どうして俺はここまで奴を気にかけてるんだ? 一人分よりも明らかに多い食材を前に、ベジータは一人首を傾げた。






話は数時間前に遡る。
新しい発明品を見事にヒットさせたブルマが両親に強請り続け ついに勝ち取った久しぶりの長期休暇を、両親と孫一家との 一週間にわたる旅行に費やすと突然知らされ、 はしゃぐ彼らを適当に見送ったのがちょうど昼時だった。 彼らが西の都を離れるにつれ、じわじわと己が身を侵食していくように まとわりつく気を感じている。 すべてこの気が悪いんだと空腹からくる苛立ちをもなすりつけ満足したベジータは、 今夜の夕食を決めるため上機嫌でレシピ本を眺め始めた。
自分の身長の二倍はあろうかという巨大な冷蔵庫から 材料を掴み出す手が何度も往復する。 ふと見れば、キッチンの上にはベジータでも食べきれないような 肉や野菜が山のように積み上げられていた。 別にあいつが来ることを期待してるんじゃないぞ、とベジータが 誰にともなく言い訳めいた言葉を心中に浮かばせたのと同時に、 執拗に彼を取り巻いていた気がすっと空気に溶けていった。
「・・・やけにソソる格好してるんだな。」
クツクツと喉の奥で笑う軽薄そうな声が、 二人をおいて誰もいない静かな部屋に虚しく響いた。






背後から伸ばされた腕を楽しげに避ける。 カカロットが相手でなければ感じられない この一種のゲーム感覚は、近頃のベジータのお気に入りだ。 平和が訪れて久しい地球には、彼がスリルと緊張で 胸を高鳴らせることができるものなど、もはや殆どありはしなかったのだ。
実証に裏付けられた勝利が予想されれば尚更嬉しいのは言うまでもない。 ざまぁみろと内心舌を出したベジータは、 喜々とした表情で自分に大勝をもたらす言葉を口にした。
「触るな。メシが食いたかったらな。」
サイヤ人にとって、食欲は性欲よりも激しい衝動を生む。 これで少なくともこの一週間の我が貞操の危機は免れたのだと めいっぱい自分を讃えたベジータは、しかし次の瞬間まったく予想だにしなかった 男の反応を目の当たりにした。
「オレの分まで作ってんのか。・・・せっかく料理してんのに悪ぃけど、 そういう可愛いことされると抑制が利かなくなんだよな。 先にお前を食わせろよ。・・・エプロンなんかして誘ってるとしか思えねぇぜ。」
驚きのあまりベジータの手から落とされた包丁が鳴らす乾いた音は、 さながらベジータの心情を表しているかのようであった。






半ば呆然自失していたベジータは、カカロットが無理に力を入れたせいで 自分のシャツのボタンが弾け飛んでいった音に慌てて我に返った。 胸の突起を弄ぶ男に抗議しようと振り向いても、そうする前に唇をふさがれてしまう。
「貴様何、ッ!・・・ふぅ・・・・んんっ・・ハァ・・・。」
すべてを奪い取るような深い口づけに意識がかすんでいく。 舌を吸われ、上顎を舐められれば、ベジータの意思に反して 鼻から漏れる声が艶を増した。 後方から伸びてきた指に淡く色づいた胸の突起を摘まれ、 既にベジータは声を抑えることも忘れていた。
「ぷはっ・・・んっ、あぁ!・・カ、カロット・・・・ッ!」
「すげぇ美味そう。」
桃色のエプロンの縁からチラチラと覗く乳首に堪えきれず、 カカロットは小さな突起に唇を寄せた。 舌の上で転がし、やわやわと噛みつけば、 苺色のそれはぷっくりと膨れ艶かしく男を誘う。 空いた右手で器用にズボンのチャックを下ろし、 すっかり形を変えた陰茎を撫でてやると、 ベジータの嬌声に一層甘やかな響きが滲んだ。
「ひゃぁっ・・・カカ、ロットぉ・・・・ふぁ、も、いくっ。」
「・・・それじゃぁオアズケだな。」
そう言ってカカロットはエプロンの腰紐を抜き、 ベジータのペニスの根元をきつく縛ってしまった。 吐精を制止されたまま、カカロットの指が秘所に潜り込んでくるのを感じる。 行き場を失った激流がとどまり、膨張した陰茎に食いこむ紐がもたらす痛みに 堪えきれず、ベジータはすぐに強請る言葉を口にしていた。
「・・・やあぁっ・・とっ、て・・・・おね、がい・・・っく、カカ、ットぉ・・・・。」
「ダメだ。」
「ひあぁっ・・んっく、な、んで・・・。」
当然の疑問にも答えず、カカロットはベジータの身体をキッチンに押しつけた。 シンクの縁に擦られたペニスから新たな快感が生まれ、 堪えられなくなったベジータが伸ばした手もすぐにカカロットに捕らえられてしまう。
「悪ぃ子にはお仕置きしねぇとなぁ・・・?」






