――続・罪作り――






よし、と気合いを入れなおした僕の下には、相変わらずころころと笑う君がいて。
「・・・・・・。」
「・・・・・・v」
目が合えばにっこりと笑う彼を、なんだか自分が汚してしまうような気がして、 どうしてもあと一歩踏み出すことができなかった。あと一歩、なのだけれど。 諦め悪く、もう答えを知っている筈の質問なんて、してしまう。
「・・・お前、オレより5歳年上なんだよな?」
「うん。」
「なんか・・・調子狂う。」
「しないのか?」
「いや、オレとしてはしてぇんだけど、そうくるとは思わなかったっつうか・・・・。」
愛する彼に覆いかぶさったまま、ただ言葉をつむぐだけの僕を、 不思議そうに見たりして。もう寝ようと瞼を下ろしてしまった君に、 必死で声をかけた。こんなに素直な彼をすぐに寝かせてしまうのは、 やっぱり勿体ないから。
その瞳でもっと僕を見て、その耳でもっと僕の言葉を聞いて、 その鼻でもっと僕の香りをかいで、その口でもっと僕の名前を呼んでほしいから。 明日になれば、目の前の君はもういないから。
「・・酒、好きなのか?」
「・・・ん。あんまり好きじゃないけど、今日飲んだのは好き。」
「甘いもんは?」
「好き。フリーザのところにいたときは、あんまり食べれなかったから。」
「んな顔すんなって。今はいくらでも食えるだろ?」
どこか寂しそうに笑う君の額にキスをすると、ニコニコした表情とうん!という 元気な返事をもらって。それならばと、最後に一番聞きたかった質問を、 手に汗を握りながら口にした。
「・・じゃ、オレは?」
「大好きv」
君のあまりの可愛さに。
「・・・・ッ!」
「きゃは。カカロット顔赤いぞ、カワイイv」
僕はノックアウト寸前で。
「きゃはって・・・お前にだけは言われたくねぇよ。」
「そうかぁ?俺よりカカロットの方がカワイイのに。」
むしろ、ノックアウトしてほしいなんて、思ったりしてしまうのです。






突然首筋に腕を、腰に脚を巻きつけられて。 それだけで暴れだしそうな僕の劣情を更に刺激するのは、 さっきまであんなに可愛かった君の、艶っぽいドアップ。
「カカロット・・・はやく。」
舌っ足らずな声で、赤く染まった顔で、潤んだ瞳で強請る君は、 快感中枢を直撃するくらい、卑猥で艶美。 小首を傾げてみても、可愛さを吹き飛ばしてしまった彼には、 それさえも色気を感じさせる仕草で。
完全にノックアウト!
迷ってる暇なんて無い。サンキューデンデとこの奇跡に感謝して、 快楽の海もとい君の身体へダイビングを決めた。
「・・・ぁ・・カカロ、ット、くすぐった・・・ぃ。」
「それだけか?」
首筋を辿っていた舌を、小さく自己主張する胸の飾りに移せば、 色っぽい君の身体がビクビクと震えて。
「アァッ・・そこ、いい」
「・・・今日のお前、食っちまいてぇくらい可愛い。」
いつもなら聞けない言葉を耳にして喜ぶ僕と、急に反応の薄くなってしまった君。 変に思って顔を上げた僕の瞳に映ったのは、幸せそうに眠る君の姿だった。
ブチッと音を立てて、僕の中の何かが切れた。
「・・・へぇ。オレのセックスは寝ちまうくらい退屈だってか? 面白ぇことやってくれるじゃねぇか。」
夢の中の君に宣戦布告をして、静かな戦いが始まった。 プライドをかけたこの勝負だけは、絶対に負けられない。






