あなたは本当にあたしのこと、好きなの?あたしはあなたからその言葉、聞いたことないんだけどな…。
「ねえ、
「…何ー」
 ぶっきら棒で、無愛想で、無口で…何考えてるのか分からない。だけど、あたしがあんたに告白したとき、少し微笑んで「いーよ」と答えてくれた。「好き」だとは言ってくれなかったけど。
「あたしのこと、好き?」
「またかよ」
「だって、答えてくれないんだもん」
「お前最近そればっかだな」
 好きだと言ってほしい。言ってくれたら気持ちが通じ合えるというわけではないけど、言ってくれなきゃあたしの不安は晴れない。好きでもないのに付き合ってましたなんて、苦しすぎる、悔しすぎる。じゃあ何で「いーよ」なんて言ったの?
 …そんなこと言いたいわけじゃないけど。
「だって、からその言葉聞いたことないもん」
「無理して言うほどのことでもないだろ」
「冷たー」
「その冷たい奴に惚れたのはお前だろ」
 何だかムッとした。そう言うことは相手に言うくせに、自分のことになると何も喋ってくれないんだ。あたしばっかり好きみたいじゃん。空しいじゃない、…。
「何さ、自分は何も言わないくせに」
「言葉で繋ぎ合いたくないんで。別にその言葉のために付き合ってるんじゃないだろ」
「…何か、今日のはよく喋る…」
「うるせ」
 いつもなら「もうこの話はいいだろ」突き放すような言い方とか。「俺には関係ないし」と、他のことには無関心な言い方とかするくせに。あたしばっかり、あたしばっかり…あんたは分かってるの?
「……でも不安になるじゃん。…不安なんだよ」
 心配なんだよ、。あんたがノリで「いーよ」って言ったと思っちゃう。付き合って半年なのに、手すら繋いだことないし、キスだって、抱き締めてくれたこそすらないのに。悪いけど、あんたのこと疑っちゃうよ……
「あーもう」
 やっぱりそうやって投げ槍に言うんだ。なんて思ってたら、の手が伸びてきてあたしの背中を包み込んだ。温かさが増す、心地いい…。

「……?」
「好きだよ、
 ふっと顔を見ると、見たこともない真っ赤な顔があった。何だか新しいを発見できた気がして、あたしにしか見せてくれない顔のような気がして。とても嬉しくなった。
「やっと言ってくれた」
「…もう二度言わないからな」
 顔が緩んで、自然と笑顔になる。の顔は、まだ朱いまま。繋いだ手から、の気持ちが伝わってくるようだった。
 恥ずかしいから言葉で言わすな。態度で分かってくれよ。
 からあたしの言葉を待ってても、もう言ってあげないからね。ちょっとだけ、進歩できたかな。
DO YOU LOVE ME?