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続・お前男なんだろう?

◆ELbYMSfJXM氏

「最近付き合い悪くないか? 遅刻やサボりもやんねーで真面目人間なんて格好わる」
「心入れ替えたんだよ、ほらぁ、うちの風紀委員も熱心に指導してくださるしー」
 横を通り過ぎるさなかにいつもの釣り目で当然だ、とねめつけて行く。相変わらず高慢な奴だ。
「さすがのオマエもあの風紀委員サマには敵わなかったか。オレも考えてみるかなあ」
 もう手遅れじゃねーの、と悪友らとだべりながら、背中越しに窓辺にいる奴の動きに気を走らす。
 イケメンでスポーツマンの元生徒会長と何か話している。どっちも俺ら落ちこぼれ組と違って
さっさと推薦で進路が決まり余裕しゃくしゃくの様子だ。
 涼しげな目にショートカットで長めの前髪をかき上げる仕草に、女どもはため息をつく。
風紀委員で規律を守る奴の言い分はいつも正しい。
 だがな、内側は……
 こっそりポケットの中のリモコンのスイッチを入れると、背後で息を呑むのが分かった。
強めに上げていくと話し声が途切れがちになって、ぅん、とかあぁ、しか言わなくなる。
 どうしたんだい、具合悪いのかいと元生徒会長が聞いてる。
 大丈夫だとかろうじて答えてるのに上ずって息が荒いのはどう見ても変だろう。
「あぁん……っ!」
 最大にするとたまりかねて声が出た。俺は内心にんまりとしてせせら笑ってやった。
すまないっ、と叫んですれ違いざまに俺の背中を叩き奴は教室を飛び出していく。
「そんなん急いでウンコかぁー」
「うるさいっ!」
 声を掛けると怒りと羞恥に顔を真っ赤にして吐き捨てて行った。
ちょっとぉー、下品ー。格好いいからってひがんでみっともないーっと女子が口を尖らす。
 下品なのは奴だろ。バイブでかき回されて今頃マンコぐちょぐちょになってるぜ。
人前であんなエロい声出すし、何考えてんだ?
「……少しいいかい?」
 ぽん、と気難しい調子で元生徒会長が肩を叩いてきた。


「お前ほんと美味そうな顔してしゃぶるよなあ。男のくせに人のチンコ大好きだもんな」
 悔しそうな上目使いがたまらない。嫌がりながら舌先でつつくはちゅうちゅう吸うわで、
つい5分前に、教室であんな事をするなんて、と怒鳴り散らした影は跡形もない。
『あれから自分でオナってたなんて、よくやるよなあ、学校で。匂い残ってるぜ』
 飛んでくる張り手を掴んで指先を嗅ぐと、そんなはずはない!と反論する。
『してたんだ。風紀委員サマが。お下品サイテー』
『違うっ……あ! あああっ、あんっ、あぁん、ああぁ、やぁ、あはん!
あぁ、ん、はうっ、抜いて、抜いてっ、あん、いや、いっちゃ……ぁ、っ! ああぁ!!』
 またちょっとスイッチを入れただけで、俺の制服の襟を鷲掴みにしながら膝をがくがく震わせた。
 下だけ脱がせてるから上着の裾から白い素足と陰毛がちらちら見えて、やらしさに磨きがかかる。
『男として立派に保つように手伝ってやってるのに、その、すぐイク所どーにかなんねえの。
嫌ならとっとと自分で抜けばいいのに、入れっぱなしなのはそーゆーことだろ?』
『それは君が……っ、皆に言いふらすと……』
 肩を震わせながら涙目で見上げて訴えてくる。睨み付けてるんだろうが、抜けかけたバイブから
ぼとぼと汁を垂らしまくって意味無いもんだ。太股どころか床にも滴り落ちてやがる。
 一応引き抜いてやると、ほうと大きく安堵の溜息をして寄りかかってきた。
ふわりと漂うシャンプーだかの匂いが鼻につく。
『お前ばっか気持ちよがって俺は無視? 男ならどーすればいいか分かってるよなあ』
 どろどろに汚れたバイブを奴の鼻先にべたべた引っ付けると、猛烈に眉をしかめて顔をそむけた。
 男だろ? と催促すると奴は無言でしゃがみ込んで、俺のチンコを取り出して咥えた。

