もして、カタカナ表記ではなく漢字のまま。名前には大成への願いが込められている。
「軒(のき)は人より高いところにある。作は自分の力で築くということ。人の上に立て、という意味で命名された」
大体大時代は先発として活躍したが、一光に入社してからは救援専門。
熊野スカウト副部長は度胸満点の投球にほれ込んでいる。妹尾も
「責任ある役割だから、喜びも倍増する」
と救援投手として戦力になることしか考えていない。
“ケンサク・コール”を浴びながらマウンドに立つ。その夢が妹尾を突き動かす。 

[2005年12月1日 東京中日スポーツ紙面]



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