「…じゃぁ、コレは宜しくお願いするわ」



豪華絢爛な宮殿の一角、一番眺めの良い所に有る自室にて、ベジータ王妃ことアピスは職務に 暮れていた。

最近はやけに仕事が立て込んでいると思ったら、最愛の息子が何かをやらかしたらしい。



「まったく…あの子は何をやっているのかしら」



怒りより呆れより何より先に、心配と云う二文字が頭に浮かぶ。

今は自室で謹慎中なハズだから、目と鼻の先に居ると云うのに。

その息子の所為で、書類が回ってくるのも事実。

苛立ちと不安とで、押し潰されそうだ。



「ふぅ…」



一息吐いて、暫く天井を見つめ何かを考えていたかと思うと、急に笑顔でポン、と手の平を叩いた。



「……そうだわ、そうしてしまいましょう!何て良い考えなのかしら」



そうと決まれば。そう呟いてペンを投げ出し、クローゼットへと向かう。

先までの重い感じは何処へやら、今は鼻歌さえ歌っていた。





……数十分後、大量に服を抱えた王妃と、自室にて着せ替え人形と化していた王子が目撃され るとかしないとか。





オマケ。



自室にて謹慎中、突如として現れた母親に着せられた服は、薄い青の綺麗なフリルが付いた ワンピース。

そのスカートの裾をぎゅっと掴んで、ベジータは声を上げた。



「ははうえ、これ、おんなの服…;」

「あら、嫌なの?こんなに可愛いのに」



呆れ返ったベジータを他所に、アピスは両手に新しい服を抱え品定めをしている。

しかも、見る限り半分以上が女物。

思わず思考が停止しかけた。



「おんなの服はおんなが着るものだろ!!おんなじゃないもん、オレ」

「可愛ければ女も男も同じよ」



ウキウキと品定めされた次の服は、ピンクに白のフリルの付いた可愛らしい、お嬢様系のこれまた ワンピース。



「さ、次はこっち」

「そ、そんなの着るのか?!」

「可愛いでしょう」



楽しそうなアピスと部屋中に詰まれた衣服に囲まれて、ベジータの一日は過ぎて行く。

赤月の神野様より、 相互リンク記念としてこんなに可愛らしいSSをいただきました!!リンクのご挨拶にお送りした メールにて、続きが読みたいですと興奮気味に厚かましいことを申しただけの変態に、 あっさりあげると仰って下さって本当にありがとうございます!!ワンピース王子は、あらゆる汁を 垂れ流しながら堪能させていただきましたv(汚)