冷たい鎖って何だと思う?ただ単に冷たい鎖だと思う人もいるよね。でも私は冷たい心を持つ二人が結んだ掌だって、同じようなことが言えると思うんだ。
「俺達って付き合ってるよな?」
「そうだと思うよ」
私達が最近になって交わすようになった言葉。愛を感じることも、愛に触れることもできなくなった。付き合い始めて一年が経とうとしている。そろそろ限界なのかもしれない。
放課後、教室に二人きりになった。
「」
「ん?」
本当のことを言うと私はまだ好きなんだ。友達にだって嫉妬する。が誰か他の女子と話してる姿を見るのは嫌なの。結構心にズキンと重いものが圧し掛かる。でも貴方が私を愛してくれないのなら付き合っていても無駄だよね。好きでいても苦しいだけだよね。
「あのね」
「うん」
「別れよう?」
思ったよりさらりと言うことができたけど、は予想外に酷く驚いた顔をして私を見た。
「俺のこと嫌いになった?」
「まさか」
「じゃあ、何で?」
「が愛してくれないから」
その言葉を言うとはさっきよりも驚いた表情をする。そして動揺を掻き消そうとしているのか、ああもうと頭を掻いた。
「俺、のこと好きなんだけど?」
「ううん、違う。が好きなんでしょ?」
「はあ?そんな訳ないって」
「嘘よ。いいの、私が決めたことだもん。私が別れたいって言ってるの」
もう終わりなんだ、終わっちゃうんだ。私達の関係も今までの行動も、この気持ちやへの思いだって終わっちゃうんだ。
「私さ、もう恋なんてしないよ」
こんな思いするくらいなら。
「で最後。終わりにする」
こんな思いはもう二度としたくない。恋愛なんて所詮苦しいだけなんだ。
「、まだ俺のこと好きなんだろ?だったら何で」
「私、いい加減な奴だから。人の気持ちなんて、難しくて考えらんないよ」
廊下で掴まれた掌は、その気持ちは、もう冷たかったんだ。
冷たい鎖