背後でヒュッと空気を切る音がしたかと思うと、 それはそれは能天気な男の声が同じように背後から聞こえた。 ここで気弾を撃ってはいけないと自分に言い聞かせても 自分勝手な男への怒りは治まらず、手についた泡を握りつぶしながら振り向くと、 やはり鬱陶しいほど楽観的な笑顔がこっちを向いていた。 「オッス。」 「・・・貴様、瞬間移動で来るなと何度言ったら分かるんだ!!」 「おめえ風呂に入ってたんかぁ。・・・やっぱいい匂いがする。 オラも久しぶりに入ろうかな。」 「だ、誰も許可してないだろうが、バカロット!!今すぐここから出ていけっ。」 ひとしきり俺の匂いを嗅いで満足したらしく、 今度は服を脱ぎ始めた男を慌てて制止したが、 太平楽なバカロットには何を言っても無駄だった。 「えー、でもベジータも綺麗なほうがいいだろ?」 「俺は貴様が綺麗だろうが汚かろうがどっちでもいい!!」 「まあまあ。オラ邪魔しねえで見てるから早く洗っちまえよ。」 「・・・・・・絶対邪魔するなよ。絶対だぞ。」 どこか納得のいかない部分を感じながらも、 できるだけ早くここから出ようと泡まみれの髪に湯をかけていく。 背中に感じる突き刺さるような視線を閉じた瞼でごまかしながら、 水の通りの悪い民族特有の髪に悪態をつく。 だがやっとコックを捻って湯を止めた俺の耳に届いたのは、 劣情を隠そうともしない低く蠱惑的な男の声だった。 ギュッと腰に腕を巻かれ、金色に逆立った髪に頬がくすぐられる。 「なぁ、身体洗わせろよ。」 「じゃ、邪魔しないんじゃなかったのか?」 「こんな色っぽい身体見せられて我慢できるわけねぇだろ?」 「ぁ・・・・・・。」 隅に放ってあったイスに腰掛けたカカロットの腿の上に座らされ、 項に口付けられた途端に身体に熱がこもっていく。 高まった奴の陰茎が腰に触れるだけで、浅ましい秘所がヒクヒクと収縮を繰り返した。 ボディーソープを広げた大きな手に胸元をゆっくりと撫でられ、 思わず女のような声を上げてしまう。 「んんっ・・・・・・やぁ・・・。」 「嫌じゃねぇだろ。こんなに乳首勃ってんだぜ。」 「・・・あぁッ。」 耳の後ろをペロリと舐められ上がった嬌声が浴室に響き、 慌てて口元を両手で覆うと、不機嫌な声が耳元で催促を始めた。 「何やってんだよ。」 「声、ひびく・・・だろっ。」 「それがいいんじゃねぇか。」 突然胸の上で穏やかに動いていた手に突起を摘まれ、ビクッと身体が震えた。 必死に頭を振って身体を這う熱を逃そうとしても、 クニクニと突起を嬲るカカロットの指が次から次へと快感を生じさせていく。 「んっく・・・ふ、ぁ・・・・ッ。」 「そうやってエロい顔して我慢してるお前も可愛いぜ。」 ぬめった片手が胸を離れ、脇腹を辿って内腿をさする度にピクピクと全身が震える。 ふいに胸を弄っていたカカロットの左手がコックに伸び、 シャワーのヘッドからゆるゆると湯を出した。 「・・・なに、やって・・・・・。」 「何って身体洗ってんだから泡流さねぇといけねぇだろ。 それとももっと弄ってほしかったか?」 「ちっ、ちがっ・・・。」 思わず赤面していると、カカロットがシャワーの水流を 既に反り返っている俺のペニスに当てた。 突然与えられた強い刺激に揺さぶられ、 身を捩ってカカロットの太い首に両腕を巻きつけた。 視界が真白く弾け、今まで必死に抑えていた声が上がるのを止められない。 「んあぁっ・・・はッ、と、とめ・・・てっ。」 「ダメだろ、ちゃんと洗わねぇと。」 「ひぁぁっ・・・・も、いく、からぁ・・。」 「どうしてほしいんだ?」 「・・・カカロット、の・・ゆびで、してっ・・・。」 「仕方ねぇなぁ。」 ペニスに纏わりついていた湯が止められ、 節くれ立った太い指が今にもはちきれそうなほど高まった俺のものに這わされた。 亀頭を擦られるだけで達してしまいそうな程の濃い快楽が襲ってくる。 「ひっ、あぁっ・・カカッ・・ト、はあぁんっ・・。」 くちゅくちゅと浴室に響くいやらしい水音が聴覚まで犯す。 