「ぅくっつ、ん、うううっ、んぐっ」
 全部飲ませるとたまりかねて洗面台に突っ伏して口をすすぎ始めた。
 こっちに腰を突き出して、履かせていた黒革下着の食い込んだ後が尻のまわりに薄赤く残る。
 うがいをするたびにクリや上下の穴までもひくついて、まだ愛液が沸いて出てる。
指で弄ると、いやぁと鼻を鳴らして催促しやがる。よほど疼いてるんだ、本っ当に好き者だなこいつ。
 腰を抱えて亀頭で上の穴を突付くと驚いて頭を振って抵抗する。
「いや! そっちは違う! やめてえ!」
「男同士なら尻の穴だろ」
「やぁっ、いや、いたいの、いたいっ、やめてよぉっ、おねがいっ、そっちはいやぁ」
 遊び半分だったが本気で嫌がる様子が嗜虐心をそそり、そのままねじ込んでいく。
 何度か抜き差ししているうちに涙声混じりの喘ぎになってきて、感度の良さに舌を巻く。
入り口がきゅんきゅんと締まって手コキされてるみたいな気持ちよさだ。
 再度アソコにバイブを突っ込んで動かすと、奴は気が狂ったような嬌声でよがり始めた。
「ぁぁああ! ああ! あっ! ああーーーっんっ! 変になっちゃうっ、おかしくなっちゃうっっ!!
いや!! やめてぇええ、あ、あぁあんっ、ああぁ! あぁ、だめっ!もうだめぇ!!」
 膣壁ごしにぐりぐり刺激される感触は予想外にクるもんがある。癖になりそうだ。
 鏡に映った奴の顔は情欲にまみれてる。吐く息で鏡が曇って見えなくなる。
 腰をグラインドさせ髪を振り乱して叫ぶことしかできない、やらしい生き物だって自覚しろよ。
「ああーーーっ、あああぁぁ!!」
 一瞬奴の躰の穴という穴が全部きゅっと縮んで、引きちぎられそうな恐怖と快感が同時に襲ってきた。
その熱さに抵抗できず奥へ吐き出すと、受け止めるみたいにぶるぶると痙攣しながら脱力していく。
 するとびちゃびちゃという水音がして、蒸れる匂いとアンモニア臭が立ち込める。
 黄色い液体が床のタイルの溝に流れていく。その合間にぽとりと白っぽい汁がいくつか落ちて溜まる。
「うっわぁ、お漏らしか風紀委員サマ。トイレなのに便器の外にするなんて、この歳で恥ずかしーなぁ」
「……い、……やぁっ、うく……っ、あ、……ぁあっん!」
 あざ笑いながらお仕置きだと尻を平手で叩くと、穴からどろりと漏れ出した。
「お前がやったんだからちゃんと掃除しとけよ」
「……わかって、る、……」
 しゃくりあげて泣き出しそうなのを必死にこらえてる癖に、まだ返事をする余裕があるのか。
本当に面白くて、……癪に障る奴だ。


