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司3 (2)

◆aPPPu8oul.氏

床に手をついて身体をねじろうとした司の上体が傾く。手が滑ったらしい。
それをそのまま胸で受け止めて、右手はさらに奥へと指を動かす。
「…っは…ぅ」
すっかり身体を預ける格好になった司は熱くて、思わず耳にかじりつくと可愛い声で鳴いた。
硬く立ち上がった雄が押し付けられているのに、司はとうに気付いているはずだ。
「……可愛いな……」
柔らかなひだをひとしきり撫でてから開かせて、その真ん中で指の腹を上下させる。
舌は石鹸の香りがするうなじを往復させている。
「ふぁ、ん…っ」
陰毛が泡立って、しゅくしゅくと柔らかなを音を立てる。
滲み出した蜜をからませて、陰核を擦る。指の腹で、ぬるぬると、優しく、もどかしく。
「ひあ…や、やだ、先生っ!」
浴室はよく声が響く。司の耳が羞恥に染まっている。
もう逃げ出せないだろう。腰を抑えていた手で再び胸をもみしだく。
「あ、は…はぁ…」
かすかに震える彼女の耳元で、何を囁こうか。
「…手、届かないから足は自分で洗えよ?」
「…っサド!変態っ!」
叫ぶ司の一番感じるところひっかいてやる。サドらしく、ちょっと強めに。
「ひ、やぁっ!」
ビクン、と身体が跳ねて、それからぐたりと身体を預けて、肩を上下させる。
「はぁ、は、はぁっ…」
軽くイってしまったらしい司の足の付け根を、ゆるゆるとさする。
司の粘液とボディソープがまざりあって、太ももの内側をじわじわと愛撫する。
「…は……や、だ…先生…」
手を押しとどめられ、悪戯を諦める。泡を綺麗に落としてやって、頭を撫でる。
「…ん…風呂、入るか」
「…うん…」
こくりと頷く様子が、子供のようで少しおかしい。さっきまで喘いでいたのにと思うと、自制が効かなくなりそうだった。


二人で湯船に浸かると、だいぶお湯が溢れた。向かい合うように、司を腿の上に座らせる。
司は躊躇いなく身体を隆也に預けようとしたのだが。
「あ…」
秘裂にあたってぴくぴくと震える肉棒の感触に、思わず腰を浮かせそうになる。
けれど隆也はしっかりと司を抱きしめて、首筋にキスを落とす。
「っ……先生…」
ぴくんと震えた司の口を塞ぐ。
「ん、む…っ」
舌を絡ませるよりも唇を啄ばみあうのが好きらしいと、この間気が付いた。
ときおり舌先でくすぐってやりながら唇を十分に味わうと、非難がましかった目がとろんと溶けてくる。
「んは…ここじゃ嫌か?」
我ながら、ちょっとずるい気もするが、こういうときは真剣に言ってみる。そうすると司は、NOと言えなくなるのだ。
「は…嫌………嫌って、いうか…中にお湯入りそうで……」
恥ずかしそうな赤い赤い頬に苦笑して口付けて、笑う。
「大丈夫だろ。ふたしちゃえばさ」
「ふ、ふたってっ…」
まずは上の口から、と再び唇を啄ばんで、腰を浮き上がらせる。
「ん、んぅっ…んふ…」
達したばかりだから、キスだけでも感じてしまうのかもしれない。力のない手が首に回される。
抵抗がないということは問題ないということだろう、という希望的観測を根拠に、勝手に照準を合わせる。
そのまま少しずつ腰を落とさせていくと、きつくて柔らかな場所に自分が飲まれていく。
びくりと勝手に震える肉棒に合わせて司の身体も揺れる。
「んは……お湯、入るか?」
だらしなく口をあけたまま、無言で首を横に振る。どうやら本当に蓋になったらしい。
最後まで腰を沈めさせると、お湯の中よりも温かくて気持ちがいい。そのうえ、ときおりきゅう、と締め付ける。
「んっ…ほんとに、気持ちいいな、お前の中…」
「や…ぁ…」
少し腰を動かしてやると、司の声が途中で途切れる。水中で軽くなった分、動かしやすくていい。
「ぁ、ちょっと、なんか…お湯、入ってく…ぅ、やぁっ」
首筋を舐め、耳を甘噛みしてやると、高い声が響く。
「…音響は最高だな」


