ミスだ、まさしく俺のミスだ。何度目を開けても闇しか見えない。まさか、この俺がこん なミスをしでかすなんて。






昨日フリーザから新しい戦闘服を贈られて、修行に力を入れすぎた。だってあのフリーザ が、わざわざ部屋までやって来て、俺を褒め讃えながら渡していったんだもの。つまり可 愛いフリーザちゃんは俺を恐れていて、俺はいずれ奴の頭を踏みつけるってことだった。
そのためには修行あるのみ、修行の後は睡眠あるのみ。だからサイヤ人の奇跡であるこの 俺が、拉致されても気づかなくたって、それほど傷つく必要はないんだ。ああそれにし たって。
「溶けそうだぜ、顔。やらしいにも程があるんじゃねぇ?」
なんて下品な声、なんて下品な指。おまけに寝込みを襲うなんて、呆れてものも言えやし ない。
独特の弾力、ペニスが擦れあって、男の腰に抱えられてることに、ついつい意識が向かっ てしまう。ガキみたいな格好で、女みたいな声を出して、信じられない、自分もコイツ も。
「我慢すんなよ。ネコはネコらしく鳴けば?」
「ハァッ・・・うるさ、い」
「口が悪い」
「ァッ・・」
乾いた音、尻を叩かれた。じわじわ残る痛み、きっともう赤く腫れてるはずだ。唇を噛 む。こんな屈辱、俺には何でもないんだから。
「こんだけ叩かれても萎えねぇんだな、変態」
「く、ぅ・・ちがうっ」
せめて目が見えてたら、反撃だってしてやれるのに。目星はついてる。俺の目を覆ってる のは、多分バカ親父が頭に巻いてた、赤くて薄汚い布だろう。ああもうサイアク。






「んやぁ、も・・・そこっ、さわる、なよな」
乳首ばかりつつかれて、もう皮膚一枚くらいは剥けたのかもしれない。ヒリヒリ痺れて、 空気に触れるだけで何かが溢れそう。少しずつ、追い詰められていくような焦りと渇き。 それでも助けなんて乞うてやらない。
「お願いの仕方が違うだろ」
「ぁうっ」
背中が反れて、やっと叩かれたんだと気づく。電流に似た痛みが全身を震わせて、別の何 かが脳味噌を巡る。ペニスに先走りが滲むのが分かった。そんな、まさか、こんなこと、 気持ちいいはずがないのに。
「へぇ、好きなんだな、叩かれるの」
「ぅ、うそだっ」
「認めろよ、ネコは変態なんだって」
「ああぁっ・・い、たぁ、やめ・・・!」
燃えるような痛み、ペニスのくびれを握られて、止めて、触れないで、壊される。痛いの なんか嫌いなのに、ねぇどうして。
息ができない、頭が真っ白になって、きっとどこか遠くへ連れ去られてしまう。怖くはな い、俺はこんなことでは傷つかない。だけど、だって、闇が俺を食おうとしてるの。
「ヒィッ、おねが・・ァ、ゆる、して」
「何で、ネコは痛いの好きだろ。ほら、まだ萎えてねぇ」
「あぎ・・っ、やだ、も、ゆるし、くださっ、ぃ」
「ほんと我が儘だな」
「ふっ・・だめ、ぁぁあああ!」
やっと手がのけられたのに、そのまま口に含まれて、温かい粘液、柔らかな肉、抵抗もさ せてもらえなかった。一瞬でぐんぐん登っていって、急に頂点から放り投げられるよう な。落ちてく先さえ無いような。
「もう認めるしかねぇよな、変態」
どこまでも続く闇、握りしめるものもなくて。耳元で響く声、しがみついた硬い首、今は それだけが確かだった。