大きな窓から差しこむ眩しい光に、大きな伸びをして一日の活動を 始めたベジータの隣には、すがすがしい部屋にはふさわしくない、 重く暗い空気を背負ったカカロットが背中を丸めて座っていた。
「・・・カカ、ロット?」
「おう・・・。」
「大、丈夫・・・か?」
あの楽天的な男がここまで悩む姿は今までに見たことがなく、 さすがに心配になってしまったベジータが少々遠慮がちに出した声も、 何かに気を取られている彼には届かなかったようだ。 さんさんと降りそそぐ太陽の光のもと、ただ鬱々とした沈黙が部屋に充満していった。
「・・・・・・オレ、今回だけは立ち直れねぇ気がする。」
「・・・よく分からんが、あんまり気にするなよ?」
何の役にも立たない助言を与える悩みの元凶を見やり、 カカロットはもう何度目なのかも分からない大きな溜め息を吐き出した。












――Is this theory truth?――






犬の食欲は、睡眠欲より強いらしい。






暗い部屋の中、夢におちた今もなお眩い(まばゆい)光を放ち続ける美しき獣に、 猫のように足音を消したベジータが近付いていった。 獲物を捕らえた肉食獣のように、彼の瞳がきらりと光る。 にやりと片頬を上げ、手に持ったそれを未だ昏々(こんこん)と 眠り続ける男の口元へと寄せた。
「・・・ほらカカロット、餌だぞ。」
「・・・・・・。」
彼の好物らしい肉まんを、顔の前で匂いをかがせるように揺らめかせてみても、 カカロットは微動だにしなかった。
・・・・・・面白くない。
食欲と性欲でできているようなこの男が、我慢できる筈ないのに。 起きたカカロットの前で美味そうに食ってやろうと思ったのに、 と眉をしかめ不満をあらわにしたベジータは、何とかカカロットの安眠を妨害してやろうと、 その明哲な頭脳をフル回転させるのだった。






「・・・・カカロット、好き、だ・・・。」
そっと耳元で囁き、ふわりと唇を触れ合わせたベジータの身体は、 男の反応を確かめる暇もなくいつの間にか反転していた。 目前にいるのは、挑発的な笑みを浮かべたカカロット。状況はすこぶる悪かった。
「き、貴様騙したな!」
「誰も寝てるなんて言ってないぜ?」
「・・・ぅ、と、とにかく離せくそったれ!!」
「オレが離すと思うか?」
いくらベジータでも、残念ながらその問いに頷くことはできなかった。 しかし自力で脱出できる可能性は、哀しいかなほとんど無いと言っていい。 それでも大人しくしていることなど、ベジータにはできなかったのだ。
「貴様なんか大っ嫌いだ!!」
「別に構わねぇぜ。すぐに好きだって言わせてやるさ。」
「・・・ッ!ま、待て!!」
ベジータの悲痛な叫びを無視してぐっと全身に力を込めれば、 自分を取り巻く気に変化がおこる。 バチバチと音をたてながら現れては消えていく青白い光を認め、 カカロットは満足げな笑みを浮かべた。
現れたのは、第二の男。






この男だけは苦手だった。まるで魔法のように、 彼に近付かれるだけでビクビクと身体が震え、何も考えられなくなってしまうのだ。 歯を食いしばっても漏れてしまうあられもない声が、 心の底にこびりついたベジータの理性を苛んだ。
「んんっ、あ、カカロ・・ット、も、やああぁ!」
「止めてほしんならどうすりゃいいか、分かってんだろ。」
「ひ、っく・・カカロ、んあぁっ。」
「・・・強情な奴。」
ククッと小さく喉で笑ったカカロットは、獰猛な色をその瞳に浮かべ、 ぺろりとベジータの陰茎から染み出した液体を舐めとった。 それだけで高い嬌声を上げるベジータに恍惚とした表情を向け、唇にむしゃぶりつく。 舌を絡みあわせれば、これ以上ないほどの悦感が襲った。
「ふぅっ・・ん、ぁ・・・・んんっ!」
「・・・美味ぇだろ。それがお前の味だぜ。」
秘所に埋めこんだ指でしこりを強く押せば、 ベジータが力を入れすぎたせいでボロボロになったシーツを、 またぎゅっと掴んだのが見えた。 音もなく彼の目尻から流れ落ちていった雫(しずく)の美しさに劣情が高まり、 思わずベジータのペニスの根元を掴む手に力がこもる。 吐精を抑えられている筈の彼のペニスは、 過ぎた快感にとろとろと白濁した液体を漏らしていた。
「カカ、ット・・おね、がいっも、イかせ、はぁんっ。」
「・・・好きか?オレのこと。」
「すきっ・・・カカロ、ットぉ。」
「・・ご褒美は何がイイ?」
「アァッ、は・・カカロ、トの、ペニスっ。」
「了解。」
目に焼きついた彼の微笑みがもたらしたのが、 幸福だったのか不幸だったのかすら今のベジータには分からなかった。