「…っやぁ、せんせっ…ん、ぅっ…」
ぱちゃぱちゃと水面が波打って浴槽からこぼれる音がなんともいえない。
不安定な身体を下から突き上げて、さらに水を波立たせる。
「ふぁ、あっ…あんっ…」
何時になくはっきりと声が聞こえるのは、体位や反響のせいだけではなさそうだ。
司の太ももが隆也の腰を挟んで、それと同じように膣が肉棒を絞る。
「…っん…イイか?司…」
司の腰を動かして少し角度を変えて、Gスポットにあたるように浅い位置を突いてやる。
「んっ、い、いよぉっ…あ、あっ…」
泣くとうか、鳴くというか、そんな声を耳元で聞かせられたら、興奮しないわけがない。
はやる気持ちを抑えて、ラストスパートへの体勢を整える。
「…は、そっか…ちょっと身体、離して、そう…手はこっち…」
「ん、はいっ…」
腰を動かしやすいようにと指示すると、司は実に従順にそれに従う。
これから自分がどう乱されるのか、わかっているのだろうか。
「…いくぞ…」
ぐ、と司の腰を沈ませて、いっきに最奥までつきたてる。
「っひゃあっ…!」
びくり、と司の背がしなる。子宮口に当たったようだ。
「な、なんか、今のっ…奥に」
不安そうな司の髪を梳いてやる。簡単に腰が浮いてしまって、なかなか難しそうだ。
「大丈夫…ごめんな、ちょっと急ぎすぎた…」
「う、ん…大丈夫、だから……」
あまり従順すぎると、不安になるというのもわがままな話だろうか。
いや、先ほどまでの会話で、彼女が無理をしているのではという疑惑が浮かぶのは仕方ない。
「…嫌だったら、ちゃんと言ってくれよ?」
「………嫌だったけど」
司の手が隆也の髪を撫でる。今までにないほど、色っぽい表情で。
「…今は、してほしいから」
溶け出しそうに熱い膣の中で、肉棒が跳ねる。
「は…まいったな…」


ほんとに、余裕がなくなりそうだ、と呟いて。
さっきと同じことを繰り返さないように、調整しながら腰を振る。
「っん、あ……あ、はっ……」
下から突き上げるのにあわせて、司も自分から腰を振り始める。
「ふぁ、あ、あっ…せんせっ…」
切なげな声と水音が響いて、小さな胸が揺れる。
腰を沈めようとするたび下腹部に力が入り、肉棒への締め付けが強くなる。
「ん、司…っ」
「あぅ…んっ……せん、せぇ、だめ、なんかっ…」
隆也の胸に置かれていた手が軽く握られる。
「なんか、いつもよりっ……あ、いっ…ちゃ…!」
「はっ…ん、いいぞ…俺も…」
司の腰を掴んで、何度押し開いても締め付ける膣肉をこすり上げる。
そのたびに快感が駆け抜けて、頭の中が白くなっていく。
「あっ……い、くっ…あ…あぁあ…っ!」
絶頂を迎えると同時に肉棒を強く締め付ける膣の動きにつられるように、最奥に熱く滾った精液を放つ。
「っく、は……はぁ…」
最後までしぼりとろうと膣が収縮する感覚に追い討ちをかけられながら、倒れ掛かってくる司の身体を抱きとめる。
「はぁ、は…は…」
息をするたびに上下する肩を抱いて、上気した滑らかな頬にキスをする。
「ちゅ…ん……司…好きだ…」
「は、うん…先生…」
少し身体を起して隆也を見つめた司の口からは、少し意外な言葉が出てきた。
「…ありがと…」
「……なんか、照れるな…」
照れくさそうに笑って、司の頭を撫でる。同じような笑いを浮べて、司も隆也の髪を撫でる。
「俺、先生を好きになってよかった」
はにかみ笑いがたまらなく愛しい。
「…嬉しい事言ってくれるな、この口は」
軽く触れるだけのキスをして、少しの間見つめ合って、また笑った。
司の腰を浮かせて引き抜くと、ぶわりと湯の中に白いものが混じる。


「…とりあえず、もう一度身体洗うか…」
「…うん…」

それからまた騒がしく身体を洗いあって、髪を乾かしながら隆也のアルバムを見て笑いあって。
…二人仲良く風邪をひいたというのは、また別のお話。


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