「今日はどっちに入れようか」
 早朝の教室でバイブを二つの穴に交互に向けながら聞いてみる。
「どちらも嫌だ」
 一晩たつと高飛車な見下した目で相変わらず俺を見る。
 机の上に全裸でM字開脚させ、解いたサラシで手首を足首に縛りつけられている、あわれな格好の癖に。
 どうせやられると決まっているのに、嫌なら学校に来なければいいのに、もうとろとろ溢れさせている癖に。
言う事聞かないとバラされると本気で思ってるのかこいつ。――そりゃあバラすけど。
 そしたらこうしていたぶるのも終わると分からないなんて、本当っに馬鹿な奴。
「あれだけよがっていたのにぃ? 癖になりそうで困るんだな」
「そんなことはないっ」
「じゃ選ばせてやるよ。……そん前に。お前、あいつ――――元生徒会長が好きなんだろう?」
 な、――と奴の表情が一変する。判りやすすぎるな。俺がくっくっと喉で笑いながら顎を掴むと、
奴は精一杯虚勢を張りじっと見据えてきた。
「……だったら、どうなんだ?」
「こんな格好して2年半ばで転校して来たのも、男子クラスにいたあいつに近付くためなんだろ。
いじらしーよなあ。良かったな、成功してさ」
 ごくりと動いた喉元に指を這わせて徐々に下る。手を広げて胸をゆっくり揉みしだく。
次第に吸い付く肌触りに変わるのを待って乳首の周りを爪でなぞると、押し殺した吐息が繰り返し漏れる。
「こういうことされたいとか思ってんだろ、俺にされながらあいつの顔思い浮かべてたんじゃねーの」
 耳に息を吹きかけながら囁く。顔は真っ赤になってもう俺と目を合わせようとはしない。
 乳首を押しつぶしながらゆるくこねると、ゆらゆら腰が動く。
「し、ないっ、僕は、あぁ……ぁ、……んっ」
「嘘つきが」
 ゆるゆると動くバイブを大股開きの割れ目に当てると、縛った手足をばたつかせて呻く。
 膣口に少しだけ潜り込ませ、全身がぶるぶる震え始めるのを確認して、尻穴へと移動する。
「どっちに入れてもらいたいんだ? あいつに」
「あー、ん……、そこ、に……っ、ぁあん……!」
「マンコか、ケツか? はっきり言え。でないとここで止める」
「…………んう……っ!……ぉ……、っお……、………………ぉ、まんこ、にっ……!」
「ふーん…………だってさあ。元会長ーーーーっ!」

 あらかじめ話をつけてあった元生徒会長が影から出てきて、イク寸前だった奴は心底驚いたようだ。
「ほどいて!いや、見ないで、くださいっ、わた……、僕はっ、あぁ、離して!恥ずかしい!」
 あられもない姿を恥じて暴れる肩を後ろから押さえつける。
 元生徒会長は平然と手を伸ばしてぷるんと揺れる胸や乳頭を撫で、舌で体中を舐め回した。
 奴はじきに鼻にかかった甘ったるい声を出し始めたが、イキそうになると動きを止められることを
繰り返されて、切なそうに目に涙を溜めて相手を見つめていた。
 何度目かの焦らしの後で、元生徒会長はさも女どもが好きそうな優しげな微笑で話しかけた。
「僕は君をとても買っていた。品行方正で成績も良く皆に好かれ、君こそ、この学校の生徒の鏡だとね。
素晴らしい男だと信頼していたよ。――女だったとはね……、何故黙っていた?」
「あな、たに、嫌われるかも、しれないと……」
「実はね、告白すると、君には大事な……友人以上とも言っていい感情を持っていたよ」
「んぁ、は、ぁ……、ぼ……私、も……ずっと、好きでした……して、抱いて、ください……」
 嬉しそうにとろけるような、女みたいな猫撫で声で答えやがる。


「断る」
 表情を変えずにべもなく言い放つ元生徒会長に、奴は真っ青になった。
「女なんてみんな同じだ。恥じらいも無く脚を開いて、ゆるい穴に欲しいとせがむ。
自分の快楽しか考えられない醜い肉欲の塊だよ。実に残念だ。そんな雌豚と君が同類だったなんて」
「……違い、ますっ! これは、無理矢理で!私は、」
「では、その男にペニスを挿入されて、射精するまでイカないままでいられるかい?
我慢出来たら僕がイカせてあげるよ」
「ほー、面白ぇ」
 いけ好かない男だとずっと思ってて、この場に呼んだのは賭けだったが、なかなか分かる相手じゃないか。