荒い息遣いのままベッドに伏したベジータの髪を撫でてやりながら、 カカロットはさも楽しそうな声を出した。
「オレの勝ちだな。」
「うるさい!!貴様なんか大っき・・・!」
「どうした?言わねぇのか、続き。」
「もういい!!」
ガバッと大きな音を立ててシーツをかぶってしまった ベジータの頭にシーツ越しに口づけ、カカロットは満足げな笑みを浮かべた。
「・・・お休み。また明日な。」












――挑戦状――






「ベジータ、ベジータ、ベジータ。」
「何度も呼ばなくても分かる。」


開いたページから顔も上げず、何がそんなに面白くないのかぶすっとした表情で、 ぶすっとした声を出す君の名前を、僕は何度呼んだだろう。


「好きだ、愛してる・・・・おめぇがいねぇと死んじまいそうだ、 死んでもオラの近くにいてくれ、食っちまいてぇくれぇ大好きだ・・・ ぎゅってしてぇ、ちゅうしてぇ、触りて、」
「何度も言わなくても分かっ・・・!」


赤く染まった顔を隠す君に、何度好きだと告げただろう。


「そうだけどよぉ、言いてぇんだもん。」
「う、うるさい!!貴様の気持ちなんぞ知らん!!」
「うっそだぁ。さっき分かってるって言いかけたじゃねぇか。」
「あ、あれは言葉の綾で・・・・。」
「そんな訳分かんねぇこと言ってねぇでさ、おめぇも好きだって正直に言えよ、な?」
「絶っ対に嫌だ!」


にかっと笑った僕に返されたのは、ますますぶすっとしてしまった可愛くない君で。


「・・・・・そんな強く言うことねぇじゃねぇか。オラ傷ついた。」


情けないかな?と思いつつ、枕を抱きしめいじけたり。


「・・・・・・・す・・・や、やっぱり止めた。」


それでも一文字だけは、言葉にしてくれたから。明日には、 いや一週間後・・・う〜ん一年後?には二文字めまで、 言葉にしてくれるかもしれないから。嬉しくて、君を抱きしめたり。






「じゃぁ、オラがおめぇの代わりな。オラはおめぇが好きだ。 ベジータもオラが好きだ。・・・上出来だろ?」


そうか?と言って首をひねる君の名前を、君が知る誰よりも多く呼べただろうか。 誰よりも多く、好きだと告げられただろうか。


いや、まだまだ足りない。 だって会えなかった時間は、会えない時間は、とても長い。 だから僕は、100万回君の名前を呼んで、 100万回君に好きだと告げようと決めたのです。







――あがき――






無知であることが最も幸せだと言うには余りにものを知らないオレは、 中途半端に少しのことを知ってしまった。






結婚した男女は同じ指輪を左手の薬指に嵌(は)めるらしい。 そう教えられても、強さと食べることにしか興味のなかったオレは ――第一金がなかった――、彼女に指輪を贈ろうと考えることすらしなかった。 けれど、確かにオレの左手の薬指には見えないリングがゆるゆると、 だが確実に絡みついていて、同じように彼女の薬指に嵌まった そっくりなようで違うそれと、恐らくはつながっているのだろう。
それは戸籍が無いせいで形だけの結婚すらしなかった彼にとっても、言えることだ。 どんなに力を入れても抜けもせず、壊れもしないそれは時折・・・時折しくしくと静かに痛む。 けれど強くなっていくにつれて、泣き声をあげる指で彼の身体を撫でることも、 それにシンクロするように疼く胸で彼を抱きしめることも、できるようになってしまった。