親指が、掻きまわされて。これから何をされるのかを思い知らされて、尻の奥で何かが蠢 いた。男のかすかな笑い声、期待してると思うのなら思えばいい。だから早く、俺の頭を 真っ白にして。今にも小さくすりつぶされて、闇にまぎれてしまいそうなの。
「バーダック・・・んぁっ」
何度目か、また尻を叩かれた。ピリピリと細かいくせに、しつこく残る鈍い痛み。叩く力 が少しずつ大きくなってる。思わず親指を締めつけた。バーダックは何も言わなかった。
「・・・・ごしゅじ、さまっ・・・ふ、このカッコ、いやだ」
「何だよ今更」
「んん・・っく、いや、はやく!」
四つん這いにされて、手元には土と草しかなくて、置き去りにされそうで許せなかっただ け。俺が一人ぼっちにされるなんて、俺は王子なのに、おかしいじゃない。ああ目さえ覆 われていなければ。闇が、すぐそばまで手を伸ばしてる。
「ひあぁぁ・・!ま、って、むり」
「体勢は変えてやっただろ」
振り向かされて、バーダックの首を掴んだ途端、熱の塊が押し入ってきた。裂かれる痛 み、擦られる快感、違う、そんなのどうだっていい。この充足、この質量、何よ り強く俺を包む。赤ん坊みたいな安心感、きっと母親の腹へ戻ったらこんな気持ち。 何を考える必要もない。
先端だけ押し込んだまま、バーダックは動いてくれなかった。穴が何度もひくついて、ど うにかペニスを取り込もうとしてる。俺はまるで期待そのもの、下品な雌豚、それでい い。
「んんっ・・・ふぁ、おっきい・・」
「まだ全部入ってねぇぞ」
「はぁ・・クッ、でも!」
「毎度入れてやってるだろ」
「・・・・ひゃぁっ、う、あああっ!」
尻を叩かれて、もう無理だと思ってた所よりももっと奥、腹まで裂かれた。いやらしい 声、身体が軋む、奴隷だってここまでは乱れない。それがどうした、今や俺は肉の塊、み んな吹き飛ばして喘ぐイキモノ。だってそれしか知らないんだもの。
「おい、叩いたらケツまで締まったぜ。ネコは救えねぇ変態だ」
「ふぇ、ごしゅ・・っ、さま、ア、ア、もっと!ね、うごいてっ」
「こら、それでお願いしてるつもりか」
「ひゃうっ・・ん、もっと、ハァ、ぐりぐりしてっ、くださ・・!」
「へぇー、やっとお願いできる、ようになったか。ご褒美、ほしい?」
「んん、ほしっ・・・ああああっ!」
ぎっしり詰まった身体、揺さぶられて掻き回されて、熱い、気持ちいい、堪らない。男は まるで命の塊、デリートキーを軽々と叩く。そうして全部奪って真っ白にして、もう一度 俺を生み出すの。この解放、この軽さ、一瞬でもいい、何よりの快楽。俺は俺でしかな く、俺ですらない。もう他に何もいらない。






瞼を上げても何も見えなかった。他人の気配は感じられない。何で、そうだ、慌てて目隠しを解く。 どうやらここは俺の部屋、今は夜なのか朝なのか、ああサイアクな目覚め。高い所から転がされ た気分。全身が妙に重い。
「・・・・くそったれ」
腕は縛られなかったんだから、こんな布切れなんかさっさと破いてやれば良かった。だけ ど自分でも気づいてるの。あいつに何度同じことをされようと、多分俺は振りほどけな い。なんて弱さ、なんて醜さ、いっそ死ぬべきだったのかしら。
もう嫌だ、強くなるんだ、 誰よりも。見苦しく生きるのも死ぬのもマッピラだ。
わざとらしい忘れ物、これを取りにあいつはまた来るはずだ。それまでにもっと強く、ど こまでも強く、俺に限界はないんだから。力がほしい、それだけは確か、いつか俺が頂点 に。それまでは何にだって耐えてやる。
ああだけど、セックスの跡が残った身体は、叫び たくなるくらい無様だった。



ZimkhanaのzigさんからDBグッズを分けていただいたお礼にお渡ししました。 バダベジというリクエストまで半ば無理矢理仰っていただきましたのに、薄っぺらな話ですみませんっ;; こんなものを受け取って下さってありがとうございました!!