――悦楽――
何も無い、見渡すばかり真白い空間。痛みも恐怖も混沌さえも、何もかもを吸収し混ぜあわせたような、 息苦しさと静けさばかりが目立つ空間には、 ベジータの荒い呼吸と時折引きつったような呻きが響く以外さしたる変化もなかった。 ぽたぽたと顎から伝った汗も、やはり無限の広がりを見せる 大地に無言で飲みこまれていく。 突然静寂を破ったわずかな音に顔を上げたベジータは、 封印されていた筈の扉をきっと睨みつけた。 ぺたぺたと無粋な足音を立てて近づいてくる相当の 戦闘力をもつ者に向けられていた鋭い眼差しは、 しかし瞬時に驚きとそれ以上の恐怖に染められ、跡形もなく消え去った。 侵入者をなじるために声を吐きだそうとしても、身体中がいうことを聞かない。 ヒュッと咽喉を震わせるばかりで微動だにしないベジータを見やり、 異端者は湧きあがる愉悦にゆったりと顔を歪ませた。 「やぁベジータ。ご機嫌如何かな。君に会いたくなって、 ついこんな所まで来てしまったよ。」 「・・・セ、セルッ!貴様何でここに!!」 「やれやれ、さっき言ったじゃないか。会いたくなったのだよ、君に。」 「何が言いたい!!」 恐らくは身体が思い通りに動くようになったのだろう。 立ち上がって腰を落とし、戦う構えを見せるベジータに、 セルは呆れたようなわざとらしい表情を浮かべた。 「おいおい、俺はお前の修行とやらを手伝ってやるつもりはないんだ。 勿論殺すつもりもな。」 「なら何をしに来やがった!!」 「そう邪険にしなくてもいいじゃないか。忘れたのか?武道会の最大の目的を。」 「何?」 「楽しむことだ。」 繰り出される気弾をかわすこともせず、悠然と歩を進めた。 舞い立つ煙の中、必死になって攻撃を加えるベジータの前に、 傷一つなく現われた己を目の当たりにしたときの彼の反応を思えば、 意識せずとも自然に口角が上がる。屈辱に顔を歪めるベジータを想うと、 爪先から駆け上がってくる震えを抑えることができなかった。 「お互い楽しもうじゃないか。」 楽しそうな異端者の声を聞き、一瞬脳裏を掠めたのは諦めだったのか絶望だったのか。 どちらにしろ今のベジータにはなす術もなかった。 「素晴らしい表情だ。怯えを拭い去れぬ奴の顔はとてもそそる。 特にお前の顔はな。」 「・・・っく、だま・・れ、んっ・・ちく、しょうがっ。」 「その畜生に愛撫されて感じているお前も十分畜生だろう?・・早く諦めた方がいい。」 つんと尖った乳首をぺろりと舐められ、漏れでてしまう嬌声を抑えようと、 ベジータは下唇に傷をつける歯に一層力を込めた。 緩慢な刺激にぐずぐずと身体の芯がくずおれる。 理性が崩壊してしまう前にと空(くう)を裂いた拳も、 男の顔を歪ませるどころか、気づけば彼の掌に捕らわれていた。 「元気があっていいじゃないか。お前が高慢であればあるほど、 お前を征したときの喜びも増すというものだ。」 「くそっ・・たれ・・・・ぁっ、ころし、てやる・・・ハァッ・・かな、らずだ。」 「楽しみにしているよ。できればの話だがな。」 掴んだベジータの手に口づけを落とし、形を変えたかぐわしい男根を舌で辿る。 先端から漏れた粘着質の液体がたてる、 クチュクチュという淫猥でどこか無邪気な音が耳朶を犯した。 何も無いこの空間で、獣のように突きあがる衝動に任せ快楽をのみ追い求めるのだ。 これ以上ない愉悦に思わず唇を歪め、異端者はベジータの屹立を口に含んだ。 「んっ、やあぁ・・・!はな、せっ・・っく、ぅ、あああぁぁ!」 「・・・早いな。予想以上に楽しめそうだよ。・・・・最高だ、ベジータ。」 屈辱に堪えきれず思考が自身を放棄してしまったのか、 ただの吐精による疲れか、ぼんやりとする意識の中で 薄紅色に光る支配者の瞳を視界に捕らえたベジータは、 しかし顔を背け、ただ堅く目を閉じることしかしなかった。 部屋を出るときには必ず眼前の男を超えてやるという固い決意も、 次々に与えられる快感に足場を失い、崩れ落ちていく。 口腔に捩じこまれた彼の舌に上顎を舐められ、 ベジータはただピクリと静かに身体を震わせた。 |
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だいぶ中途半端ですみません!!最後まで書くつもりでいたのですが、
セル氏に果たして男性器があるのか不安になりまして;;(死)
ですが尻尾プレイかセルジュニアプレイを書きたいなとは
思っておりますので、続きが読みたいと仰って下さった匿名様、
気長にお待ちいただければと思います。どこまでもヘタレな奴ですみません!!
ちなみに背景は敢えて真っ白にさせていただきました。 |