!」
「何ー?」
「何か書いて」
「おー!」
 勇気を振り絞ってに「書いて」と頼んだ。卒業アルバムの後ろ側のページ、みんなに寄せ書きをもらうためのスペース。あたしのは左側半分、女の子ので埋まっちゃってる。
「…よっしゃ。はい、
「ありがとー」
 赤のペンで(何て派手なんだ)で走り書きしたような字。いつもは「俺は字上手いんだ!」とか言ってるくせに、今日の字は何だか下手。

「はいー?」
「何て書いてあるの?これ」
「声」
「声?…あー、はいはい、声ね」
 「声」というか…全然「声」に見えないんだけど。ま、のメッセージなら何でもOKだけどね。
「これ、俺のサイン」
「サイン?何、もう練習してんの?」
「おう、絶対プロになるからな。大切に取っとけよ、俺の初めてのサイン」
 初めてのサイン、か。プロになるかならないかは放っといて、それはお宝ものだよね。
「大切にしてあげるわ」
「そうしとけ」
 お別れは、しなくていいんだよね。書かれたメッセージ、

今までお世話(?)になりました!!
そしてサヨーナラー★
どっかで俺見たら、声かけてきてヨ!!!
絶対な、命令(笑)
卒業アルバム