――寒さもまた――






ただ、何とはなしに外を眺めていた。おざなりな後始末しか施されなかった身体が、 ひっきりなしに訴えてくる不快感も無視して、ただぼんやりと。窓に切り取られた景色の中で は、覇気を感じられなくなった木が頼りなさげに揺れている。
もう夏ではない。少し前までは、暑い暑いと無意味な不平を漏らしていた筈なのだ。しかし いつの間にか、向日葵も水着も視界から消えていた。






秋の訪れは、寒さとともに幾許かの寂寞を連れてくる。ジリジリと肌を焦がすほどに鋭かった 日光は薄れ、キラキラと輝いていた青葉は赤く染まり、そして散っていく。片手に携えて いたアイスクリームはいつしか焼き芋へと変わり、気づけば肉まんになっているのだろう。
隣で眠るベジータが漏らした吐息に、肉まんに捕われていた意識を手繰り寄せる。枯れ かけた木を見ていたせいか、半ば意識を失うようにして眠りについた彼の、月光に照らされ た白い肩がいやに寒そうに見える。思わず一回り小さな身体を抱きしめてやれば、いつも 皺が刻まれている彼の眉間がゆったりと伸び、彼の唇がゆるゆると笑みをつくった。
「・・・なんだ、寒いのも結構イイじゃねぇか。」
つくづく単純な自分に小さな笑いを一つこぼし、思わぬ幸運に心を弾ませながら、ゆっくりと 瞼を下ろす。なんとなく、部屋が暖かくなった気がした。

ありがちなのに分かりにくいお話ですみません;;そして日記をサボりまくってすみません!! (最悪です)