何か硬い、先細りになったものが秘所に押し当てられた。 何をされるのか分からない恐怖感がベジータの心拍数を高め、感覚を鋭くさせる。 襞の一本一本を捲り上げられる感覚に、ベジータはただビクビクと震えた。
「やあぁっ・・!なに、ぬいて・・・おねが、はあんっ・・カカロ、トぉ。」
「いいのか、抜いちまって。ビショビショだぜ、ここ。」
グリグリと中へ埋めこめば、もうカカロットが手を離しても ベジータの貪欲な秘所はそれを咥えこみ、放そうとはしなかった。 戯れるようにペニスに触れれば、ベジータは目尻から滴をこぼしながら キッチンを引っ掻いていく。 ギリギリとステンレスを削る不快な音が、何故か男を刺激した。
必死に頭を振って拒否反応を示すベジータの耳朶を舌で辿り、 低く掠れた声で囁くと、それだけで感じるのか眉根を寄せ 与えられる快楽に堪えて見せる。 縛られている筈の陰茎から静かにこぼれた白濁した液体が、 エプロンをべったりと汚していた。
中途半端に脱がされた清潔な印象を与える白いシャツの影から、 どこか滑稽な橙色のそれが覗く姿に満足げな溜め息を吐いて、 カカロットは奥に潜りこませたものを再び引っ張り出した。
「なぁ、何だと思う、これ。」
「ひゃぁんっ・・ア、ハッ、しる、か・・・。」
「答えねぇんなら抜いてやんねぇぜ。」
前後に動かされ、グチュ・・という湿った音とともに独特の青臭さが広がる。 これ以上刺激を与えられれば壊れてしまう、 恐怖とそれを上回る愉悦にベジータは小さく身震いをした。
「んんっ!ア、にん、じんだろっ。」
「正解。・・・なぁ、オレのニンジンとどっちがイイ?」
「はあんっ・・そん、なの、ひあぁ・・・きさまのっ、にきま、て・・ぁ、やあっ。」
「・・・よくできました。」
教師が教え子に向けるようなと言うにはあまりに淫靡な笑みを浮かべ、 カカロットは伏したベジータの中からそれを引き抜いた。 べったりと付いたベジータの腸液を舐めとる。
「ビショビショだな。」
「あ、も、カカロット・・・はや、く・・・・。」
息も絶え絶えに強請るベジータは咲き誇った大輪の華のように大胆で、 あでやかな色香に濡れている。 近付けば芳醇な香りが漂ってくるようで、 カカロットは思わずベジータのうなじに顔を寄せていた。
「ほしいのか?」
がくがくと必死に頷くベジータの姿に笑いが漏れる。 自分をほしがる姿にとことんまで魅了されている 自分への嘲りに彩られた表情は、しかし深い満足感に覆われていた。
「取ってもいいぜ、紐。」
そう言われたベジータが弾かれたように慌てて陰茎へ手を伸ばしても、 過ぎた快感に震える手がそれを解放することはできなかった。 既に理性など手放してしまったベジータに残されているのは 熱の発散を切に願う本能のみだ。 普段の彼ならば思いもつかないような言葉を音に乗せる。
「あっ、カカロ、トぉ・・・たのむ・・からっ。」
「・・・つらいか?」
「ひあぁ・・だから、はやくっ・・・はあん!も、やだぁ・・・。」






