いかにもフィルタリングされそうな文章を小説から抜粋
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第27章 破壊

「さあ・・・2000年の祝いに大きな花火を打ち上げよう・・・」
鰹は外国にいた。
とはいえ、すぐさま国際手配が回ってくる。
彼にとって安全な場所などもう無い。
鰹は各国を飛び回りながらダイナマイトを仕掛けていた。

ワカメも同じようにダイナマイトを仕掛けていた。
世界の主要な国――――
日本、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ドイツ、オーストラリア、ロシア、ブラジル、カナダ・・・
全部で10の国にダイナマイトを仕掛けた。
2人がダイナマイトを仕掛け終わって、彼らは日本に帰ってきた。
午後10時。
2人は合流した。
ここで鰹は意外な行動に出る。
彼は拳銃を取り出して、
「パァン!!」

その頃の警察。
鰹捜索に全力を挙げていた。
手がかりは皆無。
それでも必死に聞き込みを続け、
ある情報を聞き出した。
「今から4時間ほど前に東京の地下鉄駅前で黒いマントのようなもので顔を隠していた怪しい子供を見た、と。」
一般市民は知らされていなかった。
犯人は子供であることを。
もし知っていれば、すぐに通報されていたのかもしれない。
警察の上層部は、子供一人捕まえられないことを世間に知られると責任問題にまで発展すると考え、
事実を世間に知らせなかった。
自らを守るための秘密が、今逆に――――
だが、今はそれよりも犯人逮捕が先決だ。
その情報について詳しく聞きだし、あとを追う。

鰹は今、一人で東京郊外の丘にいた。
「全ては終わった・・・・」
そう言いながら、月を見た。
となりにあるワカメの死体と共に。