それでも彼とのキスを、セックスを、彼の匂いを、体温を、 何より彼の存在を手放したくないと切願するほどには貪欲なオレは、 眠りについた今もピクピクと、まるでまだ生きているのだと告げるように動く、 オレの右手に重ねた彼の左手の薬指に、――こうして明らかに絡みあわせていても、 彼の左手の薬指とオレのそれが触れあうことはないのだけれど―― 今もオレの中にわだかまりを作り続けている、 見えない指輪を陵辱するようにヤニ臭いキスを落として、 絶え間ない拘束に抗うように、オレの居場所はそこじゃないと小さく呟いた。












――残すはあと、――






ベジータとの関係が始まったころは、確か50cmくらいだった。 会ったばかりのころは、きちんとした数値は分からないけれど、 1mくらいだった気がする。それを考えればとても進歩したと言えるのだけれど、 最近どうしても記録が更新されないのだ。
どうしてもなんて言ったって、自分にできることは雰囲気を作ることと、 じっと待つことしかない。だけど、本当は雰囲気を作ることも待つことも、 とても苦手だったりする僕は、今だって、本当は叫びたいくらいじれったい気持ちを、 一生懸命隠していたりするのだ。






「・・・・・・。」
「・・・な、何だ。」
何も言わずに。
「・・・・・・。」
「言いたいことがあるのならさっさと言え!」
瞬きだって止めて。
「・・・・・・。」
「バカにしてるのかっ?」
真剣な表情で。
「・・・・・・。」
「おい、カカロット!」
君をじっと見つめて。
「・・・・・・。」
「き、聞いてるのかっ?」
少しずつ、近づいていく。・・・あ、逸らされてしまった。 記録はやっぱり、8cm。10cmでもなくて、5cmでもない。 とても、すごく、微妙な距離。その微妙な距離が、 自分たちの微妙な関係を表しているのかなんて、珍しくブンガクテキなことを思う。 なんて嘘で、本当は結構悲しかったりするのだ。 まだこの関係に慣れられないでいる、とても恥ずかしがり屋な彼の、 赤く染まった顔はとても美味しそうなのだけれど、やっぱり少し寂しくて。 やっぱりかなりじれったくて。
柔らかなほっぺたにキスを一つ。どこかで血管が切れているんじゃないか、 と思ってしまうくらい顔を赤らめて、ビックリした表情で、 口づけたところを手で覆う君ににっこりと笑って、 7cmになるまでは唇へのキスは禁止だなんて、守れなさそうな目標を一つ。 最終目標は0cmだぞ、ともう一回自分に確認して、もう片方のほっぺたと、 ちょっとお邪魔な手の甲に、ちぅ、と決意表明を見せた。












――追跡 side C――






人によく「悩みがなさそうでいいよな」なんて言われるオレにも、 人並みに悩みはあったりする。それは大抵ベジータのことで、 つってもアイツに飽きたとかいう訳じゃねぇ。 オレはこの先ずっとベジータを愛し続ける自信があるし、 ベジータがオレ以外の奴に惚れるってのはありえねぇしな。 なら悩みなんかねぇだろって言われるかもしれねぇけど、 それが意外とあったりするんだよなぁ。






西の都でさっきまで動きまくってたベジータの気が 急に大人しくなったら、精神を集中させる。 少しだけリラックスした気がすぐに一箇所で止まれば何の問題もねぇんだけど、 歩き回ってるとオレの出番って訳だ。
バレねぇように、できるだけ気を小さくしたままスーパーサイヤ人3に変わる。 指をデコに当てて、アイツから10mくらい離れた所に移動する。 窪んだ所に隠れて小さく気合いを入れて、そっと様子を窺った。
「あ、ベジータさん!汗すごいですよ。これ、新しいタオルなんで使って下さい。」
「・・・あぁ、助かった。」
イキナリかよ、な溜め息を吐いて、早速歩いてきた白衣の男の腕を掴んだ。 驚いて叫びかけた奴の口を手で覆う。
「お前さ、アイツに惚れてんのか?」
「んんっ!・・・ぐ、ぅ。」
軽く壁に押さえつけた奴が抵抗しなくなったところで、力を抜いてやる。 口を押さえてる手も退けてやった。
「・・・アイツはオレのもんだ。諦めろ。」
「は、はいっ!」
「おう、分かりゃいいんだ。驚かしちまって悪かったな。もう行っていいぜ。」
「すすすみませんでした!」
「・・・・一人いただき。」






