あなたに憧れた。
 いつもはしゃいでいた、あなたに。先生に反抗するなんて毎日の日課のようで。廊下で友達と追いかけっこして走り回るなんて日常茶飯事。出てはいけないベランダに出て、堂々と先生の前を通る。言葉遣いは荒いのに、どこか憎めなくて優しくて。意地悪で悪戯好きで、誰にでもくっついている。服装は乱れに乱れまくって、いつも班長の手を焼かせた。授業中教室を抜け出すわ、居眠りするわ、堂々と他クラスにお邪魔するわ。
 でも、その素行に凄く憧れた。
さん」

 私を呼ぶ、その声すら。
くん」

 あなたの名前を呼ぶだけで、ほら、こんなにもドキドキするのに…。目が知らず知らずのうちに追ってしまうんだ。授業なんて、頭に入らないよ。
 そして何より、私には決して見せてくれない、笑顔に。
あの日の憧憬