掌全体で性器を扱かれ、俺は耐えきれずに白濁した液体を放っていた。 「ま、お前にしちゃ耐えたほうだな。」 乳白色の液体を指で掬って舐めながら男はにやりと口角を上げた。 「じゃ、今度はオレを気持ちよくしてくれよ。」 床に座らされたかと思うと顔の前にカカロットの陰茎を差し出され、 ぼんやりとした意識のまま男を見上げると、 男の碧眼が熱に浮かされたようにうっとりと細まった。 腹に付きそうなほど反り返った陰茎を口内に迎え入れ、ゆっくりと舌で裏筋を辿り、 大きく張り出した亀頭をチロチロと舐めると、カカロットのペニスが更に勇ましさを増す。 口腔に入りきらない根元を指で扱き、すっぽりと咥えた幹を舌で愛撫する。 「・・・んん、っく・・・・ふ、ぅ・・。」 「フェラだけは上手いな。ほら、イイもんやるからケツ上げろ。」 淫猥な笑みを浮かべる男の腿に手をつき獣のように高く腰を掲げると、 カカロットはくつくつと満足そうに喉を鳴らした。 「オレのデカイの咥えながら素直にケツ出してるお前ってマジで可愛いぜ。 全身残らず食っちまいてぇくらいだ。お前に見せてやりてぇよ。」 髪に軽く口づけられ、後ろに伸ばされた指で秘所を撫でられると、 一旦は治まっていた熱がふつふつと急速に湧き上がってくる。 思わず口に含んでいた男のペニスを噛みそうになるのを慌てて絶えた。 つぷりと入り込んできた指に襞を擦られ、背を仰け反らせながら震えた声を漏らした。 「・・・んっ・・・・は、ぁ・・・ッ。」 「おいおい、こっちが休んでるぜ。」 どこか満足そうな声で叱責したカカロットの手が俺の頭を掴み、 口腔の奥に陰茎を突き入れられ、湧き上がった嘔吐感を無理矢理押し殺した。 二本に増えた指に快楽を衝かれ、震える唇で男の陰茎を扱く。 また一本指を秘所に挿入され、バラバラに動かされ、 もう男の陰茎に愛撫することも忘れて熱い嬌声を上げることしかできなかった。 「・・はぁんっ・・・も、やぁぁっ・・・・。」 「何が嫌だよ。上の口でオレのしゃぶって、下の口で指三本も咥えこんで ビショビショじゃねぇか、淫乱王子様。」 ぐちゅぐちゅと鳴り響くぬめった音や、カカロットの卑猥な言葉までもが快楽を助長する。 没入した指に嬲られ、過ぎた快感に滲む生理的な涙でぼやけた視界を懸命に凝らして カカロットに哀願した。 「・・・も、カカロ、ット・・はや、く・・・・んぁぁッ。」 「早く、何だ?言わねぇと分かんねぇだろ。」 「・・やぁ・・・・でき、ない・・からぁ・・・も、おねがいっ・・・・。」 「できねぇんだったらもう終わりだな。」 そう言って体内から抜け出てしまった指が耐えようのない喪失感をもたらす。 ヒクヒクと動く秘所から迫る、むず痒い焦燥を止められる男に縋りつくこと以外に 道はないんだと自分に言い聞かせ、こびりついた自尊心をどうにか削ぎ落とした。 それでも最後の抵抗のようにぎゅっと目を閉じて吐息のような声を上げる。 「・・・・おれのなかに、いれて・・・カカロットのペニスっ。」 「・・・イイ子だ、上手くできたからご褒美やらなきゃな。」 嬉しそうな声が耳に届いたかと思うと脇腹を掴まれ、 カカロットの腹にもたれるように座らされていた。 早くこの身を満たしてほしくて身を捩り夢中で口付け、 貪るように舌を絡めると、かすれた声が耳朶をくすぐった。 「がっつくなって。早くコレ入れてほしいんだろ?」 そう言った男のペニスを腰に押し付けられ、がくがくと頭を揺さぶった。 手を伸ばせば与えられる強烈な快楽に身体がぐずぐずと解けていく。 脇腹に添えられていた手に力が込められ、秘所に熱い肉棒が押し入ってくる。 思わず目を瞑りながら、内臓が押し上げられるような嘔吐感を必死に耐えていると、 顎に手をかけられ無理矢理前へ向けさせられた。 「ほら、その可愛い目開けろよ。イイもんが見られるぜ。」 「・・・・・ッ!!やぁっ・・はな、せっ。」 言われるままに開いた目に映っていたのは、浴室の鏡に映った自分自身だった。 