謝りながら走っていった奴は無視して、また廊下を覗く。 ベジータはどっかに行っちまったらしい。ゆっくり声がする方へ歩いてったら、 やっぱり何か貰ってるベジータが見えた。
「あ、あの、疲れてるんじゃないかと思うんですが・・・食べてもらえませんか?」
「別に構わんぞ。」
「ほ、ほんとですか!?ありがとうございます!!」
感激する男に渡されたのはでっかい飴らしい。 去ってくフリしてベジータがそれを食うか物陰から見てる男の姿に、 ガマンの限界がやってくる。それでも瞬間移動だけは間違わねぇように集中して、 ほっぺた膨らましながら飴を食ってるベジータの前に現われた。 驚くベジータの肩を掴んで、顎を持って。
「・・・何食ってんだ?」
「飴、貰ったんだ。貴様にはやらっ、ん・・・ふ、ぁ・・・・ハァ。」
「・・・甘いな。」
キスをして、飴を奪って。後ろで目を丸くしてる男に笑ってやった。












――恋色模様――






パチンと小気味いい音が耳を掠めるたびに、自分の心音が早くなっていく。 背中に感じるカカロットの体温は暖かいどころかとても熱くて、 そんなことを意識したら余計に顔を上げられなくなってしまった。 自分でも顔が赤らんでいるのが分かる。相変わらず心臓はドキドキうるさくて、 身体の熱は上がっていくばっかりなのに、カカロットには退くつもりなんてないみたいだ。
あんまり恥ずかしくてぎゅっと目を閉じたら、俺の指を握っているカカロットの手を、 耳に当たるカカロットの息をもっと感じてしまって、もう俺にはどうすることもできなかった。 確か二人で修行するつもりで重力室に入った筈だったのに、 いつの間にかこんなことになってしまっていた。混乱する脳味噌を静めて、 どうにかしてカカロットに止めさせようといろんな対策を練る。 こんなこと一刻も早く終えたかったんだ。






確か、重力を400倍に設定してからすぐにカカロットを殴ろうとした俺の手を掴んで、 爪が伸びてるって言ったあいつが突然重力室を出て行って。 訳が分からずにぼんやりしてたら、昨日の新聞と、 俺だってどこにあるか知らない爪切りを持って来て。
そんなことしなくていいって言ったのに、うしろから抱きしめられて、動きを封じられて。 気が付いたらカカロットが楽しそうに俺の爪を切ってたんだ。 そんなことしなくていいって言ったのに。
「片手終わったぜ。もうちょっと待ってろよ。全部終わったら修行だからな。」
「もういいからっ。」
「よくねぇさ。戦ってる最中に折れちまったらどうするんだ?すっげぇ痛いんだぜ。」
「そんなこと今までなかったぞ!」
「これからあるかもしれねぇだろ。今まではどうしてたんだ?」
「ラディッツが勝手に切ってた。」
「・・・こうやって?」
「あいつはこんな変なこと、しなかった。」
「ならいいけど。」
いつもはがさつなクセに、こんなときだけバカみたいに丁寧に爪切りを動かして。 それでもやっと小指の爪まで切られたみたいだったから、 ゆっくり瞼を上げたのに、カカロットは何故か俺の手を口元まで持ち上げて。 ・・・そのまま小指の先に、口づけられた。
「・・・・・・!」
「・・愛してる、ベジータ。」
だから、余計に顔を上げられなくなって。俺を抱きしめたままのカカロットに、 全力で肘鉄を喰らわせた。

自分でも思うのですが、何を書いているんでしょうね、私は・・・(死) やたら甘かったり中途半端にシリアスだったりしますが、 全てにおいてキモさが感じられるではありませんか!orz キモくないお話を書かれる方々を改めて尊敬します。 そしてどなたかキモくないお話を書く方法をお教え下さい(号泣)