「よう、」
「よう、」
友達の中じゃ特に仲良しって訳じゃないけど、女の子と滅多に話さないだから、女の子の中だったら仲良しの部類に入るんじゃないかなって思う。
そんなは、あたしと目が会う度に皮肉っぽく声を掛けてきてくれる。
「よう、チビ」
「何ですか、ハゲ」
「はー?俺のどこがハゲだっつんだよ!」
言葉では怒ってみせてもケラケラと笑ってくれて、その笑顔にいつも癒されてる。
「俺と何センチ差?え?」
「…およそ二十センチ」
「ぶは!ちっせーのー!」
ぺしぺしとあたしの頭を叩くとは、もう友達以外の何者でもないと思われる。多分はそう思ってるんだろうなあ。あたしは全然、そんなこと思ってないんだけどな。
「小さくても生きていけますー」
「まあ、小さいイコール可愛いの方程式が成り立つならいいんじゃないか?」
「…それ、当てはまらない人も出てくると思うよ」
「あたしとか」と小さく付け足してみる。あたしは小さいけど可愛くも、ましてや綺麗でもないからね。平平凡凡。中の中ならいいとこで、もしかしたら中の下かもしれない。
そしたらは「え?」と言って驚いた顔をした。何でアンタがそんな顔すんのよ。
「お前が当てはまってるなら問題ねーじゃん」
今度はあたしが「え?」と言って驚く番だった。あの、それってさ…変に期待させるのやめてくれないかな?
「俺、興味ない女に愛想振り撒けるほど、器用じゃねーから」
…変に期待しちゃっても許されますかね、これ。
ああ愛しの王子様