顎を掴む手を振り払おうと必死に顔を振っても 自分より力の強い男の拘束が解けるはずもなく、 それどころか鏡の中の奴の瞳に睨まれただけで動けなくなってしまう。 身を竦ませ抵抗を止めた俺をカカロットが愉悦しきった表情で見つめながら、 膝裏を持ち上げ腰を打ち付けた。 「それでいいんだ。オレから逃げようなんて考えるんじゃねぇぞ。」 「・・や、あぁっ・・・んっ、はぁん・・・ァッ。」 媚びたように潤む目、だらしなく唾液を垂らす赤い唇、紅潮した全身、 何もかもが見慣れた自分の姿とは違っていた。 上下するカカロットの赤黒いペニスを咥え込む浅ましい秘所まで見せさせられ、 直視できずに瞼を閉じると途端にカカロットの動きが止まった。 「・・・・・ぁ・・。」 「目開けろつったろ?何でオレの言うことが聞けねぇんだ?」 「ひゃぁっ。」 思わず物欲しげな声を出してしまい、なおのこと目を開けられずにいると、 耳を舐めながら不機嫌な声で問われ、悪寒にも似た快感が背筋を走り抜けた。 項や耳に口づけられるだけで一向に与えられない壊れそうなほどの刺激を求め、 身体が悲鳴をあげる。 ゆるゆると腰を動かしてみても、もたらされるのは緩慢な快楽だけで、 とても満足できそうになかった。 「意地張んねぇで見てみろよ。最高に気持ちイイことしてやるから。」 突然優しげな口調で話しかけられ、恐る恐る瞼を上げると、 嬉しそうに目を細めるカカロットの顔がそこに映っていた。 「どうだ、オレにヤられてる自分の姿ってのは。」 「・・・ひぅっ。」 「・・・最高にヤらしいだろ。」 「・・やあぁっ・・・んんっ。」 「自分で見ててもおっ勃っちまうくらいにさ。」 「・・・はあぁんっ・・・も、カカロ・・ト、ぉ。」 「・・ずっとオレの側に置いて虐めまくりてぇ。」 「あ、あ、カカ、ット・・すきぃ・・・んんっ。」 「オレと同じ空気だけ吸って、オレのことだけ見て生きてろ。」 「う、あぁっ・・も、イクッ・・・ひぃ、あぁぁぁッ!!」 「・・・お前はオレだけのもんだからな。」 白濁した液体が鏡にかかったのを最後に薄れていく意識の中で、 カカロットがそう呟いたような気がした。 「で、貴様は一体これをどうするつもりなんだ?」 浴室でバカロットが盛ったせいでびしょ濡れになった奴の胴着を摘み上げると、 顔だけは申し訳なさそうに繕ってどうにかしてくれと頼み込んできた。 「フン、貴様には瞬間移動があるんだからそのままで帰ったらどうだ?」 「困るよぉ、頼むってベジータァ。」 「・・・そうだな。今日から一週間性行為をしないと誓うなら、乾燥機に放り込んでやってもいいぞ。」 「分かった、誓う誓う。だからさ、その”かんそおき”とかいうのに早く放り込んでくれ。」 いとも簡単に誓うと言った男を不審に思いながらも、 奴にも一応恥という感情はあるらしいと納得して乾燥機のスイッチを押すと、 後ろから興味深そうに機械を覗き込んだ姿勢のまま疑問を投げかけてくる。 「これってどれくれぇ時間かかるんだ?」 「30分もあれば十分だろう。」 「ふぅん・・・じゃ30分ヒマだなぁ。」 にやりと笑った顔に悪寒を感じ思わず後退さろうとした時には、 既に奴が俺の腰に腕を巻きつけ、首に顔をうずめていた。 「き、貴様さっき誓ったばかりだろうが!!」 「誓った?オラそんな難しい言葉分かんねぇよ。」 「なっ、離せくそったれ!!変態野郎!!獣!!性欲魔神!!」 「でもベジータはそういうオラが好きなんだろ。」 「ふ、ふざけるな!!・・・ぁっ・・・・んん・・・。」 騙されたと分かったものの、与えられる刺激に抗えるはずもなく、 次に俺が目覚めたのは太陽が南天で燦々と輝く頃だった。 |
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悟空さにはこれくらいベジを束縛してほしいなと思います。
それにしても難しいです、王子一人称。
性器を何て呼ばせるか30分くらい悩んでました(ぇ)
不自然な箇所を見つけられましても目を瞑ってやって下さい(泣)
ちなみに体位名は乱れ牡丹です☆ |