「……ぅ、……んぅ……っ! ……、ん、……っ、っ」
 後座位で膝を持って上下に揺する。解いてやった手で口元を押さえて声を出すのを我慢してる。
 汗ばんだ肌は今までのどんな時より火照って襞のひとつひとつが吸い付いて絡んでくる。
「ほら、ぐちょぐちょのとこ視姦されてる。頑張れよ。男見せる機会だぜ」
 んくっ! と唇を噛みしめながら首を振って耐えている。
 いつもはとっくにイキまくってる筈なのに、恋する力ってやつか、ご苦労様。
 突くのを止め恥毛や体をなぞりながら、中で回して催促する。
「もっとそっちから腰振らないと俺はイケないなぁ。本気でやってんの? あいつとしたくないの?」
 鼻を鳴らして熱い息だけを吐いていたが、仕方なしに顔から手を離して俺の腰を掴むと、
自分ですりつけ始める。次第にぐいぐいと尻を押し付け、今まででも最高の締め付け具合で
びんびんにチンコを擦ってくる。
 下腹部に力を入れて少しでも引き伸ばす。まあ、こいつが誰とヤろうが構わないけど。
「……ん、ぁ……あっ…………っ、あ、……、ぁ!」
 漏れそうになる喘ぎを我慢する唇に、指をねじ込んで無理やり開く。涎が手のひらを伝う。
「気持ちいいならそう言えよ。お前の声エロくてヤバイから、すぐダメになるかもしれねぇ」
「…………っ! んぐ……、ぁ…………あふっ、……ああぁ、ああっ、ん! あ、ぁぁあん!
んぁあん! あぁあ! あん、あんっ」
 空いた手でクリをこねて耳たぶを舐めると、ようやく言う事を聞いた。
 それまで我慢していた反動か、堰を切ったように嬌声があふれて止まらない。
 奴の動きもみるみる加速されて、激しく抜き差しする音がじゅぼじゅぼと鳴った。
 甘ったるい声とびりびりと迫る射精感に、まるで女と普通にやってるみたいな錯覚がする。
 乳房を揉みしだきながら子宮口を小突くと、仰け反って顔をすり寄せ舌をちらつかせながら欲しがった。
「いいの! いいのぉ、もっとして! して、ぇっ! あん! あん! いっちゃうのっ、いくぅ!」
「好きな男が目の前にいるのに、他の男でこんなによがってさぁ、……お前最低」
 耳の奥に吹き込むと、奴はいやあぁっ!とびくついた瞬間あえなくイッた。
 こっちの股間やズボンも濡れて汚されていく。引き抜くと奴は支えを無くして膝から滑り落ちてしまう。
そこへ俺は頭からぶっかけてやった。
 ザーメンを髪から垂らしながら惚けた顔で余韻覚めやらぬ風紀委員を、冷ややかに腕組みをして見下ろす
元生徒会長の姿は俺から見ても爽快なもんだ。
「潮吹きまでするかい? 正にセックスしか頭に無い牝の姿だ。男の振りなんて聞いて呆れる」
「こいつ肉便器には無理か?」
「そんなものあちこちに転がっているよ。まだアナルに欲しいと言えば考え無い事もなかったが、
とにかく失望した。それじゃ」
 扉がぴしゃりと閉められると同時に、奴は初めて声を上げて泣いた。
 べそべそと女々しく泣くんで苛々して、思わず口に突っ込んで黙らせた。
 絶妙なフェラに、俺はあっさりとイッてしまった。


「無事進路も決まったし、卒業出来るのもお前のおかげ、風紀委員さまさまだ。ありがとうな」
「ここを出たら、もう馬鹿な真似はしないと約束して欲しい」
「金輪際しないよ。お前を見て心を入れ替えた。見直したぜ。大した男だよ」
 奴はあれからも全く態度を変えず男として振舞いつつ、卒業式の前日まで責めを受け続けた。
「そうか。僕も、君には……いや、今日でさよならだ」
 ああ、と笑いかけると奴は顔を赤くしてあっちを向いた。初めて見る、可愛いと思える仕草だった。

「……でさ、クラスの皆もお前に世話になった礼がしたいって聞かないんだ」
 がらりと教室の扉を開けて、中の男共の欲望にまみれた目を見た瞬間、奴は固まった。
「2時間もあればすむだろ、餞別にはうってつけだ。この先会うこともないけど元気でなあ」
 ほらよ、と背中を押す間もなく、はやる連中に腕を体を取られて飲み込まれる。
 みるみる剥がされて真っ裸にされると歓声が上がった。気の早い奴はもうチンコ出してしごいている。
「顔はもちろん、体に傷は付けるなよ。足すくわれるからなあ」
 扉を閉めても俺の名を呼ぶ風紀委員の声が聞こえて、お前男なんだろう、しつこい奴は嫌われるぜ、
と誰もいない廊下でひらひらと手を振りながら退屈だったクラスを後にした。

 そういえば、奴の名前は何だっけ、覚えてねーや。今更覚える気もないしこれからの俺には関係ない。
 小春日和の空の下、俺は明るい未来に胸をふくらませ口笛を吹きながら校門を出た。


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