耳朶を緩く噛んだだけで高い嬌声が聞こえる。 ベジータの感度の良さに一人悦に入ったカカロットは、 先程からエプロンの繊維に擦られつづけ 痛々しいほど充血した乳首をエプロン越しに摘んだ。
「カカ・・ロ、トぉ・・・ふぇ、っく・・も、はや、く・・・ひ、っく。」
何かを拒むように頭を振りながら再び瞳から涙を流すベジータに、 カカロットは優しげな笑みを浮かべた。 頬に口づけながら幼子をあやすように柔らかな口調で語りかける。
「悪ぃな。お前が可愛いからつい虐めちまうんだよ。泣くなって。」
先程の悪戯ですっかり解れたベジータの秘所に熱くなった男根を押しつける。 一気に奥深くまで突きたて紐をほどいてやると、 阻むものの無くなったベジータのペニスはあっけなく濁流を吐き出した。
吐精とともに訪れた強烈な締めつけに堪え、 柳腰を掴み間髪入れず激しく男根を打ちこめば、欲望を放出したばかりで 敏感な反応を返すベジータの秘所は引きつったように蠢き、男を甘やかに誘う。 それでもベジータは慌てたように制止の言葉を口にした。
「ああぁっ!・・ま、って、ひぅっ・・・カカロ、ット!」
「無理に決まってん、だろ・・・ッ。」
「あ、でもっ・・・んん、ハァッ・・ひあっ、カカロ、ト、カカロ、トぉ。」
「ベジータ・・・愛してる。」
きゅうっと更に強く肉棒を咥えこむ秘所に、性欲だけでなく心まで満たされる。 再起不能になるまで壊してしまいたいような、 自分以外のすべてのものから守ってやりたいような、 判別のできないぐちゃぐちゃとした感情をもベジータの中に叩きつけた。
ビクビクと大きく震える身体が、ベジータの射精が間近いことを知らせている。 カカロットの動きに翻弄され引き裂かれたような襞の痛みも、 いつしかベジータは快楽として受容していた。
「んあぁっ・・・カカロ・・トぉ、も、いくっ・・・やあぁっ。」
「ベジータ・・・愛してるぜ、誰よりも、な。」
「んんっ、あああぁぁぁ・・・!」






荒い息づかいのまま支えを失いぺたりと床にへたりこみながらも、 何かを言いたげに潤んだ瞳で自分を睨みつけるベジータに、 カカロットはとても楽しそうに宣告した。
「頼むぜ、これから一週間。」
「・・・勘弁してくれ。」
後に残されたのはベジータのげんなりとした呟きと、 もはや使い物にならなくなってしまったキッチンだけだった。

宇宙のヒーローカカロットに下ネタを言わせてしまってすみません!!;; ただ当初の予定ではもっと色々な物をいれて、人参だのキュウリだのと 王子に答えさせるつもりでしたので、これでも幾分かはマシなんです・・・orz そして背景に人参の画像を使う勇気がなくてすみませんっ(ぇ)
ちなみに王子はブルマママに「料理をするときは必ずエプロンをしなければならない」 と怒られましたので、仕方なくブルマママのフリフリしたエプロンを着ております(死)
お泊りという一言でここまで妄想する自分はある意味凄いな、 と思い始めた今日この頃・・・このまま生き続けていいものかどうか、 本気で考え直してみます(号泣)