午前五時、いきなり鳴った携帯の着信を告げる音楽。誰だよ…こんな朝早く電話してくる馬鹿は。今日は日曜だっていうのに…。
「もしもし?」
『あんさ、外見てみ!窓の外!んでもって東の空っ』
「んだよ…どうせ日の出がどうとかだろー」
『めっっちゃ綺麗やよ!!』
「…分かったから、寝させろ」
『けーちっ』
ぶちっと携帯を切られた。五時になんか起きれるかよ…。そう言って俺はまた夢の中へ……。行こうとしたところを、バンッ、という大きなドアを開く音でまた目を覚まさせられる。
「!」
「…何だよ…」
「行こうって!」
「マジテンション高えーな、お前…やめろよ」
「…だって早く行かんと、もう日昇っちゃうやんか」
「あーはいはい。行けばいんだろ行けば。行くよ、」
俺は彼女の寂しそうな顔が苦手。泣いた顔はもっと苦手。可愛いんだけど、どうしていいか分からなくなるから。優しい声を出すのは、俺の性に合わないんだけど、仕方がない。
「ほらー!めっちゃ綺麗っ」
「…ほんとだな…」
「な、見てよかったやろ?」
「そうだな」
「この太陽が同じように明日も明後日も昇るんやよー。凄いなー地球って凄いなー」
「何だよ…まだ寝惚けてるんじゃねーの?」
は振り返ってにこっと笑った。「寝惚けとるんやないよ」と言って。
「地球の凄さに酔ってるんやて!」
「…へーえ」
「何ではそう冷めとるんかな…」
「こんなことじゃ感動しないたちでして」
そう言うとは俺の横に来て、「じゃあ何で感動すんの?」と言った。その顔があまりにも可愛くて、おまけに朝焼けのせいでいつもより鮮やかで。の綺麗さに思わず酔ってクラッときた。
「俺は…」
「俺は?」
「と出会えたことに感動する、かな…」
そのときのの顔は、いつまで経っても忘れない。
朝焼け