青薪初めて物語
青薪初めて物語で頭が一杯です。まず薪さんを相手にするのと雪子さんを相手にするのとで青木の態度が違うと思うんですよ。
雪子さんは一回り上とはいえ、歴代の彼女と同じ扱いになるでしょう。
強いてあげるなら他の男性(薪さん)に恋している人ということで、
自分のことを見てほしいという独占欲から強引に、また年下と舐められないよう
頼りがいのある男っぽく振る舞うんだと思うんです。
では、薪さんだとどう違うか。
まず薪さんの私生活が想像できない青木のこと、薪さんのことを相当ストイックに
見てるんだと思うんです。
回想シーンでも薪さんはいつもキチッとしてますよね。
(薪さんシャツの裾に関しては割とだらしない人なんですが)
その上相手は上司です。目上です。お歳暮送らなきゃいけない相手に対して
ご無体な振る舞いをするわけですよ。
服を剥ぐ!裸に剥く!といった時点で相当緊張してしまうんじゃないでしょうか。
対する薪さんは、なんか脱がされなれてるイメージがあるんですよね。
お相手が男性であれ、女性であれ、薪さんってベッドでは受け身な人なんだと思うんで。
あまり意欲的でないから自分からは動かないというか、
相手がしてくることを拒否はしないけど自分からは乗らないというか。
だから最初の段階でまずすれ違う。
薪さんは「なんで服脱がすだけで震えてるんだこいつ?」って思うし、
青木は「あの薪さんを俺が脱がしてるなんて……(しかも薪さん全然普通の顔してるし!)」
みたいな。
そんでシャツのボタンを開けても男の薄っぺらいまな板が出て来るだけで、
なのにその平坦な胸がなぜかとても艶めかしく映って(当然です、だって薪さんなんだから)
男にしては滑らかで抜けるような白い肌にドッキドキみたいな、
そんな初めて袋とじ開けた中一男子的な反応が私的にとってもイン!です。
あれ、私何言ってるんだろう。
まあそういうわけで、青木さん服を脱がせる時点で大分まごついちゃうんですよ。
そもそも薪さんとそういうシチュになった時点で軽くパニクってて、
男相手でもちゃんとできるんだろうかとか、
上手くできなくて薪さんに愛想尽かされたらどうしようとか、
これ仕事の査定には影響しないよな(←アホ)とか、
しょうもないことグダグダ考えたりするわけなんですけど、
薪さんの白い胸を見た途端、思わず手を止めて凝視しちゃうんですね。
そんで薪さんは自分のシャツを開いたまま動きの止まった青木のことを訝しんで、
緊張を解してやろうと自分から顔を近づけてキスするんです。
深いのじゃなくて軽いのをふわっと。
その柔らかな感触が唇に当たった途端、青木さん頭の中真っ白になっちゃって、
腕の中に薪さんを抱き込んだままベッドに倒れ込みます。
そんでまあ……その後は勢いで、プラス薪さんのアシストもあって、
ちゃんとうまくいくわけなんですが、事が終わってから青木が一人で反省タイムに突入します。
あんなに躊躇してたのに、やってみたら意外とできるもんなんだなあとか、
もしかしたら俺ってそっちの気があったのかなとか、
でも他の第九メンバーとすること考えたら気持ち悪くなって「うげー」ってなったりして、
そういう「薪さんだから特別なんだ」って開き直るんじゃなくて、
「薪さん男性なのにできちゃった」みたいな、あくまで薪さんを
(標準より多少顔が綺麗なだけの)一人の男性として見ているというのが私の理想なんです。
お前ちょっとずれてるよ、みたいな。多分カマトトなのが好きなんですね。
でも体の方は頭よりもずっと素直で、薪さんの体見るだけでスムーズに……うぇっほん、ごほん!
みたいな!