あめふり

あめあめ ふれふれ
近所の保育園の 下校時刻
みんなみんな 母さんが迎えに来てた
いつもやんちゃなあいつも いつもすましてるそいつも
でも俺は… いない
だから独りで帰るんだ
そう思っても 帰り道はやっぱり寂しくて ずっとずっと泣いてた
本当は 母さんに迎えに来て欲しかった
本当は
本当は 独りでなんか帰りたくなかった

無性に涙が溢れて 止めようとしても止め切れない
そしたら 黒い大きな瞳が目の前に現れて
「帰ろう」 そう言って 手を引いてくれた
初めて触れた人の感触
嬉しかった
初めて触れた人の温もりだったから
「どうしたの?」
「何でもない」
そんなことを言い張って いつしか 流れた涙のことなんか忘れてた
あめあめ ふれふれ もっとふれ

ともだちいっしょに かえってく
もうひとりじゃない
みずたまり けっとばすよ